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赤い電車、通称「赤電」。浜松市に唯一の私鉄線である。天竜川と三方原台地との間、遠州平野の真ん中を走り抜ける。その名も遠州鉄道西鹿島線。

天竜川が1万年ぐらい前まで、台地を東西幅約10kmにわたって侵食し続けて開いた平野が、真夏を待っている。
電車の終点は、扇状地の要にあたる山峡の町二俣の西鹿島駅。二俣はかつて木材の集散地として、江戸期以降戦後まで大いに繁栄していた。
新浜松駅↔︎西鹿島駅は1時間足らず、
浜松の北郊に拡がるベッドタウンに住む人々の足である。赤電は今日も
緑の平野を走る。
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