無農薬・自然菜園(自然農法・自然農)で、持続できる自給自足Life。~自然な暮らしの豊かさの分かち合い~

信州の大地で自然農と自然農法で育てる自給農園で、日々の営みや生命を通して感じることや想うことを発信するブログ。

パーマカルチャーへの移行(元田んぼを畑にするには)

2009-03-11 14:22:03 | コメントの公開
本日
http://blog.goo.ne.jp/taotao39/e/b31d664c4dde5b82b9ee06f4eb0c7e1e
にいい質疑応答があります。
その寄せられた質問にコメントを書いていたのですが、
これは、半農半商さんだけでなく、
これから農的生活をしたい人にも読んでもらいたく、
この場でご紹介します。

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一番最初の質問は、
パーマカルチャーで化石燃料を使わずに育てている半農半商さんから、
「慣行農業から自然農法2年目~。
これから化学肥料が減って3年目で最低(推測)で少しつつ増収?
どのように変化するのか教えて下さい。
その対策も教えて下さい。
草生栽培・クローバー・カラスノエンドウ・無肥料・無除草・不耕起です。 」

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半農半商さんへ

いつもいい質問ありがとうございます。

「パーマカルチャー」、日本語にすると農的暮らしの持続的可能なデザイン。

多様性・調和・持続性をテーマに、
「問題は解決である」とビル・モリソンさんたちが
オーストラリア中心にはじめた、農的生活術。

すてきな目標ですね。

では、パーマカルチャー的に考えていきましょう。

1)田んぼを畑にするには、田んぼの状況に対応することがとても大切です。

2)耕すと、全面均一化します。
一方、耕さないと不均一になります。
わかりやすく言うと、生える草が場所によって異なります。
つまり、うまく育つ野菜が場所によって異なります。


1)2)から、田んぼだった特性と、不耕起にしたことで、
場所によって、栽培法によって育つ野菜と育たない野菜ができることです。

つまり、水を好む野菜
水が好きな順で言うと、レンコン・里芋・陸稲、
キュウリ・ナス・枝豆・大豆・水菜などアブラナ科(のらぼう菜)、
短系大根などは、水はけを良くしてあげること(高畝・草生)で、育ちやすく。

逆に、トマト・菜豆(銀手亡など)・落花生、
スイカ・メロンなどは、よほど工夫しないと育たないでしょう。

つまり、水はけや通気性をよくするために、
株間を広げたり、高畝にしたり、麦を間作したりする必要があります。

土の園芸書にも書かれていないことですが、
『一番大切なのは、風土を大切にすること。』


つまり、今の田畑に合った農法にし、野菜が健全に育つために、してはいけないことをしないことです。

つまり、まず農法に合わせるのではなく、
風土環境に合った農法をその場で工夫することです。


予想ですが、
1年目は、さほど草は伸びなかったと思います。
2年目は、白クローバーに覆われて、野良仕事がしずらかったところもあるのではないでしょうか?
そして、年々増える自然草をどのように対処しようかかんがえていませんか?

草が伸びることは、地力がついてきた証拠です。
野菜も元は草です。草を完全無除草するよりも、
のこぎり鎌などで、根を残して刈って野菜の根元に敷くとか、
水の多いところで、里芋を育てるとか、
畔など乾燥気味のところで、株間を開けてトマトに挑戦してみるとか、
いろいろやってみてください。
つまり、一枚の畑でもゾーニングをし、適地適作を心掛けてください。

耕さない自然農法では、
慣行栽培より収量が、減る野菜もあるしょう。
場所によっては、増えるものもあるでしょう。

減った分だけ美味しい野菜を育ててください。
慣行農法の7割から8割しか、自然は与えてくれませんが、
その分、120%も美味しい野菜が育ちます。

いろいろなものが育ち(多様性・調和)、持続できる暮らし、
それがパーマカルチャーです。

コメント (8)
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