「10秒前の未来」

2005年02月20日 | 人生はマーケティングもある。
とても不思議な体験をしました。

あるビジネスコミュニティーの年次総会はインターネットのストリーミングでの中継

わたしは神戸にあるメンバーの一人の事務所にて総会とつづくセミナーを視聴することになりました。
そして、私が新理事に立候補していたので、見事御承認の暁には神戸からMSNメッセンジャーを利用して会場に映像と音声でご挨拶をするという仕込でした。

で、どうなったかというと。

「システムは冗長性のないものほど、本番で落ちる。」

というマーフィーの法則(ってあったか?)の例にもれず、
私の挨拶時刻まで10分を残して、アプリケーションがフリーズ。立ち上げ直すも音声が通らない。システム立ち上げなどを行うが復旧せず、やむなくメッセ画面を会場で表示してもらうことでその場をしのごうとしたのだが・・。

ストリーミングから流れる映像と音声は10秒ほど前の会場からのそれであることは、それまでに教えられてわかっていました。
ところが、その場で時間の流れを制していたのは「音」そのものであったのです。ストリーミングを通して会場から流れてくる「音声」で、総会の流れを把握していたわけです。
したがって、目の前のPCディスプレイのメッセ画面に流れる時間と、事務所に流れる時間は10秒の時間差があったのでした。
すなわち、私の今打ち込んだメッセージは10秒後にストリーミングから流れてくる。(メッセージだけでなく、それを含んだ会場の反応の意味)

いわば、私はメッセ画面の「10秒前の未来」に向かって、挨拶をしていたというわけナノデス。

あああ、、
どもどもども、、、
がんばります
よろしくおねがいします。

なんて、打ち込んでいたのではないだろうか・・って、パニパニで憶えてないし。

記念撮影の時も、ストリーミングから流れる音声にシンクロして皆でポーズをとっていたが、それは、10秒前の世界に向かってポーズをとっていたのでした。

後半、セルフタイマーを使ったので、シャッターボタンを押したときがシャッターの落ちたときだぞ、、と皆で「10秒前の未来」に向けてポーズを取ったつもりだったが、うまくいっていたのかどうか、ひょっとしたら10秒以上のタイムラグがあったのかも。

「二つの時間の流れの中に同時に身をおく」ということが、今回の総会での忘れられない"えきすぴありんす" でした。

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1 コメント

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私も同じような経験をしたことが、 (canoe)
2005-02-22 15:00:50
某ソフトハウスの青山オフィスと、四国本社とでの電話会議に参加したことがありますねん。その時も、10秒まで長くはなかったけれど、それなりにタイムラグがありました。



すぐ、体得したのは、相手が話し終わる前に、話し始めると、どうやら議論している気になれるというものでした。



ところで、「10秒前の未来」という表現は面白いですね。ただ、往復で20秒ってことになりませんか? 10秒過去の状況を見て、10秒後に到着するメッセージをしゃべる、ということですよね。



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