WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

赤毛のアン

2021年01月07日 | 面白かった本

昨年9月~11月、NHK Eテレで「アンという名の少女」というTV映画が放送されました。
みなさんご承知のとおり、有名なカナダの女性作家、L.M.モンゴメリの代表作「赤毛のアン」のTV版です。
もともとの映像版は、動画配信サービスのNetflixが制作し2017年から配信したもの(タイトル「Anne with an E」)で、NHK放送分はその一部(原作第一弾「Anne of Green Gables」に相当)らしい。

手違いでアボンリー村のカスバート家(グリーンゲイブルズ)のマシュー、マリラ兄妹にもらわれてきたみなしごの赤毛の少女アンが、そそっかしさから
周りの人たちといろいろな騒動を起こしつつも、持ち前の明るさと想像力で良い関係を築きながら成長していく物語。

TV映画では、やってきてすぐ生涯の親友となるダイアナや、将来の伴侶となるギルバートと出会い、ご近所や友人たちといろいろな経験を積んでいきます。
そうこうするうち借金でピンチになったカスバート家を何とか救おうと奮闘するアン、結局ダイアナのお金持ちのおばさんの助けとグリーンゲイブルズに下宿人を置くことでなんとか農場を続けられることになるまでが描かれていました。実はこのくだりは原作にはなく、そのためかネット上の評価は散々でした。

原作ではカスバート家は、TV版のように借金でピンチになるのではなく、アンがクイーン学院(師範学校?)をトップの成績で卒業し大学への奨学金を獲得した直後、マシューが亡くなってしまっい、農場とグリーンゲイブルズの家を続けることがピンチになるのですが、そのピンチをどう乗り切るのかは原作に譲ります。
この原作第一弾「Anne of Green Gables
」がバカ売れし、読者の熱望に押されてモンゴメリさんは、「Anne of Avonlea」以下続編を次々と書くことになるわけです。

日本では、NHK朝ドラのモデルにもなった村岡花子さんの訳(1950年代)が有名ですが、その後も数人の翻訳家の方の仕事を含めて多くの出版社からシリーズが出版されています。ちなみに村岡さんの新潮文庫版の例では全11巻(12冊)です。
本作はカナダよりもむしろ日本での人気の方が高いと言われているくらいで、舞台となったカナダ、プリンスエドワード島には今も日本から多くの観光客が訪れるそうです。
(amazonより)

私は、小説「赤毛のアン」と前段の話の概要くらいは知っていましたが、それほど興味があったわけでもなく、ムスメが観ていたのでなんとなくつられて一緒に観ていました。ところが、アン役の少女がピッタリはまりすぎていてもう、アンのイメージそのもの、まるで当時こんなアンという少女が実在したかのような存在感に、アン役の女優さん(エイミーベス・マクナルティ)にすっかり惹きこまれてしまいました。もうこの一点だけで価値あり。


アンとマリラ(YouTubeより)

で、第一弾の「Anne of Green Gables」以降の続編も読んでみたくなり、Amazonで中古の最安値を中心に各社のシリーズから寄せ集めて、コロナ禍の”徒然なるままに”読んでおります。
あらためて読んでみると面白くてはまってしまいました。ま、中にはイマイチ没入できない巻もあるにはありますが。

 



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