オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その167 Budo展で生け花デモンストレーション 10−05−19

2019-08-05 14:10:27 | 第161ー170回
167号 10−05−19

         
        Budo展で生け花デモンストレーション


オークランド、ノースショアEstuary Arts Centreで4月12日から5月5日
まで" BUDO, The History of Japan's Martial Arts"が開催され
てました。
オークランド総領事館の主催で日本の兜、刀などの武道具が展示されていました。
平成から令和にまたがった展覧会でした。
その一環として、日本文化の講座が開かれて、私は、会期最後の5月5日に
生け花のデモンストレーションとワークショップを担当しました。
折り紙、日本茶、茶道、習字、生花のワークショップがありました。


4月13日はオープニングイベントでお茶と和菓子が振舞われ、太鼓、津軽三味線
のパフォーマンスがありました。
午後からは、武道のデモンストレーションがありました。
柔道、剣道、空手、薙刀、合気道、少林寺拳法がありました。
オークランドでこんなにたくさんの人が武道を学んでいる事を知り、薙刀のデモ
は初めてで、興味深かったです。
日本人のお祭りで合気道、柔道のデモは見たことがありますが、このように
オークランドの武道家達が一堂に会するのは、恐らく初めてではないかと思います。


私のデモのある5月5日は、子供の日、私にとって令和に入ってから初めての大仕事
と言う事で、数週前から準備致しました。


当日8時半、家を出発しました。
会場まで54キロありました。
日本文化の紹介のイベントですし、着物を着て行きました。
緊張しているせいか、帯がうまく行かなくて3回やり直ししました。

9時半に会場到着。
デモ用の花器と花、12人分のワークショップの材料、道具一切を積んでの出前
で大荷物です。

会場を設定していると参加者が集まって来ました。
女性11名、男性1名でした。地元のフローラルクラブに属している人が数名
いました。

まずいけばなデモンストレーションをやりました。
始めに簡単にいけばなの歴史、草月流の説明をしました。

第1点目は、基本立真型盛り花です。
これは草月流のお稽古では、まず最初に学ぶ基本花型です。
アイリス、ナデシコ、枝物を使いました。
子供の日ですので、菖蒲をいけたいところですが、ないのでアイリスで代用
しました。

二つ目は、モダンな鉄花器にひまわりとユッカの葉を活けました。
ユッカの葉を三角に折り立体にし、最後にひまわりを高く活けました。

最後は壺いけです。
南天、松、黄色の菊をいけ、最後に金銀の水引を入れました。
紅葉した南天が季節感があると好評でした。
松はお正月などおめでたい時に使われ、大輪の菊は天皇家の象徴であると
説明しました。
このいけばなは令和天皇御即位のお祝いに活けました。


後半はいけばなのワークショップです。

剣山、花ハサミを使うのは初めての方達ばかりですので、道具の説明を
しました。
全員に基本立真型盛り花をやってもらいました。

その後、ミルクボトルを風呂敷でラップして花を自由に活けてもらいました。
こちらでは花といえばフラワーアレンジメントですので、作品は持って帰れます。
いつもいけばなのワークショップをするとこのまま持って帰れないか、と質問
されます。
日本人なら大抵、いけばなは花を抜いて持って帰るものと知っています。
せっかく参加された方達をがっかりさせたくないので、今回は工夫しました。
スーパーマーケットで袋をくれなくなり、エコバックが普及してきています。
風呂敷は、日本のエコバックみたいなものと説明し、ワインボトルの風呂敷
ラップ、お弁当箱の包み方など説明しました。
フラワーデザインをされている方は、アイリスの葉の扱いもリボンの用にして
工夫されていました。
前半の基本花型は、決まりも多く、堅苦しいので後半は自由にやってもらい
ました。
いけばな紹介のワークショップですが、花を使って楽しくできたらいいな、
と思ってます。

皆さん、日本の元号が変わり、新天皇になった事をご存知で、なぜ愛子様は
天皇になれないのかと質問されました。


片ずけは、1970年の大阪万国博覧会、ニュージーランド館の元コンパニオン
の女性が手伝ってくれました。
彼女は、とても丁寧な流暢な日本語が話せました。
全て無事終了し、1時に会場を出ました。
また来て下さいと言われましたが、Orewaはちょっと遠いなと思いました。


次回6月13日の配信はお休みさせて頂きます。
ヨーロッパにクルーズに出かけます。
7月には、その報告をしますね。
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