オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その165 洞窟の日本人女性 10ー03−19

2019-04-11 14:48:56 | 第161ー170回
165号                   10−03−19

   洞窟の日本人女性


まず、配信が2日遅れてしまったことをお詫びします。
先週の日曜日、3月3日がオークランドの日本人のお祭り、ジャパンデイ
でした。
生け花展示の責任者をしているので、2、3日は、会場Eden Parkに朝早く
から夜まで缶詰になってました。
私は、今年は生け花の展示と茶道をやりました。
3年前から表千家のお茶を習っているのですが、今年は初めてお客様の前で
お点前しました。

今週に入ってからは、フラワーデザインと生け花の教室の間に、たまっていた
諸々の仕事、事務処理をして時間が経ってしまいました。
火曜日くらいから疲れがでてきて、今週が3月の第二週ということをすっかり
忘れていました。


おととい、友人から聞いた話が、どこが心に残ったので調べてみました。

それは、1978年にニュージーランドのStewart IslandのRakiura Cave
に住んだKeiko Agatsumaさんの話です。
40年前、あの当時は、海外旅行は今ほど一般的でなく、ニュージーランドへ
行く日本人もそう多くはなかったと思います。

Keikoさんがどういう経緯で、数ヶ月、あるいは2−3年、Stewart Island
のDoughboy Bayの洞窟に住むようになったのか、あまり知られていません。

37歳で日本へ強制送還されたということは、今77歳くらいと思います。
ご本人ご存命のようですし、当時のことに関しては口を閉ざされているので
しょう。


その頃、ニュージーランドの観光ビザは一ヶ月でした。
Keikoさんは、Christchurch, Queenstownを観光し、Invercargill
からStewart Islandに渡りました。
Stewart Islandは、ニュージーランドの南の端っこの小さな島です。
私は、まだ行ったことはありません。
最近でこそ、自然の美しさやトレッキングで知られてますが、その当時は、
観光地としはあまり一般的ではなかったと思います。

東京で仕事をされていたKeikoさんさんが、人里離れた洞窟の生活する決心を
されたのは、よほどの強い思いがあったのでしょう。

最初は、近くの町で食料品を仕入れていたそうです。
近くの農場夫婦と仲良くなり、スクリュードライバー一本で貝を取って食べる
ようになったそうです。
最後は、ほとんど自給自足に近い生活だったようです。
全く孤独だった訳ではなく、通りががりのハンターらと交流があったようです。

Keikoさんは病気になり、ハンターの勧めで病院に行くことになったようです。
それで、オーバーステイであることがわかってしまいました。
結果、警察に拘束され、クライストチャーチから強制送還されたのでした。
弟さんがクライストチャーチまで迎えにきたそうです。


このニュースがニュージーランド中駆け巡り、一般の注目を浴びるようになりました。

この話を元に、1999年にNiki Core監督が "Memory and Desire"という名の
映画を作り、Best Film at New Zealand Film Awardに選ばれました。
映画では、ハネームーン中に夫を亡くした日本人女性が、Stewart Islandに
戻ってきて、洞窟に住むようになったというストーリーになってます。
Niki Core監督は、ニュージーランドを代表する映画” Whole Rider”の監督
でもあります。

Keikoさんは、帰国後、アニメーションのプロダクションの仕事をされていた
そうです。
いろんな意味で、教養のある能力の高い方なのでしょう。


Stewart Islandの洞窟での生活は、その時のKeikoさんにとっては、一番望んだ
事であったと思います。
しかし、何が彼女をそうさせたかは、私たちにはわかりません。


今は、世界中どこでもネットが使えて、似たようなライフスタイルがどの国でも
おくれます。
Keikoさんの話は、現在ニュージーランドに住む私の想像の絶してして、
惹きつけられました。


詳しくは、下のリンクを見てみて下さい。


https://farfarawaylandblog.com/2018/01/15/stewart-island
-rakiura-2-tales-and-truths/

https://www.magic.co.nz/home/archivedtalk/audio/special-
feature-archives/2015/05/outsiders-with-gerard-hindmarsh-
keiko-agatsuma-the-cavewoman-of-stewart-island.html
John Horrocks

Outsiders: Stories from the Fringe of New Zealand Society,
by Gerard Hindmarsh (Craig Potton Publishing, 2012)

https://en.wikipedia.org/wiki/Niki_Caro


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その164 サイクリング 08ー02−19

2019-04-11 14:45:46 | 第161ー170回
164号                     08−02−19

         サイクリング



今週火曜日は、中国の新年でした。
月曜日、ニューイアーイブは、息子のところで嫁が中国の新年の食事を
用意してくれました。
大根もち、鯛の姿煮、マッシュルームと青梗菜、エビ卵餡掛けなどのご馳走
でした。


今週からやっと、私の通うジムの通常のクラスが始まりました。
12月中ばからクラスがなかったので、長い長い夏休みです。
今年に入ってからジムに来るのは、今日が初めてという人もいました。

例年、ジムのクラスのない夏休みの間、朝涼しいうちにジョギングをするのが
私の習慣になっていました。
ところが、この夏は5キロも歩けば足底が痛むので、とてもジョギング
どころではありません。

去年から足を使いすぎると、右の足底が痛むようになりました。
マッサージしたり、ユーカリのオイルを塗れば一時的には痛みは和らぐのですが、
完璧には治りません。
ふくらはぎ、足の付け根も痛むようになり、これ以上は体を騙し通せないな、
と感じるようになりました。

それで、まずGP(家庭医)に会いに行くと、Physiotherapyに行く事を
勧められました。
1月23日に私の人生で初めてのPhysioでした。
1回目は、いろんな動きをしたり、痛むあたりを押して、どこが痛んでいるのか
何が問題かの検査でした。
いくつかのエキササイズの宿題が出て、右足にテーピングをしてもらいました。

それから2、3日でこれまでの刺すような痛みがなくなりました。
この一年近く悩まされていたのが嘘のようです。
昨日まで3回Physioに行ったのですが、私の場合は軽度で回復が早いので
あと一回で終了していいという事です。
もっと早くPhysioに行くべきだったと思いました。
そうしたら、すっきりしない気持ちで運動を続ける必要がなかったんですよね。


自転車買いました。
この素敵な季節にアウトドアを楽しめないのは惜しいので、自転車に切り替え
ました。
考えたら、スピンクラスをやっているので、バイクパンツ、手袋、サドル
カバーはあるし、ないのはバイクとヘルメットだけです。

私の住むMangere Bridge には、Kiwi Esplanadeというジョギング、
バイクのコースがあり、週末はバイク乗りでカフェも繁盛してます。
海岸沿いに渡り鳥、ボートを眺めながらのサイクリングは気持ちいいです。
私の家の前も、グループや個人のバイク乗りが通ります。
みんな楽しそうです。


実は、昨年10月にアリゾナで京都時代の友人と旦那さんに会ってから、
ずーっと自転車のことを考えていたんですけどね。
友人の旦那さんは90歳で車の運転も確かだし、サイクリングを毎日してる
そうです。

友人の旦那さん、「T子、自転車に乗れるかい?」
私、「週2回、ジムのスピンクラスで、動かないバイクに乗ってるけど」
友人の旦那さん、「そんなのは何の役にも立たないよ。道で自転車に乗れば、
デコボコに気づくし、バランス取ったり、周りの様子やら車や歩行者の動き
も考えて行動できる」

私は、友人の旦那さんに馬鹿にされて落ち込みました。
彼が90歳過ぎても、好奇心が強く元気で生活しているのは、自転車に乗ってる
せいかな、と思いました。


私の自転車は、ドイツ製でfocuseというメーカーだそうです。
バイクのことは何も分からないので、近所の自転車屋で見繕って貰いました。

まだ、私は、自転車乗りたてで公園でしか乗れない小学生のようです。
やっと足がつくくらいなので、すぐには停まれないので、こわごわ乗って
ます。
今朝も1時間サイクリングしてきました。
体力はあまり使わないけど、周りに注意を払うので、それなりに疲れます。
この夏じゅうに颯爽と乗りこなせるようになりたいものです。
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