オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その166 私の平成 10ー04−19

2019-05-09 14:55:19 | 第161ー170回

166号                

          私の平成


4月1日の新しい元号、「令和」が発表されましたね。


私は、1989年2月24日の大喪の礼の事を思い出しました。
その年、1月7日に昭和天皇が御崩御になり、その葬儀の日2月24日が国民の
祝日となりました。
私たち一家はその頃、京都府大山崎町に住んでいました。
娘は8歳、息子は6歳でした。
ビルマ人の夫は京都の建築事務所、私は京都御所近くの花屋に勤めていました。
思いがけない一家全員で過ごせる休日に、何か記念になる事をしよう、という夫の
提案で、琵琶湖一周のドライブをしました。
夫が友人から譲ってもらった軽自動車で、簡単なランチを持って出かけました。
琵琶湖の湖面が暗く、寂しい漁村を通り抜けた事を思い出します。


この機会に、私の平成を振り返ってみたいと思います。
私は昭和の生まれで、平成、令和と三つの元号の時代を生きることになります。
平成は、その大半をニュージーランドで暮らしたので、たまに日本に帰った時に
耳にする程度でした。
そういう訳でここでは、西暦で書きます。


平成になる少し前からお話ししますね。

1985年8月
一家でビルマから日本に戻って来ました。
日航ジャンボ機墜落からまだ日も浅く、バンコクからのジャル便はがら空き
でした。
その翌月、9月に私は30歳になりました。

1987年
日本に戻ってから、夫は、名古屋の国連支部でしばらく働き、私はその当時
実家のあった下関の花屋で働いていました。
夫は京都で職を見つけることができましたので、大山崎に引っ越して来ました。
京都は夫と私が学生時代を過ごした土地で、友人もたくさんいました。
いずれは英語圏に移り住むつもりで、節約の為、お風呂のない安アパートに
住んでいました。
ちゃんちゃんこを着て、一家でお風呂屋さんに行くのも楽しみに一つでした。
子供達は、保育所から小学校、学童で友達がたくさんできました。

1993年2月
長年の願いが叶い、私たちはニュージーランド、オークランドに引っ越して
来ました。
夫はオークランド大学で教鞭をとり、アジア人学生に慕われていました。
地元ビルマ人社会にも関わるようになり、水祭りなどオークランドでの
ビルマ人のイベントに家族で参加していました。
数ヶ月後、初めての家を購入しました。
小さな家ですが、ローンを組まずに、日本で貯めた現金で買うことが出来ました。
その頃、ニュージーランドの家はまだまだ安かったのです。
多分、現在の三分の一以下の価格だったと思います。

1999年5月
南オークランドに土地を購入し、夫のデザインで家を新築しました。
あれから20年経ちましたが、私はまだこの家に住んでいます。
子供達は、大学を卒業し、それぞれ巣立って行きました。
2009年に父が亡くなり、2013年に母が亡くなりました。
その前後、実家の片ずけなど、何回も日本に帰っていました。

2007年2月
娘が結婚しました。
ブライダルブーケ、宴会場の花は全て私が一人で作りました。

2011年11月
息子が結婚しました。
その当時、息子と嫁はオーストラリアのブリスベンに住んでいて、結婚式を
挙げに帰って来ました。
娘の長男が、幼いながらもページボーイをしっかり努めてくれました。
二人の友人、家族など、アメリカ、日本、香港、オーストリアからやって来て
くれました。

2014年1月
事故が原因で夫が亡くなりました。72歳でした。
息子がそれを機会に、オークランドで職探しをしたところ、運よく仕事が見つかり
4月に帰って来てくれました。
二ヶ月後に嫁も合流しました。
その年10月、息子達に男の子が生まれました。
その翌年、娘の次男、3年前に息子の長女が生まれて、夫が亡くなってから
3人の孫に恵まれました。

2016年7月
息子達とは2年同居しました。
息子達は、すぐ近所に新築の家を購入し引っ越して行きました。
この機会にと、息子の家に二ヶ月住まわせてもらって、私は家全体の
リノベーションをしました。
1999年に建てた家は、水周りなど痛んでいたし、私のこれからの生活に
合うように全てを一新しました。

現在
家族の誕生日などあると、全員うちにやって来て10数人で賑やかにご飯を
食べます。
普段は、私一人と猫2匹の生活を楽しんでます。
仕事、趣味等でほとんど毎日お出かけしてます。
年に2回くらいは、生け花のイベント、ホリデーで海外に出かけてます。
今は、これまでで一番ゆったりと暮らせているように思います。

令和、どういう時代になるのかわかりませんが、今を大切に、楽しく暮らして
いきたいと思います。

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