よむよま

よむ・よまない、それから。

八月納涼歌舞伎2015

2015-08-08 20:59:38 | 見る
八月納涼歌舞伎です、まずは昨日、第2部を見てきました。
「棒しばり」はまだ来週。
すごく楽しみにしてるけど、かなり心配でもある。

第2部は「ひらかな盛衰記」逆櫓(さかろ)から。
橋之助が幸四郎に教わったそうです。
船頭が実は樋口次郎兼光(木曽義仲の家来の武士)という、「実は物」なのね。
(そんな分類はないと思います)(勝手に言ってます)(^^ゞ
逆櫓というのは船の特殊な操作法らしくて、それを披露するシーンは、
「やっしっし、ししやっしっし、ししやっしっし、やっしっしやっしっし」という掛け声がおもしろかった。

大勢の船頭がカラミとして出る立ち回りは、船の形を作ったりするのが有名で、
大人数でこういう見立てをするデザインがおもしろくて好き。

橋之助はこのあいだは「勧進帳」の弁慶をやってたし、こういう骨太な役の方向に行きたいのかな。
似合いますね。顔、大きいし(!)

女房およしをやった児太郎がなかなかよかった。
この人はやはりちょっと地味な役のほうが無理がないよね。

ベテラン船頭であるおよしの父を彌十郎さん、情があって、貫禄。
こちらは左團次に教わったとブログに書かれてましたね。
どんどんみんな受け取っていかないとね。

木曽義仲の遺児である子役が出るんだけど、とてもちっちゃい子なの。
ずっとセリフがなくて、最後の最後のシーンで、重要なセリフが一言ある、よく忘れずに言える。偉いねー。

勘ちゃんはラストに出て温情をかける敵将・畠山重忠で出てる。

第2部の2本目は舞踊「京人形」初めて見ました。
名工・左甚五郎が、一目惚れした廓の大夫に似せた人形を作り、魂が入った人形が動き出す前半と、
かくまっていたお姫様を逃がして甚五郎と大勢の立ち回りを見せる後半。

前半は、人形が最初は男として動く。甚五郎が作ったから、男の魂が入っている。
甚五郎が、大夫の鏡を懐に入れてやると、とたんに女になって動く。
その動き方のギャップがおもしろいので、これは人形役の七之助のほうが大変な感じ。
この役は勘ちゃんでも見たいなぁ。
勘ちゃんの甚五郎はゆったり踊っていて、楽しい。

後半、大勢の大工がカラミとして出て来て立ち回りになるんだけど、
大工道具をいろいろ使いながら、おもしろおかしい殺陣なんですね。
最後、カラミの一人が三点倒立みたいにして、甚五郎がその脚を持って見得を切って決まる、
というところで、その人が逆立ちがすっとできなかったの、
そしたら勘ちゃん、その上がりかけの脚を強引に持ち上げて見得切った!
ちょっと笑っちゃった。(^-^;

「逆櫓」のほうでも、水色の幕がサーッと下ろされて終わるはずが、幕がひっかかってなかなか下りず。
あわてましたよ、見てるこっちが。
コメント
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