2009年日本の広告費

2010年02月23日 | 人生はマーケティングもある。
多くの報道が「ネットが新聞上回る」と書いているが、これは全くの間違い。

「新聞広告市場がネット広告市場を"下回った"」と書くのが正しい認識のし方なのです。

さて、昨年2008年の日本の広告宣伝費として、電通発表を掲載しました

そのときの文章にならって、2009年の日本の広告費を下に記します。

2009年のメディア別広告市場
全体     5 兆9,222 億円、前年比 88.5% (2008年度前年比 95.3%)
新聞       6,739 億円、前年比 81.4%(2008年は前年比 87.5%)
テレビ    1 兆7,139 億円、前年比 89.8%(2008年は前年比 95.6%)
雑誌       3,034 億円、前年比 74.4%(2008年は前年比 88.9%)
ネット媒体費   5,448 億円、前年比101.4% (2008年は前年比117.0%) 

要するに、この2年間で日本の広告市場は 84.3%(15%減)に縮小しているという事実であります。

ちなみに、ネット広告のうちリスティング(PC 領域のみ)が1,710
億円、前年比101.4%。コンサバな"媒体広告"という意味のネット媒体広告(mobileを含む)は3,738億円で前年比98.6%で前年割れ。

ここに見えるのは、ふたたび業界人間ベム氏のblogを引き合いに出すまでもなく、広告業は賃金水準を思い切って下げるしかない、まずそこから手をつけないと会社の存続は無いと考えるべきで、さらにその環境下で顧客(広告主)の利益になるサービスを提供するという広告業としての競争に勝ち残っていかなければならないという事実であります。


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1 コメント

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昔話から (滝みのお)
2010-02-27 11:02:18
広告業界の高賃金を何とかしなければ、生き残れないという話ですが、ここで昔話。
わたくしが少しの間広告営業をしてた頃。
ある自動車部品メーカーの人から言われてたのは、「あんたらはいいなあ、(広告料金)毎年値上げ値上げで。ウチなんか、毎年値下げ値下げの要請で大変やで」こんな時代がありました。加えて「タクシー乗り放題で、チケットき切り放題やろ」ま、後者についてはわたくしのいた会社はそうではなかったのですが。
のんきな時代はもう来ないのでしょうか。マスコミの高賃金と、それに連動した広告ありきのビジネスモデルは結構ピンチです。
広告会社の(こういう言い方も限界的ですが)のお客様は、いったい誰なのか、なかでも専属と言われるジャンルの会社は、その辺りをかなり意識した生き方が探られる必要がありそうです。
横丁のご隠居もやや不安を覚えます。
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