道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

夏休み工作

2011年08月23日 | 随想
小学4年の孫の夏休み工作を手伝った。休みに入る前に、厚紙で帆船を作ることを私が提案したら、当人は大いに乗り気になり、夏休みに入るのを待ちかねていた。

船体各部の部品の図を私がボール紙に描き、当人はこれを切り抜いて接着剤で張り合わせ、船体を組み立てる。そこまでは、孫が作るのを黙って見守っていたのだが、塗装の段階に入ると、私の手出しが多くなった。仕上げ塗りは専ら私が担当した。更にマストを立て、金具類を取り付ける段になると、当人はそれを見守るだけになってしまった。

帆は型紙をもとに当人が綿布を切り抜いたものの、縫うのは妻の仕事となった。このあたりから、製作がすっかり面白くなってしまった私は、更に帆を紅茶で染めてみることを思いつく。マストに帆を装着する細かい作業は孫には難しく、これも私が手をかけた。

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できあがってみると、小学4年生にしては明らかに出来過ぎに見える。手伝いのはずの祖父が製作に熱中した跡が歴然としている。これはいかんと反省した。今度は絶対に手を出さないと誓い、改めて手漕ぎボートの製作を提案した。部品を描いたボール紙を渡して、紙切りから塗装までの一切を孫が作るよう奨め、専ら見守る。前の帆船づくりで作業に習熟したものか、孫は今度は自分ひとりで

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船体を作り上げ、塗装を施し、当人に相応しい夏休み工作ができあがった。細かな木材の接合を要するオールだけは、私が誓いを破って作りプレゼントした。

結局、孫の夏休み工作は、祖父との合作になってしまったのだが、学校で教わらない道具の使い方、接着剤の使い分け、塗料の使い分けと塗り方などを覚えるよい機会になったと思う。たとえ祖父が孫そっちのけで工作を楽しんでいたとしても・・・・・・。

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