オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その178 コロナウィルス ニュージーランド警戒レベル3 08−05−20

2020-05-13 09:20:04 | 第171−180回
その178号
08−05−20

         コロナウィルス ニュージーランド警戒レベル3


前回と同じく、このメルマガは配信日の5日前、5月3日に書いてます。
情報等は5月3日現在のものであり、配信日の5月8日と異なることをご了承
下さい。


Covit-19、5月3日の政府発表です。

前日新患者数 2名
死者合計 20名
総患者数 1487名
現在の罹患者数 201名
現在の入院患者数 8名

ニュージーランドは、コロナ撲滅までもうちょっとというところまで
来ています。


ニュージーランド政府は、5月1日まで50日間に渡って、毎日午後1時に
Covit-19の特別番組をテレビ放映しました。
ロックダウンの間、1時にテレビを見る、または1時以降にニュースを確認する
のが、私たちの習慣になっていました。
Prime minister Jacinda ArdernとDirector of General Health,
Dr. Ashley Bloomfieldは1時のニュースのお馴染みの顔になっていました。

これがこの週末お休みだったということは、ニュージーランドは少し安心していい
状態だと思います。
Jacinda Ardernの明確なメッセージは、子供達も理解できました。
" Stay home, stay safe"と何回、彼女は繰り返したことでしょう。
一貫して、同じルールを毎日、誰にでもわかる言葉で伝えたことは、ニュージーランド
のコロナ撲滅に対する成功の秘訣だと思います。
Dr. Ashley Bloomfieldの落ち着いた、正確な現状の解説は、私達を不安に
落とし入れることなく、正しい方向に導いてくれたと思います。


4月の配信では、ニュージーランドのロックダウンについて書きました。
4月27日にニュージーランドは、33日間のロックダウン(レベル4)を終了し、
28日からはレベル3となりました。
今回、レベル3の生活について書く前に、このレベルを説明したいと思います。
この区分けはニュージーランド独特のもので、ロックダウン前に発表されました。
これによって、私達は、各時点でCovit-19にどのように対応すべきかの明確な
ビジョンを持つことができました。

公式の日本語訳がないので、私が適当に訳し、説明を加えました。

Alert Level 4 - Lockdown
警戒レベル4 ロックダウン
これに関しては、4月のメルマガに書いたのでそちらをご覧下さい。

Alert Level 3 - Restrict
警戒レベル3ー制限
この後説明します。

Alert level 2- Reduce
警戒レベル2ー緩和
学校が開講され、すべての人が職場に戻ることを許されます。
これまでの状態からは緩和されますが、まだまだ注意は必要で、Social distance
1mを保つ必要があります。
国内便は、Essencial Businessでなくても乗れるようになります。
レベル3になってから、次のレベル2でレストラン、ジム、会社、学校等が、いかに
安全に開けるかを検討し始めています。
5月11日にレベル2に移行か、あるいはレベル3の延長の発表があります。

Alert Level 1- Prepare
警戒レベル1ー準備

ニュージーランド国内では、ほぼ普通に生活できるようになると思います。
ただし、海外からの入国に対しては準備期間です。
ニュージーランドとオーストラリアは同様の対処法と安全度なので、この時点
でまず初めに2国間の移動が許されると発表されてます。
その他の諸外国はコロナの押さえ込みまで行ってないところが多く、
私達が海外に行けるのはまだまだ先になりそうです。

Covit-19のニュージーランド政府の公式サイト
https://covid19.govt.nz/alert-system/alert-level-3/
?gclid=Cj0KCQjwtLT1BRD9ARIsAMH3BtXadt7oikFeUelMQUWaGu
GYUvZCOJHybrqmklRZUsBmytH6SepxJPoaArEBEALw_wcBA



警戒レベル3 (今現在)

Anzac Dayの3連休明け、4月28日からレベル3になりました。

まず朝一番に芝刈り業者がお隣で仕事を始めました。
お隣はおばあちゃんの一人暮らしなので、レベル4の間、私はボランティアで
2回芝を刈ってあげました。
うちと隣の2件分だと丸一日かかり結構大変で、夕方には疲れ果ててました。
芝刈おじさんが業務再開してくれて嬉しいです。

テイクアウェイのお店が開きました。
近くのマクドナルドでは、100台近くの行列ができたとか。
ロックダウン期間中33日間、3食家で食べて外食なしでした。
外食好きのオークランダーは、この日を待ちわびてました。
我が家も金曜日に息子が買いに行き、ハンバーガーを久し振りにに食べました。

建築関係等、人との接触の少ない業界の仕事が再開されました。
親が仕事に戻るのに伴い、14歳以下の子供は、やむを得ない場合、学校、保育所
に行けるようになりました。
ニュージーランドでは、14歳以下の子供は一人で家で留守番できないので、親
が仕事に戻って、面倒をみる人が家族の中にいない場合は学校に行けます。
まだ基本的にはレベル3の間はホームスクーリングで、学校に行っても先生が授業を
する訳ではなく、自宅でやっていた通信教育の教材で自習です。
義務教育の子供の4%のみが現在学校に戻ったそうです。

通勤のためもあり、行動範囲は自分の地区だけだったのが、オークランド全域に
拡大されました。
自分の家の近くなら水泳、陸からの魚釣りも許されるようになりました。
ロックダウン中に季節は夏から秋に変わったので、もうあまり海で泳ぎたい
とは思わないのですけれどもね。
この週末、クライストチャーチでは、ビーチにあまりにもたくさんの人がピクニック
したり、家族で寛いでいたので警察が取り締まったそうです。
レベル3でも、運動としてビーチを歩く、泳ぐことは許されても、リクレーション
はできないようです。

バブル(接触していい人のグループ)は、少し緩くなりました。
たとえば一人暮らしの親がいたら、兄弟のいずれかが訪問を許されるように
なりました。
しかし、まだ自分のバブルの人としか会うことを許されません。
この週末、ロックダウン終了の開放感から他人が集まったり、パーティーを開く
ことを懸念して、警察が取り締まっているそうです。

葬式、結婚式は10人未満の参加者でできるようになりました。

我が家の場合、息子夫婦二人とも在宅勤務なので、レベル3になっても
あまり生活は変わらないです。
イースター開けから孫の2学期が始まりまり、嫁と孫達が平日は毎日
うちに来てます。
孫の学校では全員にIpadが貸し出されています。
毎日、孫は1時間くらい2−3人のグループで先生からZoomで授業を受けています。
あとは、Seesawというオンラインの教材で勉強し、本読みを録音して送ったり、
やった画面をセーブします。Math & Englishのワークブックもあり、結構毎日
することが多いです。
オンラインの勉強は、5歳の孫は一人ではできないので、当然大人の手助けが
必要です。
嫁の仕事のビデオコールと、孫のZoomの時間が重なったりする場合は、私が
手伝ってます。

週末は一人の生活に戻り、お天気が良ければ庭の芝刈り、草抜き、今日のような
雨の日は、集中して原稿書き、事務処理などしてます。

お籠り生活も慣れてきて、夜はstreamでオペラ、Netflixで映画を楽しんでます。



ロックダウンに入った3月26日はニュージーランド国内はまだ50名のケースしか
なく、そんな厳しいことをする必要があるのかと思ったほどです。
しかし、4月2日のピークでは1日のケースが89名になりました。
海外からの帰国者からの発症、そこからのクラスターが出来てきたせいです。
ロックダウン終了の4月27日あたりは、一日の罹患者が一桁、昨日は2名に
なったので、ニュージーランドのロックダウンは効果があったと思います。
Prime minister Jacinda Ardernの早急な決断は正しかったと、国民に
支持されています。


レベル4、ロックダウン中は、みんなが気をつけてるので、それなりに安心感
がありました。
今はレベル3で準備期間ですが、レベル2になった時に、コロナの第2波が来るの
ではないかという恐れがあります。
これまでのパンデミック、Sars, Mers等に比べると今回のCovit-19は厄介で、
世界全体が収束するまでかなりかかりそうです。

まだまだ暗い森の中、出口が見えない状態でお過ごしの皆様、心身の健康に心を
配りお過ごしください。
1日も早く、不安なく世界を旅行できる日が来ることを祈ってます。
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