福島原発、最長40年で廃炉完了 工程表正式決定

2011年12月21日 | 人生は旅である。
今日現在、異様にマスコミの報道が少ないので、私の出来ることの範囲でやろうと思います。


東京電力(株)福島第一原子力発電所1~4号機の廃止措置等に向けた中長期ロードマップ
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/111221_01b.pdf
から、一部抜粋

(1) 現状
震災時に運転中の1~3号機においては、合計1,496 体の燃料が炉心に装荷されていたが、....炉内の燃料は燃料デブリとなり、その一部は原子炉圧力容器から原子炉格納容器内に流れ出ているものと推定される。

炉心に注水を継続している冷却水についても、....原子炉圧力容器、格納容器ともに冷却水が漏えいしている状況である。

現時点において、燃料デブリの状態や冷却水等の具体的な流出箇所は特定されていない。


(2) 燃料デブリ取り出し計画の概要
燃料デブリ取り出しを開始するまでに必要となる作業は、高線量下にある原炉建屋内で行われること等から技術的に課題が多く、現時点で具体的な方法を確定的に決めることは困難である....

TMI-2(スリーマイル) では、原子炉圧力容器への水張りが支障なく実施できたのに対し、1~3号機においては、上述の通り、現状炉心に注入した冷却水が原子炉格納容器から漏えいしている状態にあり、...,

そこで、水中における燃料デブリ取り出しの実現に至るまでの作業フローについて検討を行い、以下の①から⑩までの作業ステップと6つの判断ポイントにより構成される計画を策定した。

また、国、原子力プラントメーカー、研究機関の協力の下、各作業ステップにおける技術課題及びこの解決に必要な研究開発項目をとりまとめた。これら研究開発項目については、今年度より必要な研究開発を開始する計画である。


① 原子炉建屋内除染→遠隔除染装置の開発
② 原子炉格納容器漏えい箇所調査→漏えいを検知するための技術を開発
③ 原子炉建屋止水/原子炉格納容器の下部補修→遠隔で当該部にアクセスするための技術や、補修を実施する技術・工法を開発
④ 原子炉格納容器部分水張り→臨界検知・防止対策
⑤ 原子炉格納容器内部調査・サンプリング→遠隔調査技術・治具等を開発
⑥ 原子炉格納容器上部補修→補修装置を開発
⑦ 原子炉格納容器/原子炉圧力容器水張り→今後の研究開発の状況
⑧ 炉内調査・サンプリング→遠隔調査技術・治具等を開発
⑨ 燃料デブリ取り出し技術の整備と取り出し作業→TMI-2での実績を参考としつつ、これらを遠隔で実施する工法・装置・治具等を開発し、適用していく。
⑩ 取り出し後の燃料デブリの安定保管、処理・処分→塩分による耐腐食性を考慮して開発される収納缶


で、この後が
原子炉施設の解体計画
放射性廃棄物の処理・処分計画

とつづきます。

これから、半世紀に渡って日本が対応していかなければならない、新しい、大きな課題が今日示されたのです。

マスコミは、最もニュース価値のある事としてこれを扱わなければならないと、私は、思っています。


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