WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

行き着くところは戦争?それとも..

2008年10月16日 | このごろ思うこと

 欲に目が眩んだヤツラの一時の思惑買いで上がった株価も一日にして暴落をはじめた。CITIを筆頭に米大手金融機関の決算が出揃い、大幅損失・赤字が確定した。

 CITIグループは、赤字こそメリルについで2位だったが損失はダントツの7兆円。なりふり構わない資金集め手段の一つに目論んでいたが、自社の信用不安に拍車をかけそうで2度目の「サムライ債」発行にはついに手を出せなかった。
 その「サムライ債」も暴落している。洪水のようにだぶついた(ニセ金)資金は、株式市場がダメなときには商品、先物、証券とハイエナのように飛び回っては食い散らしていたのだが、今やそのどれもが低迷・暴落傾向にある。ことここに至っては、もはや恐慌は時間の問題だろう。

 今や、実体のある総価値以上に、世界中でバラ撒かれたニセ金同様の証券、債権、赤字国債をもって荒らしに行くバクチ場が崩壊しつつあるということだ。各国が、国民の将来負担を担保にした借金国債で作った架空の資本を注入したところで、だぶつく虚金が増えるだけのこと、破綻を先送りしただけのことで何の解決にもならない。実際、莫大に膨れ上がった各国財政の累積赤字も、過去のツケの先送りの累積でしかない。

 金が無くなったらズルしてこっそり自分で書いて作り、そ知らぬ顔でまた遊ぶ、子供の銀行ゴッコと同じだ。こんな単純なことを小難しく誤魔化してバクチ成金を作り出してきたのが「金融工学」であり、資本主義の御用経済学、だった。「自分もバクチで勝てるかもしれない」などと幻想を持たされた圧倒的多数のバカな国民がこれを支えている。(「国民をバカ呼ばわり」については批判を受けたが、あえてバカ呼ばわりさせていただく)
 一方で、虚金に少しでも「実体価値」の裏づけを付加するために、無秩序な消費・生産拡大、成長至上主義がとられてきた。しかし、虚金の急激な増大に到底追いつくはずもなく、ムダやゴミの増大、環境問題、偽装や安全軽視、労働環境の悪化などなど、次々と弊害を生み出してきた。
 もう一つの裏づけとされた「基軸通貨ドル」も米バクチ社会の崩壊と機を一にしてその「信用力」が崩れ始めている。
 預金、投資、物価、給料、年金、..、身近な損得勘定だけはみんな必死に考える。それに応えるかのように騙しの虚言を弄する政党が、結局実質独裁政権を維持し、バクチシステムも究極の破滅まで維持されていく。そもそも経済活動の基礎である価値とは何か、そこのところをみんながもう一度真剣に考えなおさなければならないところにきている。

 今、事態収拾のためになすべきことは、証券、株はじめ全ての虚金を世界規模で破棄することだ。しかし、そんなことは「金持ち(ニセ金を持っているだけだが)」と資本主義の信奉者は、「経済が大混乱する」「実体経済に多大な影響を与える」などと言って絶対にやらないし出来ないだろう。これをやれば「金持ち」はタダの人になってしまうだろうし、おこぼれで生きている官僚、御用学者、評論家などなどはオイシイメシの種を失ってしまう。もちろん中小企業はじめ貧乏人も相当な痛みは覚悟しなければならないだろう。そしてそれは資本主義の終焉を意味することになるだろう。
 資本主義の終焉を避けていったん虚金をチャラにする手っ取り早い方法も無いわけではない。戦争だ。


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