オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その177 ニュージーランドLockdown 10−04−20

2020-04-29 13:05:23 | 第171−180回
177号
10-04-20

            ニュージーランド Lockdown


私の配信日は今週の金曜日、5日後ですが、時間のある日曜日にこの
メルマガ書いてます。
コロナウィルスの影響で、ついていけない速度でニュージーランドの状況が
変わっていく中、読者の皆さんに配信される時には、すでに古い情報になって
いることをご了承下さい。


ニュージーランドは、3月26日から4週間のLockdownに入り、今日は
11日目です。
ほとんど鎖国状態です。
内容に関しては、政府のサイトをご覧下さい。
https://covid19.govt.nz


コロナウィルスの患者一人目は、2月29日に確認されました。
3月6日に5名になり、ロックダウンが始まる頃から急に増え出しました。
4月5日現在、患者者数950、死者1名、10名が入院中、昨日の新ケース
82、回復者127名となっています。
82名というのは最大の新ケース数で、これがピークではないかと言われて
います。
そうであってほしいと思います。
収束とは言わないまでも、状況が落ち着くことを願って、国民はこの不自由
な生活に耐えている訳ですから。

国内線の運行休止、わずかな国際線、ロックダウンのため、人々は自分の地域内
でしか動くことを許されてません。
ロックダウン以前の感染、海外からの帰国者からの感染が、今数字に表れて
来ていると思います。

ニュージーランド人は、今現在、国内どころか海外の旅行は許されていません。
オークランド市内であっても他の地域への越境者を取り締まるため、あちこちで
パトカーが検問しています。

ロックダウンで学校は休校、Essential business従事者以外は在宅勤務
あるいは、仕事は休みです。
Essential businessはスーパーマーケット、ガソリンスタンド、病院、
薬局などです。

Bubble Buddyといって、近くに住む親族、独り者同士、お年寄りと
そのサポーターは行き来することができます。

うちは、私と近所に住む息子一家が一つのBubbleです。
二つのBubbleに属することはできません。

私は、息子達が在宅勤務を始めた24日から5歳と3歳の孫の面倒を見てます。
朝から夕方6時くらいまでのフルタイムの孫の世話で、ほとんど自分
の時間がなくなりました。
幸いにまだ日中は夏のような暑さで、2m間隔を開ければ外に出ることを
許されているので、毎日どっかに行ってます。
プレイグラウンドがローブで覆われ、閉まっているのは悲しいけど、
できる遊びをさせてます。

幸いに私の地域は海も山もあり、公営のファームもあります。
先日は、ファームを散策しました。
世話をする人がお休みのせいか動物は少なかったけれど、孫達は楽しんだ
ようです。
馬、豚、鶏、七面鳥とヤギがいました。

サイクリング、ジョギング、犬の散歩をする人が普段より多い気がします。
ずっと家にいるのは飽きますからね。
政府は適度な運動は推奨してるのですが、サーフィング、水泳、フィッシング
などの水のスポーツは、今日から正式に禁止されました。
もし事故になった場合、本人のみならず救助者を危険にさらす事になるから
です。

私は、you tubeのYoga, TV1が毎朝9時に放映してる Les Mills
のグループフィットネスをできる時にやってます。

中高校生は、オンラインで毎日授業が行われているので、お母さん達は、
時間の管理をするのでかえって忙しいと言ってます。
私も先週木曜日はビデオチャットで生花を教えました。


今一番困っていることはお買い物です。
スーパーに入る前に2m間隔で並ばなければならず、先週の日曜は100人
くらいすでに並んでいて、入るまでに1時間かかりました。
レジは一人ずつで、キャシャーはプラスチックの板で囲われています。
支払いをする時だけ、近づくことが許されます。
現金の支払いができなくなり、カードのpaywaveが推奨されてます。
これだとセンサーのスキャンで払えるし、$80までならば暗証番号を
入れる必要もありません。

粉類はここ一ヶ月くらいなく、バンもない時があります。
ハンドサニタイザーはほとんど見かけません。
先週は2時間も買い物にかかったので、なるべくまとめ買いをして、
しょっちゅうスーパーには行かないようにしてます。
また、スーパーは人も多いので感染の危険性もあります。


先週ショックを受けたのは、ニュージーランドから日本からと日本への郵便が
当面の間なくなるというニュースです。
多分、3月30日がAir NZ,成田直行便の最後で、少なくとも三ヶ月は日本
行きはなくなります。
そのせいで、郵便も来ないことになったのだと思います。


4週間は、ほとんどの経済活動が止まってしまうので、政府はWage Subsidy
Schemeで、労働者の一人当たりの収入の80%くらいの補助をしています。


今日は、ちょっといいことがあって、4月6日から21日まで一日1時間、電気代を
タダにすると電気会社からメールが来ました。
私は早速申し込み、夕食どき、6ー7時の電気代タダを頼みました。


11月シドニーで開催される草月の国際イベントがキャンセルになりました。
コロナウィルスが世界的に収束するのは、1年以上かかるであろうという判断の上
だと思いました。
lockdownが終わり、ニュージーランド国内が通常の生活に戻り、前のように
海外旅行に行くことを楽しみにしていたので、非常にがっかりしました。
10月の日本行きのチケットを買っているのですが、それさえ危ぶまれます。


皆様も心身の健康に十分気をつけ、このパンデミックを打ち勝つことを祈ってます。

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その176 コミュニティーのクラス 13−03−20

2020-04-04 12:41:08 | 第171−180回
176号 13−03−20
            


         コミュニティーのクラス


10年以上前から、私はコミュニティーの大人向けのクラスを教えています。
今学期のコースは、思いがけず定員いっぱいで忙しくしてます。
1学期は、まだホリデー中の人がいたり、子供が学校に戻り、新しいクラス
に慣れるのを助けるためとか、私のコースは集まりが悪いのが普通でした。
ところが、コロナウィルスのせいで国内に留まっている人が多いのか、退屈
しのぎに何か習おうということか、初心者向けのコースは満員です。
それとコース中ほとんど欠席者がいないです。

ニュージーランドは4学期制で、1学期と3学期は草月いけばな入門コース、
2、4学期はフラワーアレンジメントを教えています。
ここ2、3年いけばなのコースが人気で毎回催行されてます。
代わりに数年前のポピュラーだったフラワーアレンジメントのコースは、
昨年4学期は、人数が足りず催行されませんでした。
まあ、フラワーアレンジメントは、私でなくても教える人はいますしね。
私は、いけばなにどっぷり浸かった生活をしているのでよくわからないのですが、
いけばなブームなのでしょうか。



コミュニティーのコースは、一回2時間で5回のみです。
いけばなは、草月流の基本のスタイルとモダンなクリエーティブ、変わった
トピックを取り混ぜて教えています。
草月流のいけばなを正式に習われる方は、テキストにそって、最初は基本的な
形だけ学びます。
しかし、コミュニティーのいけばな入門コースでこればっかりやったら、退屈
されてしまうので、楽しく、違った花の楽しみ方を毎回教えています。

今週月曜日は、浮き花、敷き花、盛物をやりました。

浮き花は、季節柄、水盤に水を張って、花や葉を浮かべるので涼しげです。
クラスで生徒さんの作品が出来上がった時に、風が吹いて小花が流れるように
水面を回り出した時は、みんな感激しました。
ほんのわずかな花で、楽しみを共有できるのはいいですね。

敷き花は、いわゆるセンターピースで水を使わず、テーブルに上に花、葉、
小石などを並べて構成します。
私は作例として、多肉植物、アイビーの葉、鶏頭の花、キャンドルを使い
ました。こちらではお客様をお招きする時はキャンドルを使いますので、
みんなの参考になるように心がけています。
このためにビーチに行き、そこで拾った貝殻、猫じゃらし、流木を使った
作品もありました。
皆さん、自分の庭や友人宅から材料を集めてきて、準備段階から楽しんで
おられました。

最後は、盛物でした。
根、葉、実をお盆の上などにアレンジします。
根っこは、ねぎ、人参、レンコン、玉ねぎ、実はフルーツなど使えます。
草月の教科書には、和風な盛物の作例が出ているのですが、今年の生徒さん
の作品には豪快なものがありました。
大きな椰子の葉の下の部分(船のようになった茶色のもの)に枝ごとライム
の実が飾り付けてありました。


コミュニティーではいけばな入門しか教えませんので、本格的に習いたい人は、
終了後にうちに稽古に来てもらいます。
今のところ、私の生徒の半分はコミュニティから来た人たちです。
日本人の生徒は一人しかいません。
英語でいけばなを教えているせいもあると思います。


昨日のうちのお稽古は、7人がみんな違ったレベルをやっていて、みんなの作品
を見るだけでも楽しかったです。
初心者の方も先に進めば、こんな自由なことができるとわかります。
昨日は、基本をやった人が3名、野菜を活ける、レリーフ、動きを表現した作品、
植物を編む、花器から発想した作品とバラエティーに富んでました。


今年は、コロナウィルスのせいで、世界中で旅行が制限され、外出もままならず
不自由な生活も送られている方も多いと思います。
また、罹患して闘病中、亡くなった方には心が痛みます。
幸いにニュージーランドは今日現在、ケースは5名、死亡者は0です。
中国、ヨーロッパ、イランなどを見ていますと、ニュージーランドはどうなって
いくのだろうか、と思います。
予定していた海外旅行をキャンセルするのは、ちょっと悲しいけど、普通の生活
ができるだけでも幸せと思い、日々を楽しんでいきたいと思います。
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