オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その208 Auckland floods & Cyclone Gabrielle 03-03-23

2023-04-05 13:24:08 | 第201−210回
Auckland floods & Cyclone Gabrielle
03-03-23
                  208号


オークランドは3月に入り、遅ればせながらやっと夏らしい日差しが戻って
来ました。


散々な夏でした。

1月27日夕方から降り出した雨が激しくなり、7時から8時の1時間だけでも
100ミリを超える雨が降りました。
我が家の雨樋は許容範囲を超え、滝のように雨水が流れ落ちてました。
向かいの道は、あっという間にタイヤが被るくらいになり、工事中のオレンジの
コーンがブカブカ浮いてました。
空港のターミナルも浸水し、空港は3日渡り閉鎖しました。
West Aucklandでは特に被害が大きく、カヌーやボートで救助されてました。
North Shoreではスーパーマーケットの駐車場が窓くらいまで浸水しました。
この1日の雨で数百台の車の被害があったそうです。
ノースの友人宅のガレージもあっという間に浸水したそうです。
我が家自体は被害はなかったのですが、空港方向、ダウンタウン行きどちらも
通行止めとなり、数日この地域から出て行けませんでした。
ちょうど27、28日がElton Johnのオークランドコンサートでしたが、両日
ともキャンセルになりました。
集中豪雨のため地盤が緩んで、崖崩れで家が倒壊してました。
ラクビーで有名なEden Parkのグラウンドが巨大な池のようになってました。

被害の甚大さ、学校自体が浸水している、あるいは避難所になっていたり、
道路が復旧してないこともあり、新学期の開校が1週間延期されました。

大雨の翌週は天気の良い日が続き、浸水したお宅ではベッドや家具など使え
なくなった家具を道路脇に出してました。
こうした大型ゴミを見かけると、被害があったのだなとわかります。


そうこうしているうちに、12日からCyclone Gabrielleに北島が襲われました。
27日の大雨の時に警報がでず被害が大きかったことを受けて、この時は3日
くらい前から警報が出ていました。
懐中電灯、蝋燭、飲み水、カセットコンロを用意して、サイクロンに備えました。
オークランドは、予防のため13、14日は学校は臨時休校となりました。

サイクロンはノースランドの東側からオークランド、コロマンデルを通過し、
キズボーン、ネイピア周辺Hawks Bayに歴史的な被害をもたらしました。
川が氾濫して津波のような泥の濁流が人家を襲ったのだそうです。
林檎や葡萄畑も壊滅状態となりました。
Hawks Bayとギズボーンは停電だけでなく携帯電話も2週間ぐらい使えなくなり、
一時期は五千人くらいが家族と連絡が取れませんでした。
ギズボーンでは水道水も汚染して、水が飲めない状態がしばらく続きました。
合計十一人が亡くなり、現在も五人が音信不通です。
一時期は陸路が陥没、土砂崩れで通れなくなり、オークランドから陸路で
Hawks Bayに行けませんでした。Air New Zealandがネピアに臨時便を飛ばして
ました。
いまだに道が復興しておらず、孤立している集落があります。

オークランド周辺は、27日の大雨の被害の修理もできないうちに、また巨大な
サイクロンに襲われました。
地盤が緩んでいる所に、大雨、強風で木が倒れたり、崖崩れで住めなくなった
地域がありました。
友人のファームでは100本余りの木が倒れたそうです。


100年に一回の大規模Cyclone Gabrielleの復興には、何年もかかると言われて
いて、住めなくなった地域の住民の移動、道や橋の復興の方法など問題が山積み
です。

又2つのサイクロンが発生して、フィジーに被害をもたらし、こちらに
近づいてます。
ニュージーランドに住んで30年になるけれど、こんなに頻繁にサイクロンが
来るのは今年が初めてだと思います。
コロナのロックダウン以来習慣になっているけど食料も備蓄して、まだまだ気が
抜けません。
コメント
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