8日、気象庁は東海地方が梅雨明けしたと発表した。毎年、セミの一斉奏鳴によって梅雨明けを判断してきた身としては、俄に信じ難い。なぜなら、セミはまだひと声も発していない。
セミが鳴かないのは、彼らがまだ地上に出る時でないと、3億年以上の進化の過程で精度を高めた体内センサーが教えているのだろう。彼らは、地上に出て羽化するとき、雨に打たれることを嫌う。
かつて気象庁が梅雨明け宣言をしたにも関わらず、各地が集中豪雨に見舞われたことががあった。爾来、気象庁は梅雨明けの発表に慎重になった。とくにここ数年は、あまり明確な発表をしていなかったように思う。それでやむなく、梅雨明けはセミの判定に委ねることにしたのだった。
今年気象庁は、いつもと違って各地の梅雨明けを次々と明快に発表している。未曾有の大地震と大津波の経験が影響しているのかどうかはわからない。
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