無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

新著『これならできる!自然菜園』(農文協)が届きました。

2012-08-25 07:09:59 | 日々の自然菜園
本日、の予報。


昨日、畑から帰ると宅急便が届いていました。
宅急便の中身は、拙著の新刊『これならできる自然菜園』(農文協)でした。


出版社から届いた書店に並ぶ前の献本でした。

この本は、素人でしたので、出版の右も左もわからないところを、
農文協のベテランの編集者と手掛けてから3年かかった生まれて初めて書いた拙著です。

余りに時間がかかった力作だったので、その後お話をいただいた拙著『コンパニオンプランツで 失敗しらずのコンテナ菜園』(家の光協会)の方が先に発刊になってしまいましたが、、、

こちらは、菜園でもコンテナでも楽しめるコンパニオンプランツのイラストで紹介する処女作本です。


私も初めて手に取る完成版なので、興奮するとともに、3年間の慣れない執筆&校正など思い出し、
生みの苦しみを思い出すと同時に
15年前突然はじめた自然農・自然農法。
色々な先生に教わり失敗しながら試行錯誤し、家庭菜園教室をはじめるまでのことを噛みしめてしまいました。

まさか自分が15年後に本を出させていただけるなんて思いもよりませんし、
愛読書の多くは農文協さんから出たものだったので、自分が30代で出版させてもらえるなんていまだに信じられません。
(本が書店に並ぶまで「ドッキリ」ではと思っているほどです)


本の大きさは、大学ノートと同じで、全175頁。
価格は、本体価格で1,700円。

ちなみに、右の書籍は、自家採種を基礎から教えてくれた師匠中川原敏雄・石綿薫著『自家採種入門』(同じく農文協)です。

まだネット上にも書店にも出ていないので、中身をちょっとご紹介すると


目次
1章 草と共存する自然菜園(5~36頁)
2章 根性をつける基本技術(37~74頁)
3章 自然菜園の野菜栽培の実際(75~175頁)


の3部構成です。


更に進むと、1ページ毎にカラーのページが入ります。

ここ数年撮りためた写真や今回の出版用に撮っていただいたものなど写真も懐かしいです。


1章では耕さない自然菜園がなぜ草と共存でき、どのような点に気をつけることで共存が出来るようになるのか考え方や、
自然菜園の菜園計画3ステップなどが紹介されています



例えばその中の土を休ませないリレー栽培の具体例として


栽培そのものが土づくりになる輪作体系の組み方なども紹介しています。


2章では耕さない自然菜園で野菜を育てるためにどうしてもイメージしてほしい根っこについてまとめました


耕した一般的な菜園と耕さない自然菜園では、育つ根のイメージが異なります。

耕した菜園では、
最初土が柔らかいので初期の根の張りが早くバテやすく後半土が硬くなってくるので中耕除草や追肥などその後のアフターケアが大切です


ところが、耕さない自然菜園では、
最初から自然の土の固さ(ある程度の固さ)があり、草も生えているので、初期は野菜がなかなか大きくなってくれません。
一見すると生育が止まってしまったのではないかと思われる時期に、まず野菜の根がたくましく育っています。
そのため、後半は根性のある根が最後まで野菜を支えてくれるため、大器晩成型の野菜に育ちます。

つまり、耕した場合とそうでない場合では、目に見えない土の中の根のイメージが全然異なります。

根をイメージしながら、以下に根性のある根をしっかり張らせることが出来るかが耕さない自然菜園ではとても重要になってきます。


3章では39種類の野菜栽培について、コンパニオンプランツをからめながら100頁で解説してあります

写真はトマトのページで、仕立て方や健康判断のポイントなど普段家庭菜園教室で教えている内容をまとめました。


この野菜栽培の実際の3章では、
野菜の科ごとにまとまっているため、ナス科であれば、トマト、ナス、ピーマン類(ピーマン、シシトウ、パプリカ)、ジャガイモといった感じで順に取り上げながら、

各野菜の自家採種の仕方を写真やイラストで簡単にまとめてあります。

自然菜園では、自家採種することで、一層地域風土に合ってくるため野菜が育ちやすくなり、しかも無農薬で、耕さない自然菜園に向いてくるので是非取り入れたい内容でした。


この本は、自分で書いたというよりも先人の教えや伝統的な農法、諸先生方との出会いで生まれ、お世話になったベテラン編集者さんが、素人の文章を根気よくまとめ、編集してくれたから出来たものです。

正直、自分でもこんな本があったらいいな~、
自分が家庭菜園教室の生徒さん空のリクエスト(講義の内容が1冊にまとまった本が欲しい)がここにきて突然形になったような本になりました。

発売は、8月末ですが書店などに並ぶのは9月上旬だと伺っております。

これからもこの本に負けないように精進し、より自然に野菜が育ち、美味しくて新鮮な野菜が自給できるきっかけになる菜園づくりと活動に励んでいきたいと思います。

この本に関するご質問や疑問などは個人メールでは対応しきれないと思いますので、
お手数ですが、このブログのコメント欄にお寄せください。
(農繁期を除き)近日中に、コメント欄でご返答させていただきます。
また、今後このような本が欲しい、もっとここのところ教えて欲しいというコメントも大歓迎です。


まだまだ若輩者ゆえの行き過ぎた内容や拙い文章力、そして各地域ではそのままでは使えない内容も含まれているかもしれません。
あくまで参考ししていただき、1つでも理想の自然菜園に近づくきっかけになってくれたらと思います。

まだまだ自然菜園を研究し、精進していく所存です。
またこの本をきっかけに、いろいろな出会いがあればと思います。
そんな私ですが、これからもよろしくお願いいたします。

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あずみの自然農塾8月-2(稲の草刈り&粘土団子)

2012-08-24 05:59:54 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、時々の予報。

昨晩は、突然の雷雨。
ここのところ雨が降っていなかったのでいいお湿りでした。
最近の天気は、どうも変なので、種まきや収穫のタイミングが難しいので、
全天候型で無為自然に対応できるよう心がけが必要です。


自然農の耕さない田んぼです。
稲も大きくなってきました。

6月中旬に植えたので、もう少しで穂が出てくる様子でした。
今回は長靴で、田んぼに入りみんなで稲以外の草を刈って敷きました。

参加したみんなも初めての田んぼの草刈り?
通常の田んぼは耕して代をかいているのでぬかるみ、長靴では足を取れてしまいます。
そして、通常の田んぼでは、草はすべて抜いてしまうのですが、自然農では抜かずにのこぎり鎌で刈って敷きます。

耕さない田んぼには耕さない田んぼの流儀があり、
ぬかるまないので、穂が出る直前まで田んぼに入ることもできます。


見てください。一見すると普通の稲の葉のアップのように見えますが、

2枚の葉が重なってくっついています。


重なった上の1枚の葉を取り除くと、虫の幼虫が、、、

イネツトムシです。正式名称は、「イチモンジセセリ」という蝶の幼虫です。

イネの葉を数枚つづり合わせて「つと」(苞)様の巣を作り、昼間はこの中にひそみ、夜出て葉をむさぼり食害します。

幼虫は3週間内外で、つと内で蛹になる。

出穂前後が加害最盛期となるので収量に及ぼす影響も大きいので、一般的には農薬散布で予防します。

被害は緑色の濃厚な品種や晩植え、窒素の多いイネに多く、また水害後などにも発生が多いので、
6月に遅く植えた自然農の田んぼは狙われやすいものです。


お天道様が高くなる早朝7~9時に頑張って草刈りを終え、イネツトムシも除去しました。


これは、今回自然農にみんなで作った粘土団子です。

粘土団子は、10数年前に、自然農法の祖故福岡正信さんに教わったもので、
団子の中には、数種類の野菜などの種を入れて蒔くことで、耕さない畑に無為自然に種まきできます。

世界的には、砂漠の緑化に成功した事例として福岡翁の粘土団子は有名で、著書「ワラ一本の革命」などに記述されています。

8月16日は福岡翁の命日なので、8月の自然農塾では、毎年ご冥福を込めて粘土団子作りを行っております。


今回は、余った種などを持ち寄って、それらをタライの中に混ぜ入れて粘土団子を作りました。

入れた種は多種多様。
ダイコン、カブ、ニンジン、野沢菜、ゴボウ、カボチャなど数種類の色々な品種が入り、
その他には、緑肥作物のシロクローバー、レンゲ、ハブソウなどマメ科の種、コムギなどイネ科など入れました。

粘土団子には、特定の野菜の種を蒔くのではなく、様々な種を混ぜるのが特徴で、1個の団子に2~3個の種子が入ると理想です。
無為自然に、自然に生えてきた野菜が自然なので、種の種類は特定しません。


田んぼの粘土を乾かしてパウダーにしたものを種子と良く混ぜます。


種と粘土パウダーがよく混ざったら、少しずつ水を加え練っていきます。


練った粘土は、ボソボソしていると粘土団子にした後割れやすいので、

タライに叩きつけながら、空気を抜きしっとりと締ってくるまで良くまとめます。


その後、直径1cm位の粘土団子を手のひらですりすりしながら調えていきます。


参加者全員で、粘土団子を作りました。
はじめて作る団子ですが、みんなで童心にかえって楽しく作り、


こんなにもたくさんの粘土団子が完成しました。


後は草むらに投げるだけです。

※本当は、1週間ほどよく乾燥させてから蒔くのが本式ですが、今回は半乾きの団子を蒔きました。


蒔いた後は、草を刈ってあげるとより野菜が生えやすいです。

腰丈よりも高い草を刈っていくと、中からトウモロコシ、カボチャ、キュウリ、ひまわりなど5月に蒔いて育った粘土団子から育った野菜がニョキニョキ発見され、みんなを驚かしました。

私が自然農、自然農法を始めるきっかけになった福岡翁著『ワラ一本の革命』。
1数年前に、粘土団子を市民農園で蒔いたことを思い出します。

「初心忘れるべからず」私にとっても大切な一時でした。


今週末8月26日(日)はAzumino自給農スクール(畑コース)開催日です。
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あずみの自然農塾8月(ニンジン&ゴボウの自家採種と、ソバの種まき)

2012-08-23 11:25:08 | あずみの自然農塾(シャロムヒュッテ)
本日、

暑い日が続きます。30℃を越えると正直野菜も私も堪えます。
週末に「あずみの自然農塾」を行いました。


あずみの自然農塾では、毎年前年度の生徒さんが種まきした小麦を、
新年度の生徒さんが麦踏みし、収穫します。

その挽きたての小麦粉で夕食をみんなで作ります。


捏ねた小麦は濡らしたさらしで包み寝かしておくことで、
夕食で作る「ほうとう」と「おやき」になります。


8月は春野菜の種採り、いわゆる自家採種の時期でもあります。

写真は、ニンジンの種です。一つの花に無数の種がひしめきあって実っております。


これはゴボウの実です。


つぶすと売っている時のゴボウの種が顔を出します。


写真に写っている草むらに「自然農」流ソバの種まきを行いました。


ソバの種は、去年自家採種した在来種のタネです。


なんと草むらに、ソバの種をそのまま蒔いていきます。


そして、草を刈るだけ。
刈った草の合間からソバが生えてきます。

耕しませんし、土もかけないのにちゃんとソバが育ちます。


ソバの種まきはいろいろありますが、耕さない畑に種を蒔く方法としてこんな破天荒な草むらへの種まきもあります。

ポイントは、ソバの種まきの適期のタイミングを逃さず、日中の乾いた草むらに適量蒔くことです。

シャロムヒュッテでの「あずみの自然農」では、1泊2日しながら1年通いながら自然農に親しみながら習得していきます。

次回のブログでは、田んぼでの草刈り&福岡正信式「粘土団子」をご紹介したいと思います。
お楽しみに~
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田んぼと畦豆(ダイズ)&田芋(サトイモ)

2012-08-17 19:43:00 | 日々の自然菜園
本日、のち

いやー夕立がすごいのが来ました。
1時間で29mmの夕立


稲妻(稲の妻)=雷は、田んぼと切って切れない仲です。
雷の多い年は豊作と言われているからです。


田んぼも穂が出てきました。
白く咲いているのが稲の花です。


赤米はすでに頭を垂れています。
稲の品種によって、穂の出る時期が違います。


うちでは一番の晩生品種「ハッピーヒル」は穂を出すのはもっとさきです。


ハッピーヒルは、耕さない不耕起の区画なのですが、
うまい事草を抑えています。


田んぼの脇では、畦豆(ダイズ)を育てています。


ダイズ大好きなマメコガネです。
食害はありますが、マメが元気なのでそのままのさばらせています。


ダイズは今花盛りです。


ダイズの花です。

ダイズは花が咲いているときに、とても水を欲します。
ダイズが田んぼの畦で豊作になるのもうなずけます。


田んぼの畦では、田芋(サトイモ)もショウガと一緒にすくすく育っています。

田んぼの畦では、田んぼの水が地下でつながっているため、水が大好きな野菜が良く育ちます。
昔の人は、適地適作で野菜や稲など育ちやすい環境を生かして育ててきました。

うちでは、田んぼの周りの刈った草は、すべてサトイモ&ショウガに草マルチします。
田んぼの畦でサトイモなどを育てると刈った草もすべて活用できて無駄がありません。

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ハクサイ・キャベツの育苗

2012-08-15 19:17:59 | 自然菜園の技術 応用
本日、時々

今まで降らなかった雨ですが、お盆に入り、毎日のように降ってくれます。ありがたいことです。

今日は、菜園教室用のハクサイとキャベツの鉢上げをしました。


ハクサイは、キャベツ同様、結球する野菜ですが、
ハクサイの根は、キャベツに比べ移植に弱く、できれば苗でなく直蒔きがよいのですが、
頻繁に畑に行けない場合などは、コオロギなどの食害も考えて苗を育てておくと便利です。


ハクサイの本葉が3枚目が出た時に、根が回ってきたので、定植してもいいのですが、
今回は菜園教室用に、根が老化しないように


一回り大きなポットに鉢上げすることにしました。


「鉢上げ」というのは、鉢に根が回ってしまうと老化してしまうので、
それを防ぐために、一回り大きめの鉢に植え替えてあげることです。


今回は、キャベツとハクサイを雨の中、雨に当たらないところで鉢上げしました。


キャベツ苗の葉の裏側には、モンシロチョウの卵や幼虫がいるので、
そのまま鉢上げてしまうと、食害に合い続けるので、取り除きます。


近くにいたマイマイ(カタツムリ)さんも大きく葉を食害するので、移動させます。


鉢上げたばかりの苗は、新たなポットで根が出やすいように、黒寒冷紗で覆います。


黒寒冷紗で覆ってあげると、日指しを避けてあげると植え傷みが少なくなり、しかも新しい根が出やすいものです。

この時期はまだ残暑きびしく、苗の葉を狙う動物が多いので、育苗に注意が必要です。
せっかく無農薬栽培するのであれば、苗の段階から無農薬で育てたいものです。


今週末8月18日(土)19日(日)は、
シャロムヒュッテで「あずみの自然農塾」です。
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夏野菜の収穫本格的に始まる

2012-08-12 06:21:24 | 日々の自然菜園
本日、時々

ブログの更新、ご無沙汰していて申し訳ございませんでした。
超がつくほどの農繁期です。

今週はまだまとまった雨がありません。
安曇野の夏は短く、そろそろ秋野菜の種まきが始まりますので、が欲しいところです。

先週までの猛暑が少し和らぎ、野良仕事がしやすく身体が動きます。

今年は、拙著の出版が2冊あったり、初めての経験が多々ありました。
8月末頃、2冊目の新著が発売予定です。
詳細は、またブログでお知らせしますね。


トウモロコシとエダマメの混植の現在です。

草が目立ちますが、干ばつなのであえて草を刈らずにそのままにしてあります。


トウモロコシも髭が半部以上茶けてきて


トウモロコシが食べ時をむかえました。
収穫したてのトウモロコシを畑で生でガブリ。新鮮な味わいです。


トウモロコシの株間には、極早生のエダマメ。
こちらも草の中にもかかわらず元気に育ちました。


スイカの実を探すのも草を分けながらで、大変です。
草の中では、「まだだよ」と言わんばかりにすくすくと大きくなったスイカが転がっています。


草の中には、マスクメロンも発見。


立派なマスクメロンが草の中にあるのも自然菜園ならでは、
今は家の中で追熟させ、食べ時になるのを待っています。


トマトなど果菜類の収穫はピークをむかえ、


トマトはびっしり実をつけ、


奈良の伝統品種「紫トウガラシ」も鈴成りです。

トウガラシというものの、甘トウガラシで、シシトウの一種です。
紫色はポリフェノール由来です。


京野菜「伏見甘とう」もたくさん採れます。


今年はピーマンの当たり年です。
写真は、同じく京都の在来種「高台寺とうがらし」です。


トマトは、40種類以上の種を自家採種しているので、
今年から1年おきに育てることにしました。

写真のトマトは、昔懐かし「ポンテローザ」「世界一」をはじめ、
「イタリアンミニトマト」、「ピンク中玉」、「栗原」などに加え、オリジナル品種など様々です。

今年はトマトに暑過ぎて、大干ばつなので草を生やしておいて正解でした。
草が適度な湿度を保ち、実の日焼けを防いでくれました。

夏野菜が食べきらない位育ってくれたので、瓶詰など加工して保存食や加工品にします。

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自然農法センターの見学会(田んぼ編)

2012-08-05 06:56:03 | 自然菜園スクール
本日、

昨日は、Azumino自給農スクールで田んぼの見学会を行いました。
午前中は、スクールの田んぼなど見学し、3枚ある田んぼの違いや、管理方法の特徴と注意時点など
3枚すべてが異なる土質、品種、管理方法なので同じ地域にあるが比較しながら見学しました。

残念ながら写真がないのです。


午後は、先月もおじゃました(公財)自然農法国際研究開発センターに田んぼの見学勉強会に行ってきました。

今回は、水稲チームの三木孝昭さんによる前半は講座、後半は田んぼの見学会を行いました。


去年もおじゃまして同様の見学勉強会をしておりますが、
更にバージョンアップし、イネの一生や収穫構成要素と、その決定時期について
つまり、収穫量がどのように決まり、量や質を上げる時期について学びました。


また、田に生える草(田の雑草)の違いやその特性などを写真で学びました。

草の種類によって発芽に酸素が必要なもの、必要でないものなどその特性を知っていることで
草が生えにくい水管理ができるようになります。


講座と途中、外にでてイネの姿の観察も行いました。

この2つの異なる大きさの稲は、苗は同じ苗でした。植えた田んぼも同じです。
ただ、区画が異なり、区画ごとに土の耕すタイミングが異なっただけで、こんなにも生育に差が出ます。

左の一回り小さな稲は、春に耕した区画。
右の大きな稲は、稲刈り後秋に耕して、春にも耕した区画です。

ワラの分解を促進するために、稲刈り後秋に耕して、春にも耕した区画の方がより根が晴れ大きく育ったというわけです。


2つの稲の葉を1枚1枚解体し


並べていくとどの時点で、どのような生長をしたのか履歴として葉に残っています。


講座の後半は、田んぼに移動して自然農法の田んぼを見学しました。

今回もてんこ盛り盛りで、稲の奥深さを学べました。
自分の稲だけでは学べないことも多く、一緒に参加した生徒さん同様大満足でした。
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長野市への出張(ずくなし家庭菜園教室)

2012-08-03 09:59:40 | 出張菜園教室
本日、

暑い日が続きます。
昨日まで長野市に出張してきました。


長野市では、第1水曜日の午後:メルパルクカルチャーセンター、夜間:城山公民館で、
「無農薬・ずくなし家庭菜園教室」を行っております。
 
今回は、夏野菜の回復方法や水のあげ方、そしてこれからの秋の種まきについて講座を行い、
実際に自然菜園で収穫したうちのキュウリを試食してもらいました。

実際に自然に育った野菜の風味を五感で感じてもらい、無農薬で、少肥料で、健康に育った野菜を味わってもらいました。


今回の長野市出張の際、
田んぼで水揚げした田鯉を引き取ってもらうために長野市大岡の友人の池に寄りました。


大きな池に移されて、1時間半の移動にも耐えた鯉が優雅に泳いでいる姿にホッとしました。

田鯉は、稲が穂を出す前には水揚げする必要があるので、友人のおかげで助かります。ありがたいことです。


長野市で最近始めた元田んぼの畑の半分では、
青バタと呼ばれる在来青大豆が大きく育っていました。

いずれは田んぼに戻す予定ですが、それまでは今まで化学肥料と除草剤漬けだったので、
数年は、ダイズやレンゲなど田の土を豊かにしてくれる緑肥作物のようなマメ科作物で回復させる予定です。


残りの元田んぼの半分は、畑にしようと思うので、
ずいぶん前にこのブログで種まきをご紹介した緑肥作物がすくすく育っていました。


色々な緑肥作物の種を混播したのですが、結局一番期待したセスバニアはあまり生育がよくなく、
湿地用のエンバクが一面に生えていて、ところどころにセズバニア、クロタラリア、ソルゴーが生えています。

今後ももう1年ほど季節や土質にあった緑肥作物を混播し続け、来年にはコムギを蒔ける畑になってくれたらいいなーと思っております。

今まだ慣行栽培された田んぼだったので、畑に切り替えるだけではなく、土も豊かに、生き物も徐々に変わっていけるように緑肥作物の力を借りて変えていこうと思います。

これからは多くの田んぼが空くことと思います。
荒れた田んぼを生き物で田畑に復活させる技術が必要だと思います。



◆8月4日(土)Azumino自給農スクール (田畑共通コース)
自然農法の田んぼの見学会。午前はスクールの田んぼを見学し、
午後は松本波田町にある(公財)自然農法国際研究開発センターに見学会を行います。
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