FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

資源国通貨と中国の景気刺激策の関係について。

2012-05-21 21:29:23 | 日記
超閑散期になると不定期な休みがたびたび起こります。 工場が休みになる度に朝早くから上海事務所に呼び出され、社長への報告会議が行われます。 どうでも良いような会議の内容ですが、だらだらやってくれるのに腹だたしさを覚えずにはいられません。 

<AUDと中国の相関関係について>
今日は、欧州時間に入りAUD・円が堅調に推移しています。 東京の朝には一時年初来安値(77.54円)を記録する場面もありましたが、欧州市場では株価の底堅い動きを眺めて買戻しが優勢となっており、さきほど78.38円まで反発していました。

20日に中国・温家宝首相が ”景気支援にさらに焦点を絞る” と表明したのに続き、本日付の中国証券報が一面に ”中国政府が近く刺激策を発表する可能性” と報じたことを好感して、アジアから欧州の株価が堅調に推移し、AUD・円にも買戻しの機運が生まれたようです。

5月18日には銀行預金準備率を0.5%引き下げる金融政策を打ち出しましたが、今度は景気刺激策を出すことは中央テレビでも度々取り上げられてきました。 このまま低迷を続けると、GDPの年度目標7.5%にも達しない恐れがあり早く手を打ったほうが正解でしょう。 政策金利の0.25%の引き下げが何時行われるかは現時点では話題には上っていません。 今回の銀行預金準備率を引き下げた効果を見ての判断となるのではないでしょうか。

中国の景気刺激策は資源国通貨にとっては朗報ではありますが、何分にも今はギリシャの動向が頭を大きく押さえているように思えてなりません。 また6月には米・FOMCの会議が行われますが、量的緩和第3弾(QE3)の話題が急浮上するのか気になるところです。 ギリシャの総選挙の行方に確信が持てるまでは買いを控え、高値をつければのんびり売りを先行させておけば大きな事故には遭遇しないように思われます。