オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その170 変電器設置 13−09−19

2019-10-11 09:03:02 | 第161ー170回
170号 13−09−19

   変電器設置


半年近くに及んだ変電器の設置と電線のアップグレイドの工事が、ようやく
終わりました。
現在は、向かい側をやってます。


ニュージーランドでは、庭の空き地、公道の両脇には芝生が植えてあります。
4月のある日、突然ディガー(パワーシャベル)がやって来て、我が家の前
の芝生を掘り返し始めました。
そこは、公道なので私が文句を言う筋合いではないのですが、すごく腹が
経ちました。

なぜならその芝生は私が種を蒔き、26年間うちが2週間に一度芝刈りをして
手入れをしているからです。
28年前に20区画が売りに出て、私たちはメインの通りに面した区画を
買いました。
そこに家を建て、庭のランドスケープ終了後も市の管轄である道路側は、何も
されず放置されていました。
いわば、うちの庭と一続きで柵もないので、家側、それに隣接した歩道わき
も一緒に芝生を植えました。

多分、やったことがある方ならご存知だと思いますが、大変な作業です。
まず地面を平らにならす。
ならしながら、小石など取り除く。
トップソイルを均等に入れる。
ひもで枠を作り、芝生の種まきをする。
撒いても小鳥に食べられたりするから、まだらになったところはまた種まき
する。

お隣も我が家と同じように公道部分の芝生を、自分で手入れされてます。
ただし、お隣のおばあさんのところは、2週間に一回ガーデナーが来てい
ます。


歩道のコンクリートを壊し、道に沿って1kmくらいに渡って深い溝が掘られ、
太い電線が地中に埋められました。
最終的に歩道に新しいコンクリートを敷き直すまで、埋めて終わったか、
と思いきや、また掘り返す、埋めると言う作業が数ヶ月続きました。
工事のため片側通行になる日もあり、うちの前に車が数珠繋ぎになり、外出
もままなりませんでした。


6月3週間ほど旅行に行き帰って来たら、何と家の真ん前に高さ3M、幅3M
X1Mの巨大な変電器が鎮座してるではないですか。
郵便受けには、3週間ほど前の日付けのVector(電気会社)からの手紙が
届いてました。
それも間違った住所で、気づいたポストマンが手書きでうちの正確な住所を
書き、やっと届いた様子です。
それによると、この発電機設置に不満なら2週間以内に申し立てるように、
と書いてあります。
その日付はとうに過ぎていました。
しかしながら、この工事ははるか昔、4月に始まっていたし、私が設置反対
しても、決行されたと思います。
それにその場所は市の管轄ですし、文句言ったところで無駄です。


8月の中旬からよく停電するようになりました。
短くて30分、ちょっと長い時で2時間停電してました。
工事の車が数台止まり、工事人が10人くらい作業をしてるので、明らかに
何かをやってるとわかります。
家に出入りする時、”こんにちわ、今日何してるの?”と工事の人に挨拶して
家にいることがわかっているのに、いきなり電気が切られます。

あとで隣人に聞いてわかったことですが、彼女には事前に停電を知らせる
テキストメッセージが届いていたそうです。
私は、Ipnoneに電気会社のアプリを入れ、この地域で停電があればお知らせ
がくる設定にしてました。
ところが、私には何の連絡もありませんでした。
先の迷子手紙と言い、明らかに電気会社とコミニケーションミスがあったよう
です。


8月28日、仕事から帰ると、出かける前にオンにした食洗機が途中で止まった
ままで、家は停電してました。
7時間以上は停電していた様子です。
その日は、朝早くから普段の工事会社だけでなくVectorの車も数台止まって
ました。
後から考えると、その日は新しい電線を変圧器に接続する最後の作業をしていた
ようです。


翌日、怒りのテンションを上げて、Mercury enegy(電気供給会社)に電話
しました。うちの電気はここと契約してます。
停電の詳細を話すと、
担当者、”こちらでは停電の記録はないので、アクシデントではないですか?”
私、”アクシデントではないと思います。隣人には9時から4時までの停電の
お知らせがきてるし、朝から工事してました。”
担当者、”では上司に聞いてみます”
30分後、
担当者”これはうちの責任ではないので、Vectorと話してください。”
(私は、これはたらい回しにされるのか、と少々不安。)
Vectorにまた一から28日の停電の顛末を話すと、検討の上、結果をメール
します、と言う返事でした。

こういう時は、はっきりと申し立てる必要があります。
自営でネットが繋がらないと仕事にならないとか、食事も作れないとか、
色々文句を並べたてました。
実際には、留守だったのですが。

2日後、Vectorから返事が来ました。
今回の停電の慰謝料として、$50支払うと言うことです。
Vectorが非を認めたと言うことです。
この勝利に私は大喜びです。

しかしながら、この国では申し立てないと何もしてもらえない、それで
当たり前にされてしまいます。
不服があるときは、声高に叫ばないと無視されてしまいます。
26年も住んでいると不条理に慣れ過ぎて、怒る気さえもなくなって来ます。
今回は久しぶりに、この数ヶ月の怒りをぶつけて、怒りの虫が治りました。


あとは、Vectorがちゃんと元どおり芝生を植えてくれるのを待つばかりです。

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