オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その202 作る、着る楽しみ 08−08−22

2022-09-09 11:34:27 | 第201−210回
 その202 05−08−22

            作る、着る楽しみ


最近やっとコンサートなどのイベントが普通に開催されるようになって、
嬉しいです。
先週、友人とちょっとおしゃれしてオペラコンサートに行ってきました。
マスクをするのですが、軽くお化粧して口紅も塗りました。
口は見えないけど、口紅しないと、お化粧した時に自分の顔がボケて見える
のです。


この2年間のコロナパンデミックで、ちゃんとした服を着る機会が減りました。
毎日ジャージー着ていてもなんの支障もありませんでした。
そういう生活を続けていると、人間がだらけてくるというか、self esteem
が減少してきます。
家で食べることだけが楽しみなので太ってしまい、そうするとゆったりした服
ばかり着てます。
これではいかんな、と思いつつダラダラ過ごしてました。


まだオミクロンが蔓延しているものの、3月くらいからだんだん仕事がコロナ
以前のようになってきました。
講師という仕事柄、自分を仕事の気分にするため、生徒の目の保養にもなるかと
思い、毎回違う服を着てます。
スーツやジャケットは着るのが2年振りで、ロックダウン中は本当に限られた
普段着しか着なかったことを実感しました。
この2年間のギャップで、今までの自分の服がつまらなく思えてきました。
そう思っている時に、友人が着物をリメイクした服を素敵に着こなしてました。
とても素敵だったので作り方を聞くと、You tubeのリンクを送ってくれました。

お茶をやっていると着物を下さる方があり、私に着れるものもあるのですが、
丈が短くて着れないのや好みではないのがたまってました。
わざわざ生地を買わなくても、持っている着物で洋服ができるのは、箪笥の肥やし
の整理にもなると思い、リメイク洋裁を3月くらいから始めました。
教えてもらったYou tubeのビデオはとてもわかりやすく、初心者の私にも
出来ました。型紙を写真に撮り印刷し、何度もビデオを止めて、縫い方を
見ました。
まず手始めに母のウールの着物でコートを作ったら好評で、娘にも作って
やりました。
数年前、日本に引き上げた方から、ミシンと大量のミシン糸、ゴム、ボタン等を
頂いたのがあるので何も買わずに済んでます。

着物を解いて、コート、チェニック、パンツ、ベスト、ドレスを作りました。
いくつか作ったらはまってしまい、着物リメイクは私の新しい趣味となりました。
問題は熱中するとやめられない、時間が相当かかる事です。
仕事、家事をさっさとやり、洋裁の日を作りだし、1、2日で一着作るよう
にしました。


コロナの規制はオレンジ信号なので、青信号になるまでまだまだ用心しなければ
なりません。
自分が本当に行きたいイベントに限って行き、お買い物もいまだに2週間分を
まとめ買いしてます。
お稽古事や家族や友人とのお出かけも、誰かがコロナになったらキャンセルに
なるので、そういう時の為の、家で一人で楽しめるプランBがないとがっかりして、
退屈してしまいます。
ニュージーランドの冬は雨が多いので、庭仕事も出来ません。
着物リメイクは、冬の暇な日にピッタリの家での過ごし方です。


ゆったりサイズのデザインで着ていて楽で、何よりオリジナルで同じ服を着てる人
に出会うことがありません。
これまで持っていた服とは全く違ったデザインなので、ブーツと合わせたり
して楽しんでます。
10年くらい前、着物リメイクのファッションショーを見たのですが、着物
の洋服デザインに無理があり、それだったら着物のままで着てあげた方が、
着物が喜ぶと思ったのです。
しかし、最近の着物リメイクは着物の幅を生かして、ほとんど直線縫いで
言われなかったら着物とは見えない素敵なデザインになってます。


話はそれますが、4年前カナダに行き、オンタリオのツアーに参加した時、
オーストラリアの女性が私と同じ赤いトップスを着ていて恥ずかしい思いを
しました。ニュージーランド、オーストラリアで展開しているK社のもので、
誰でも1、2着は持っているポピュラーなブランドです。
ニュージーランドは、スポーツウェアのブランドは限られているので、たまに
同じか色違いの物を着ている人に出くわすことはあるのですが、カナダでお揃い
になってしまったのには失望しました。
個性がないというか、まるでユニフォームですね。

3年前、日本帰国中、新大阪駅を歩いていたら、オージー男性二人組に京都行き
のプラットフォームはどこかと英語で聞かれました。
彼らにどうして私が英語ができるかと思ったかと聞いたところ、例のK社のバック
パックを背負い、ジャケットもK社のを着てるので、オーストラリアかニュージ
ーランド人に違いないと思ったそうです。
結局、彼らは私と一緒に新幹線に乗り、無事京都につきました。

ニュージーランドの服は、デザインが野暮ったく思えて、海外に行った
時に洋服をショッピングするのが楽しみでした。
それが、コロナのせいで3年以上海外に行けてません。
まだしばらくは持っている物を着回すか、自分で作るしかないです。
コロナでなっかったら私は洋裁は始めなかったと思うし、これからは流行に
とらわれず、あるもので工夫して生活することの見直しになったと思います。


今月末に、歌のおさらい会、9月は生花展とだんだん忙しくなってきて、着物
リメイクの趣味はしばらくお預けです。
去年の今頃、おさらい会のために冬のロングドレスを買ったのに、1週間前に
ロックダウンになり着れずじまいでした。
今年はそのドレスを着て歌います。
課題曲も一年半くらい練習してるので、今年は歌い収めたいです。
生花展には私の生徒二人が初めて出展予定で、彼らの指導、自分の作品の
デザイン、デモンストレーションの準備を仕事の合間に同時進行で進めてます。
今年はロックダウンはないものと信じて生活してます。
でも2年連続でこの時期ロックダウンになったので、トラウマになりますよね。
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