WESTWOOD -手作りビンボー暮らし-

持続可能な社会とは、必要なものはできる限り自分(達)で作る社会のことだ。衣食住なんでも自分で作れる人が偉いのだ。

ロシアのウクライナ侵攻における「西側」の罪

2022年03月08日 | このごろ思うこと
ロシアのウクライナ侵攻問題が混迷を深めている。プレイヤーもフランス、トルコ他有象無象の参加者がどんどん増えている。一方で、さすが習近平の中国はなかなかの狸だが。
日本はというと、相変わらず米の顔色をうかがいながら防弾チョッキや食料医薬品などを送る程度の逆に戦闘を煽るかのような「支援」以外、何の役割も果たせず、マスメディアは「西側」発の真偽不明情報と「専門家?」「評論家」のとりとめもない解説を垂れ流すだけ。どこからも解決策の提案もなんにも聞こえてこない。
そんな中、あの橋下氏がTV番組で、曲がりなりにも収束へ向けての提案をしたら炎上、袋叩きにあっているらしい。
彼の提案は端的に言えば「ウクライナの無条件降伏」。「圧倒的な戦力差のもとでこれ以上抵抗戦を続けても犠牲者が増えるだけだから、ウクライナはいったん降伏して雌伏し、機が熟したら再興すればよい」ということのようだ。
私は過去の彼の言動と施政には組しないし、現在は一介の市民でしかない彼をコメンテーターとして引っ張り出すTV局の節操のなさはさておくとして、中身はさておき「収束方向の提案をした」こと一点においてだけは評価したい。
日本では、野球解説よろしく戦況解説する輩ばかりで解決策を提案するやつが1人もいない。
マスコミやSNSでガタガタぬかす奴は、まずおのれの収束提案を示してから言えといいたい。
彼は「日本でウクライナの旗を持ってデモなんかやったって無意味」とまで言ってのけたが、まったく無意味とは思わないけれど当たっている面もあると思う。
プーチンロシアが、まだそれほど犠牲者が出ていない侵攻当初に「ウクライナの非武装中立化、クリミア半島のロシア主権の承認」の2点のみ要求してきた時点で、(言葉は悪いが言葉尻をとらえて)迅速、適切に対処、合意していれば、これほどの市民の犠牲、混迷を招かずに済んだはず。
しかもロシア側からの「非武装中立要求」はこれを機にロシア傘下の諸国や、難しいだろうがロシア自身にも返す刀で「非武装中立化」を求める論拠、足枷にもできえたはずだ。
クリミア半島のロシア主権(=併合)の方は、確かに不平等で屈辱ではあるかもしれないが、2014年以降8年もの間手をこまねいてきた「西側」やゼレンスキーのサボタージュにも責任の一端はある。(むしろ米欧の差し金で戦争・武器商売のためにあえて火種を残しておいたんじゃないかと勘繰ってしまう)
今でも実質はロシア領として容認状態なんだから、今さら実態を追認するだけでどっちみち何も変わらない。
ま「西側」、特に武器で商売する米欧にとって「非武装中立」を合意することは、自分たちにもブーメランで帰って来るのだから渋ったのだろう。
グダグダ渋っているうちにプーチンをいらだたせ、させなくても済んだ戦線拡大、民間人無差別攻撃を許して犠牲者を増やしてしまい、さらに出させなくても済んだはずの「追加要求」まで出させてしまった。
混迷ここに及んではプーチンロシアも振り上げたこぶしをますます下ろしにくくさせてしまった。プーチンロシアとは比較にならないが「西側」の罪も重い。

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