『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(02)(2005.7.10.)
実は最近のスピルバーグ監督作品3本を見逃していた。一昔前なら考えられないことだが、こちらが年を取ったからなのか、スピルバーグの作風が変化したからなのか、とにかく彼の映画に対して、こちらに一時ほどの熱気がなくなっているのは確か。それで、こんなことではいけないと、まずは『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』をDVDで。
舞台は1960年代。実話を基に天才少年詐欺師(レオナルド・ディカプリオ)とそれを追うFBI捜査官(トム・ハンクス)の奇妙な関係を描いたコミカルな一作。実は2人とも家庭に恵まれず、孤独な男で…というところがミソ。
ディカプリオもハンクスも最近ではいい演技といえるのでは。ほかには父親役のクリストファー・ウォーケンがいい味を出していた。
凝ったタイトルバック、ジョン・ウィリアムズの音楽もなかなか良し。それほど悪い出来ではなかったのでちょっとホッとした。それにしてもスピルバーグの作品に描かれる家庭のほとんどがなんらかの形で崩壊している点は興味深い。
さて、この勢いであと2本、トム・クルーズ主演の『マイノリティ・リポート』(02)とハンクス主演の『ターミナル』(04)を見て、最新作の『宇宙戦争』(05)を見に行くつもり。こうなるとDVD様々だな。