無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

「野菜からのメッセージ(2)」エンドウ編

2009-03-22 11:39:16 | 自然菜園の技術 基本
本日。午前中は晴耕雨読です。
天気に、雨の繰り返しで先日蒔いたエンドウも
きっと芽を出しやすいことでしょう。


今回2回目はエンドウは、漢字で「豌豆」。
エンドウ豆は、豌豆豆。(豆豆になってまうので、)エンドウだけでいい。

エンドウは、連作障害やアブラムシ、病気に侵されやすく
作りにくい作物とされています。

しかし、エジプトのツタンカーメンの墓から見つかったこと
でも知られるように、エンドウの歴史は3000年以上あり、
ヨーロッパに広くその子孫がピーとして広がっている。

エンドウは、メンデルの法則でもおなじみの
自家受粉作物で、遺伝学の基礎に役立った野菜です。

昔から愛され、作りやすいとされている作物です。
それではなぜ?
日本では作りにくいマメになってしまったのでしょうか。

昔の日本では、炭焼きのため伐採された後、
下草を焼いて育ててきた栽培の歴史がある豆です。

ですから、過湿な環境である水田跡地や、
風が強く吹く平地では、育ちが悪くなります。

エンドウの仲間である自然草に「カラスノエンドウ」があります。
その育つ姿をみると、お互いせめぎ合って絡み合いながら
どんどん太陽に向かって伸びていく姿です。

エンドウのさやには、5~6個の種子が入っています。
ですから、一ヶ所に最低5~6個蒔くのが自然です。

野菜本来の姿や自然に育っている仲間の姿から、野菜がどのような場所で育ち、
かつて栽培されてきたか、

「野菜からのメッセージ」は、
そのようなことからより自然に育てたい。
野菜本来の力を発揮させたい。
栽培の原点に立ち帰って、本当の栽培をしたい。
そのような気持から、綴っています。


自然界では、単一の植物だけが繁茂することはなく、
だいたいの植物が、バランスをとりながら、混植されています。


特にエンドウは、乾燥・太陽・草木灰が大好きで、
風や過湿が苦手です。もちろん、肥料も苦手な野菜です。

そこで、うちでは、草木灰をパラパラ撒いたあと、
一ヵ所に、6粒程度の種を蒔き、同時にえん麦の種も蒔きます。

以前間違えて、エンドウと麦を植えてしまいました。
その時ほど初期生育がよく、健康に育ちました。

麦とエンドウを混播することで、
麦が風避けを作り、麦をつかまえながら生長するエンドウ。
そして、余計な養分は麦が吸収するのか、アブラムシも来ませんでした。


皆さんもいろいろな野菜の本性を発見しながら、
その最高のパートナー(コンパニオンプランツ)を見つけ、
お互いが生長しあえるような、関係を見つけていくと
無農薬栽培は、うまくいくだけでなく、自給率も高まり、最高ですよ。
ちなみに、うちはそのあとキュウリ・インゲンを育て、連作しています。


●お知らせ●
大好評の講座になってきています。お申し込み感謝します。
松本iCITY教室(NHK文化カルチャーセンター)で、
今年1年講師をやらせていただけるようになりました。
家庭菜園をはじめたい人、無農薬栽培を学びたい人、
ご参加をお待ちしております。

『無農薬栽培 プランターで野菜作り』4/25(土)13:30~16:00
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_491211.html

『美味しく簡単に無農薬・家庭菜園の法則』4/22~6/10
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_491207.html

●お奨め講座●

桜咲く、この時期が日本みつばちを始める年一回のチャンスです。

3月13日(金)の地方紙『市民タイムス』に掲載された
私の日本みつばちの先生である山本晃久さんの
『日本みつばち初心者講習会』のご案内です。


日時:2009年3月29日(日)13~16時(12時半開場)
会場:ももせ第二公民館
地図

参加費:1500円(定員20名)
申込:松本日本みつばちの会
090-1651-5743代表山本まで
コメント (2)
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