今回は、起伏の多い稜線コースを歩いた。風はやや強めに吹いていたが、雲ひとつ無い絶好のトレッキング日和だった。
稜線に出る手前の、新雪の下層が凍り気味になった谷沿いの急登地点では、私のスノーシューは滑って登れず、靴でキックステップして登らざるを得なかった。ところが、同行の山友が履いたスノーシューは30度を超える雪面をガッチリとらえ、彼は難なく登り切ってしまった。グレードにもよるだろうが、構造の違いによる踏破性能の差がこれほど大きいとは思わなかった。
この日我々に先行して入山していたのは3人連れのツボ足派。しかも日頃訓練している連中らしく、正確に先頭の踏跡を外さず歩いていて綺麗なトレースだった。スノーシューの見苦しい跡を下山する彼等に見せるのが心苦しく思われた。
面白いことに、雪面に残る動物の足跡は、行路を横断しているものばかりで、稜線に沿って歩いた跡は皆無だった。思うに、四囲に身を曝す尾根上というものは、動物達にとって危険な場所なのかもしれない。それと較べれば、林道は山腹の一部であって、より安全度が高い場所だろう。前回の林道トレッキングで認めた動物の足跡の多さは、そのことを教えている。
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