無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

自然菜園冬支度

2014-11-26 07:25:37 | 日々の自然菜園
本日、

週末のAzumino自給農スクールで仕込んだ自然堆肥はこので水分補給ができ、順調に発酵し始めました。

高品質な自家製堆肥造りはとても技術も高く、重労働です。
堆肥がなくても育つ菜園に育てていくのが一番スマートですが、
痩せ地や今まで菜園でなかった場所、病虫害が多かったは菜園などでは、自然堆肥の力を借りるとスムーズに軌道に乗れるのも事実なので
3年前からスクールでも本格的に教え始めました。

1年後にできた完熟堆肥を畝立てやクラツキにとして土に補えば、養分だけでなく生き物が育つ環境が整いやすく、野菜も草もよく育ちます。
その育った草を野菜の株元に草マルチしながら野菜を育てれば、草マルチそのものが土の生き物のや野菜や草の根の力で朽ちて、自然堆肥になっていき、やがて土になります。

水を利用して、水分補給するととても楽できます。


自然菜園も1~2年感は緑肥作物や自然堆肥によって土が養われ、基礎力がついたら野菜を育てて3年目の冬がやってきました。


キャベツやハクサイも順調すぎるできで、育土にもう少し時間がかかると思っておりましたが、来年から本格的な自然菜園が始まります。

このキャベツもハクサイも苗を植えて、数回根元の草を刈って敷いたのみです。
映像ではうまく伝えられないのですが、味も春先や去年よりもぐっと美味しく爽やかになりました。

堆肥やその他の補いがほとんどなくても野菜が自立できる環境が調ったようです。
これからは野菜を育てながら野良仕事を重ねていきたいものです。


越冬キャベツ=春キャベツも順調です。


タマネギです。

キュウリ予定地に、余ったタマネギを植えました。


ハクサイも結球したものが収穫適期を迎えてきました。


田んぼは、寒冷地ということもあり、秋起こしが肝要なので、土寄せ機の羽を取ったもので、馬耕でなく、管理機で鋤耕しました。


苗代も年内に整えておくことで、来年の春までに稲の苗が育つ土に育ってくれます。


山際ということもあって、冬の獣害対策(鹿、ハクビシン、タヌキなど)で全面をネットで囲み、準備中です。


ネギ苗も程よい大きさに育ち、来春菜園に定植が待ち遠しいです。


今年のナスの残渣は、そのまま支柱を挿し直して、エンドウの支柱に変身です。

現在ナスの株元で越冬用のエンドウ&ムギが発芽してきました。


新たに鶏小屋を友人などの手を借りて作り始めております。

ハウスパイプで作る自然養鶏小屋です。
パイプハウスは全国どこでも手に入りやすく、基礎を打たなくても小屋ができる点からも自給用の鶏小屋に最適素材です。

木の場合、劣化してくるとネズミ、キツネ、テンなどに攻め込みやすくなるため、今回は劣化しにくい素材で鶏を守ってあげようと思います。




ブルーシートの下には広葉樹の落ち葉、そして刈った草が準備してあります。

ここは育苗ハウス予定地。
土が凍る冬の間でも、溶けた時間を有効に使いすぐに建てられるように、整地したり、踏み込み温床の材料を準備しておきます。

来年から長野の自然菜園の本格始動を前に、できることを年内に行っておき段取りを作っておきます。
春になってから準備すると不都合な点が多いので、年内準備がとても大切です。
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バジル・ズッキーニ・ナス・シシトウの自家採種

2014-11-12 07:46:47 | 自然菜園スクール
本日、




先月のAzumino自給農スクールで夏野菜の自家採種を行いました。

バジルは育てやすく、ナス科のコンパニオンプランツとして、料理などに重宝しますが、熱帯性の植物なので、本州ではまずこぼれ種から自然生えはしません。
また、種子の寿命が1~2年の短く、市販の種子は翌年まで持ちませんので、自家採種していきたい野菜です。

完全に種ができると同時に、種がこぼれてしまうので、半分位枯れた時に刈り取り、
半日陰の場所でゴザなどの上で追熟させながら乾燥させます。

そして、完全に枯れてものをシートなどの上で叩き、芥子粒ぼどの種子をフルイにかけて自家採種し、冷蔵庫保存します。





お次は、ズッキーニ。
固定種のズッキーニはまれなので、周囲にズッキーニや金糸瓜など近縁種がない場所で自家採種したい野菜です。

すぐに大きくなるズッキーニですが、大きくなってから1カ月以上さらに樹につけておくことが大切です。
その後、涼しい場所に1~2週間おいて追熟させます。

種を切らないように、割り中の種子をかき出します。


できれば、1日ほど密閉し発酵させたものをタマネギ袋などで種に付着した有機物を洗い流し、




手早く水でよく洗い、沈んだもの(タネが大きい品種は浮きます)を1~2日天日干しで乾燥させ、涼しい場所で2週間以上乾燥させてから保存します。





ナスもすぐに大きくなりますが、大きくなってから40日以上樹につけて種を充実させてはじめて発芽します。
完熟果(採種果)は収穫後10日以上温かい場所で追熟させるとより充実した種子になります。

種採り前に、やわらかくなってきた果実(採種果)を良く板ずりしておくと種が取りやすいものです。




種を切らないように皮目のみ切り取り、中の種をかき出します。




水に沈んだ種子のみが発芽しますので、不純物だけを洗い流し、水が透明になるまで手際よく洗い、ズッキーニ同様乾燥後保存です。


伏見甘長とう、辛くないシシトウです。

トウガラシ類は、一部パプリカなどを除けば、たいがい赤くなってはじめて完熟し、種子が熟します。
そのため、ナス同様実をつけてから40日以上できるだけ長く樹につけ、赤くなってからも10日以上完熟させ、収穫後さらに1週間追熟させます。

トウガラシ類は辛いものは、メガネに手袋が必須です。
今回は、簡易の種採りなので、ハサミで割いて、中の種子を取りだし乾燥させ保存です。

夏野菜の種子は、どれも交雑に注意し、時間をかければ実(種子)が充実しやすく自家採種しやすい野菜が多いものです。
また、購入苗では余り品種が選べませんが、自家採種しながら育てると、いろいろな品種を育てやすくなるものです。

野菜を育てることができるようになったら、タネも育てるとさらにマイ種から野菜を育てる楽しさ倍増です。
しかも自家採種を上手に3年位繰り返すと、野菜自身が地域風土を学習し、とても育てやすくなります。

自家採種を通じて、生命の循環を楽しみましょう!!
コメント (10)
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タマネギの植え方

2014-11-04 20:29:28 | 自然菜園スクール
本日、

一昨日、軽トラがオーバーヒートして、本日廃車の手続きをしました。
中古の軽トラもずいぶん酷使したので、さぞ無理がたたったのでしょう。
交通事故もなく、最後まで安全な場所まで運んでくれた軽トラに感謝。
とりあえず、実家の軽自動車をお借りすることになりました。軽トラを購入しなきゃ。




さて、久々のブログです。

写真は先月行われたAzumino自給農スクールのタマネギ植えの様子です。

タマネギは、植え方も大切ですが、それ以前の準備が何より大切です。
夏野菜がよく育った場所や、よく育つ場所で連作するのがお奨めです。

手前のタマネギは、夏に植え直したリベンジ玉ねぎ。

今年収穫したタマネギの中で、500円玉位の小さなタマネギを8月に植え、12月に収穫予定です。


夏の間草を刈って敷いたおいた連作の区画に、草マルチをどかしながらの定植です。


のこぎり鎌で根切りを行い、


手刀で土を平らに鎮圧してから、


市販の新鮮なタマネギ苗の長すぎたので根の先端を切り、


12cm間隔に同じ太さの苗を植えていきます。

そして元々土に入っていた高さに土をかけて土をしっかり鎮圧し、


最初にどかした草マルチを戻します。


火山灰土なので、いつもよりも多めに米ぬかを草マルチの上から補い、


のこぎり鎌の背でトントン馴染ませます。

これが基本の植え方です。


稲ワラマルチを敷きながら行うやり方や


もみ殻マルチを敷くやり方、


もみ殻を敷いてから、ワラをマルチするやり方など、
身の回りで手に入る有機物でマルチしてあげると、草も抑えられ、保湿もでき、タマネギの肥大がよくなります。

安曇野では寒冷地で、火山灰土の畑とタマネギを育てるには余り良い条件とは言えないので、しっかりサポートしてあげる必要があります。

補いは、野菜の生育によって異なりますので、よく育つ元田んぼの場合やりすぎない方がよく締った保存性の高いタマネギになるので補いは最小限にとどめます。

タマネギは保存性も高く、料理の幅も広く、自給したい野菜です。
種から育てるのは難易度が高いので、まずは掘りたての新鮮な良い苗を手に入れて、苗を適期に植えるところから始め、
もし育ちが悪い場合は、夏にリベンジ玉ねぎとして植え直して、大きく育てなおしましょう!!



コメント (8)
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