西宮十日えびす:招福大マグロ奉納式:大黒天と恵比寿神

2007年01月08日 | 人生は旅である。
昨年のこの駄blogのエントリー「十日えびす:西宮戎そして福娘 」は、おかげさまでこのblogの中では、年間最多表示回数となりました(多分)。

本年も兵庫県は西宮市にある、西宮神社の十日えびすに行って来ました。しかし、今日は1月8日、宵々戎とでもいうべき日ですが、当、西宮神社はさすがに総本宮だけあって、きっちり9日・10日・11日としかお祭りはいたしません。境内は、明日からの三日間に備えて、出店準備の業者の方々があわただしくされていました。

そんな中、本日は「招福大マグロ奉納式」が執り行われ、昼前には冷凍されたままの本マグロが境内の隅に奉納されています。参拝された人々は、マグロの表面に小銭を貼り付けます。小銭が見事ぺちょっとマグロに貼り付けば、その年は「銭が身につく」と、誠に縁起のよい結果となるわけです。

本年奉納されましたマグロは、「体長2.55m、重量295Kgの地中海産本マグロ」であります。2010年までに段階的に約2割の漁獲量を削減するという、まさに真っ只中の魚場からの一尾であります。なんか、もったいないような、ありがたいようなお姿で今年もひたすら横たわっています。このマグロ、十日恵比寿の終わった翌日に本殿前にて「解体ショー」を行うかどうかは、不明です。



さて、本年の課題は「なぜ、恵比寿さんと大黒さんが仲がいいのか?」です。

写真でごらんのように、西宮恵比寿の境内で売られている縁起物にも、恵比寿さんと大黒さんがそろって、にこにこされているものが多く見られます。

恵比寿さんの起源は昨年のエントリーに私が書いたように、どうも西宮浜あたりに打ち上げられていた難破外人であろうということです。

一方、大黒天はどちらの方でしょうか?

大黒天は、元来インドの神(ヒンドゥー教のシヴァの憤怒の化身)であったのが、中国では厨房や食堂の守り神として祀られ、それが日本に伝わり、大国主命と重ねて信仰され、五穀豊穣の神となったといいます。 そして、農業の神としての大黒様、漁業の神である恵美須様、二人セットで、この国の"食材の神様"ということなのでしょう。そして、食材の流通こそが経済の根本であり、ひいては恵比寿大黒が商売の神様として祭られることになったと理解できます。

ただ、大黒さんは、多くの場合この恵比寿さんとセットになったり、七福神の一員であったり、毘沙門天、弁財天とトリオで三面大黒になったりと、なかなか単独行動をされないようです。

ま、それだけ、付き合いの良い神さんということでしょうか?

いずれにしても、今年もあなたがご健勝で商売繁盛でありますように。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。