道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

空冷構造を妨げない

2020年08月09日 | 健康管理

コロナ対策の方は、国・自治体の注意喚起と、毎日のテレビに流れる専門家の解説や指導を参考に、私たちは的確な感染防止策をとって行動している。

しかし、熱中症対策では、それと気づかず手抜かりをしている人々が多いように見える。特にファッションを優先する女性は注意を要する。布地が薄く柔らかで発色が美麗、好いことづくめのポリエステル衣料だが、熱の伝導性が少ない断熱素材であることを知らない人は多い。

特に私たち高齢者は、軽く洗ってすぐ乾き形状を記憶するポリエステル衣料は便利で手放せない。ところがポリエステル衣料には、綿や麻と較べ繊維の熱伝導性と吸湿性が劣り、着ると体熱を放散しにくい欠点がある。断熱性が高く親水性が低い素材繊維を、物理的にどう加工しようと、天然繊維並みの放熱効果は得られない。

私ごとで恐縮だが、夏の高温化が問題になった頃から、自分の夏衣料の脱ポリエステル化を目指し、PE・PE混の衣服を徹底的に処分した。夏の間中、綿か麻または綿麻混の衣料で過ごしている。外出してエアコン環境に長時間居る時とアウトドアでは、それ用のPE衣料を着ることもあるが・・・。

高齢者はこまめに水を飲むことを忘れない。しかし、体熱の放散を促進する衣料というものに関心が薄い。アパレルメーカーのキャッチフレーズ、冷感とか涼感の言葉を信じこんでいる。物理的にあり得ない。
マスクを手放せないこの夏は、人体の空冷構造を妨げない、大昔から熱帯・亜熱帯で利用されて来た、天然素材を選ぶべきだろう。日本の夏の高温と高湿度は、世界ランキング上位にある。


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