道々の枝折

好奇心の趣くままに、見たこと・聞いたこと・思ったこと・為たこと、そして考えたこと・・・

梅雨の様変わり

2023年07月02日 | 随想
未明に雨が降ったらしい。川の水が増え、段差のあるところが泡立っている。さいわい豪雨でなくて良かった。

先月の豪雨では、友人宅が床上浸水の被害に見舞われた。
明治に「金原明善」という偉人が現れ、私財を投じ「暴れ天竜川」の治水に取り組み成功した恩恵で、爾来遠州平野での大水害はあまり記録にない。老生が生まれてからは、伊勢湾台風の時が一番酷かったと記憶している。

3年ほど前に九州西北部で大水害が発生した。それからだろうか、線状降水帯という気象用語が一般化したのは。今ではこの言葉を聞かない日はない。今期の梅雨では線状降水帯が連日発生している。

日本の梅雨の特徴は、梅雨前線のシトシト・ムシムシから、高気温と偏西風による線状降水帯の豪雨に様変わりしたのだろうか?
子どもの頃「てるてる坊主」に雨止みを託したことが懐かしい。悠長な梅雨だった。梅雨明けが待ち遠しいが,台風が待ち構えていると思うと、昔ほど嬉しくない。国土が線状降水帯に散々痛められた後だから、台風の雨が怖い。かつて「国土強靱化」を口にする政治家は何人かいたが、その後のフォローアップはどうなっているのだろう?進捗状況はどこが誰が把握しているのだろう?



晴れていても、雲があると安心できない。

束の間の晴れ間。




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