硝子戸の外へ。

優しい世界になるようにと、のんびり書き綴っています。

機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島。

2022-06-15 12:14:04 | 日記
機動戦士ガンダムが好きだったのは小学六年生の時だった。
その頃には、巨大ロボットアニメが好きだと口外すると「いつまでそんなもの観ているの」と揶揄されたが、モビルスーツのデザインがカッコよかったし、キャラクター、ストーリー、設定も好きだった。
今思えば、父が戦争映画が好きで小さい時からテレビで一緒に観ていたことが、ガンダムを理解するうえで大きく影響していたと思う。
あれから40数年。月日は流れ、大きなスクリーンで再び見る事ができた。

安彦良和さんが引く線は当時からとても好きだった。幼心にこれくらいうまくかけたらいいのになと幾度も思って、裏の白いチラシに何回も模写したけれど、下手すぎて気持ちが折れてしまった。
大人になった今、模写してもきっとうまくかけないという自信があるが、本棚には安彦良和さんの作品(オリジンはありません)が数冊並んでいて、時々開いてはいいなって思ってしまう。

浦沢直樹さんの「漫勉」で、動く安彦良和さんを初めて見た。容姿はすっかりおじいちゃんだったがすごく感激し、白い紙に描かれてゆく絵に胸が熱くなった。
そして、大昔のコミックマーケットでまったく同じ線で描かれた同人誌をみかけて(笑)、衝撃を受けたことも思い出した。


閑話休題

「ククルス・ドアンの島」の感想でしたね。

まず、モビルスーツの動きが本当にすごかった。ガンプラが売りに出されたとき、作っては見たものの関節の可動域に愕然として、これでは歩くことすら出来ないじゃないかと悩んだ(笑)
しかし、数年後のガンプラの関節部分を観て、「なるほど! こう解決したか!」 と、唸り、しかも実物大まで作って動かしてしまったのを見て、人の情熱が疑問や問題を解決してゆくんだなと感じた。

また、脱線してしまいましたね。

次に、アニメーションの技術の進歩が素晴らしかった。うまく説明できないけれど、とにかく奇麗であるし動きが細部まで滑らかで感動した。(ガンペリーが旋回するときの動作とか(笑)  )
ストーリーも細かな設定が構築してあって、物語に厚みができていて凄く引き込まれた。
演出にも、懐かしいなぁと思わせられ何度もニヤリとした。

そして、声優さん。
古谷さんや古川さんが当時のまま吹き替えてくださっていて感動。
鈴置さん白石さん井上さん塩沢さん等、鬼籍に入ってしまわれた方もいらっしゃり寂しい限りですが、ララァスンの娘さんがアルテイシア(この響きがいいのです)の吹き替えをされていることを知ってうれしくなりました。

ラストシーンはとても感動的ですが、ホワイトベースの彼らが、その後どんな運命をたどってゆくのかを知っている身としては、なぜか胸が痛くなった。(変な感じですよね。これって)

僕の中の「ガンダム」は、今でいうfirstで一度止まっていて、その後は、もう観る事もないだろうと、「逆襲のシャア」を映画館へ観に行きそれで一区切りである。
次は、アニメ専門番組で偶然にみた「08小隊」が好きになってレンタルで観直した位で、first以降のzやzz等、本当によくわからなくてファンとは呼べない者であるが、それでも機動戦士ガンダムは細部まで覚えていて本当に好きだったのだと思った。

そして、最後に。

安彦先生ありがとうございました。