オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その110 コロマンデル旅行 21-02-14

2014-08-04 15:50:37 | 第101-110回
..110..                      21-02-14

コロマンデル旅行


1月7日に、夫の初七日を終えました。

私たち一家は、夫であり父であった主人の死をいたむ暇さえなく、友人やビルマ
協会の人たち、海外からの電話の対応におわれてました。
メール、電話で彼の死はあっという間に世界中に広まり、彼のそれまでのネット
ワーク、ビルマ人社会で成し遂げてきたことの大きさを知りました。
Will(遺言)にたった一行、ビルマ仏教で葬儀をしてほしい、書いてあったことが、
日本の四十九日にあたる一ヶ月目のまで4回も法要があるとは知りませんでした。
そのたび数人のビルマのお坊さんを招きお経をあげてもらい、100人近くの訪問
客にランチをふるまいました。
ビルマ協会の皆さんに助けて頂いたのですが、私たち一家はいささか疲れてまし
た。
夫を通じて触れることはあったものの、なじみの薄いビルマのしきたり、夫の知
人(大半は私は会ったこともない)へのあいさつ。
もっとも話したくない事なのに、どのように夫が亡くなったかの説明を、何十回
も機械的に繰り返すことなど。



初七日の法要をお寺で終えると、娘一家はネイピアにホリデーにでかけました。
息子達夫婦も3日後にブリスベンに戻って行きました。
お葬式以来多くの人が出入りしていたけれど、息子達も帰って、夫もいなくて、
一人この家に取り残されるのも、どうかなと感じ始めてました。
それと何よりも自分自身の時間がほしくて、旅にでかけることにしました。


本来なら夫と正月明けにでかける予定であった、コロマンデルへ一人で行ってき
ました。
4日間ちょっとおしゃれなB&Bに泊り、きままにでかけり、友人と会ったりしま
した。
日帰りでどっか行って、夕方からB&Bのスパに入り、早めに夕食を食べに行き、
夜はゆったりしました。


私が滞在したのは、Whitiangaという小さな町。
普段人口3000人のところが、夏の間3万5000人ほどにふくれあがるということ
です。B&Bのまわりは、ほとんどが別荘のようでした。
http://www.whitianga.co.nz/


私はいかアレルギーで、いかは食べないのですがSquidというレストランに何回
か行きました。
ローカルの生牡蠣、マッスル、お魚がおいしかったです。
http://www.squids.co.nz/

Squidでたまたまたのんだ地ビールがおいしくて、お土産に1ダース買って帰っ
たほどです。
コロマンデルの地ビール
http://coromandelbrewingcompany.co.nz/11-general-site/9-home-page.html

二日目には、ガラス底のボートのツアーに行きました。
海底にタイが回遊する様子や、うにがごろごろいるところが見れて楽しかったで
す。映画ナルニア物語の舞台になったCathedral Cove や、キャプテンクックが
上陸したCooks Bayなどを回りました。これらのところは、陸路で行こうとする
と、メインの道からかなりかかります。
http://www.glassbottomboatwhitianga.co.nz/index_glassbottomboat.html


3日目は、1時間ほどドライブしてCoromandel Townにでかけました。

暇つぶしに私設の鉄道に乗ったのですが、けっこう人気らしく満員でした。
http://www.drivingcreekrailway.co.nz/
出発駅に陶器のお店があり、私と夫用にお魚模様のコーヒーマグを買いました。
これまで愛用していたのは、夫が事故にあった日の朝、庭でコーヒーを飲んでい
て、しばらく置きっぱなしになってました。
そのサンタのついたマグは、あの時以来、見るのもつらくて捨ててしまいました。
人は、思い出の品を大事にとか言うけど、私は夫の思い出のついたものはそばに置くのが
いやで、けっこうたくさんのものを捨てました。
今は毎朝、コロマンデルのポッターの作ったお魚のマグで、夫にコーヒーを供え
てます。


最後の日は、Mercury Bayのワイナリーによりました。
レストランで注文した、ここのシャルドネがおいしかったのです。
http://www.mercurybayestate.co.nz/
ここのテイスティングは、2から5種類のワインをグラスで注文するという形で、
たっぷり飲めてしまいます。
ここから3時間くねくねの山道を越えてオークランドまで、自分ひとりで運転することを考え
ると5週類は、到底無理です。
そこで、赤ワインを2種類頼んで、テラスに座り、遠くにCooks Bayを眺めます。
朝11時にいただくワインは最高でした。

3時すき我が家に着くと、コロマンデルのOyster 工場で注文しておいた生牡蠣3ダースとマ
ッスル1キロがすでに届いてました。

http://www.lonelyplanet.com/new-zealand/coromandel-region/coromandel-town/restaurants/seafood/coromandel-oyster-company

急遽、娘一家をよんで、振舞いました。
マッスルでパエレアも作りました。


2月から私の普通の暮らしにもどりつつあります。
クリスマス以来、今年初めて会う友人達は、たくさんハグしてくれました。
何も聞かないけど、暖かいハグ、ああ私は一人ではなかったと、涙がでそうになります。
仕事があり、ジム、歌やお花の仲間がいること、今はすべてが私のささえになってます。

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第109回 年の初めに  24-01-14

2014-02-20 17:33:19 | 第101-110回

..109..                       24-01-14

年の初めに

皆様、新年明けましておめでとうございます。

新年そうそうこういう事は言いたくなかったのですが、1月2日に夫が亡くなり
ました。
暮れにおきた事故が原因で、行ってしまいました。
そういう事情なので今回は配信は、お知らせのみの簡単なものとさせて頂きます。

みんなから以外と元気だね、といわれますが、今は諸々も用事をこなしている状
態で、仕事の感覚ですね。
もっと落ち着きましたら、病院のシステムの違いなど書ける日がくるかもしてま
せん。

メールマガジンの購読者の皆様、これからも宜しくお願い致します。
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第108回 The Luminaries  20-12-13

2014-02-20 17:30:07 | 第101-110回
..108..                       20-12-13 

The Luminaries



今年最後の配信です。
学校もお休みに入り、すでに休暇に入っている人も多く、町はホリデームードで
す。

この長いサマーホリデー、別荘や旅行にでかけます。
でも時間は充分あるので、本はいいお供です。

ニュージーランドでは、本が非常に高いので、私たちは普段から図書館をよく利
用してます。
ここで図書館といえば、Auckland City Library(オークランド図書館)です。
赤ちゃんから老人までお世話になってます。

http://www.aucklandcitylibraries.com/


私は、この夏、今年The man bookers priseを受賞したEleanor Cattonの
The Luminariesを読んでみたいなと思ってました。
http://www.themanbookerprize.com/books/luminaries

http://www.themanbookerprize.com/people/eleanor-catton


832ページもある長い本で、ゆっくり時間がある時しか読めないし、この休み
はいいチャンスだと思ったのです。
本屋を何軒か見たら、NZ$34くらいで売られてます。The Warehouseは$22と一
番安かったです。
でももし好きでなかったいやだし、まず図書館で借りてから読もうとサイトで調
べてみました。
ところがオークランド市内の図書館で各20冊くらいThe Luminariesを保有し
ているにもかかわらず、ストックなし、長い順番待ちです。
オークランド図書館では、他の地域の本でもリクエストすれば、一番近いローカ
ルの図書館で受け取ることができます。
返却も、借りた図書館でなくても、どこのブランチに返してもいいです。

そこでeBookを借ればいいんではと思いました。
オークランド図書館では、今年12月1日からeBookのサービスが始まってます。
eBookならタブロイドやipadにダウンロードすれば、旅行先、ベッドでと持ち
運びも軽く便利です。

早速、わたしのipadの図書館用のアプリを入れました。
そしてThe Luminariesをダウンロードしようとしたら、どれだけまっても終了
しません。
アプリがあわないのか、メモリが足りないのかわかりません。

このことを娘にぼやいたら、翌日クリスマスプレゼントを持ってきました。
その包みと厚さですぐに中身がわかりました。
The Luminariesでした。
1866年のOtagoのゴールドラッシュの話です。
この2ヶ月で読み終えられるかな、楽しみです。


この1年お付き合い下さりありがとうございました。
ではよいクリスマス、お正月をお迎え下さい。

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第107回 Waiheke Island でいけばな展 22-11-13

2014-02-20 17:26:37 | 第101-110回
その107                      22-11-13

Waiheke Island でいけばな展


11月8,9日とWaiheke Island(ワイヘケ島)へいけばな展の製作のため、行
ってきました。

11月9,10日は、ワイヘケ島でJassy Dean Trust主催のGarden Safar
(個人宅庭巡り)があり、それに協賛するかたちで、Waiheke Community Art
Galleryでいけばな展をしました。
私にとって初めてのいけばな個展で、花だけでなく、ワイヘケ島という特殊な場
所で新しい体験もしました。


ワイヘケ島については、2010年4月にワイナリーの話を書いてます。

ワイヘケ島は、オークランドダウンタウンからフェリーで40分のところにある、
人口8000人の小さな島です。
ワイナリーやリゾートで知られ、春から夏にかけての週末はとても賑わってます。
芸術家が多く住み、ギャラリーもいくつかあります。



一回目の訪問は、9月中旬。
アートギャラリーに打ち合わせに行きました。
Director自身が、いけばなを習ったことがあり、ドリフトウッド(流木)を
使って大作を展示してほしいという要望もありました。
メールのやり取りから、彼女のイメージに近そうな私の最近の作品を、ipadにダ
ウンロードしてでかけました。
去年の誕生日にもらったipadが、最近仕事の打ち合わせとかによく活躍してま
す。
ギャラリーで打ち合わせが終わると12時近くでした。
終わったとたん、あと10分でダウンタウン行きのフェリーがでるということで、
さっとターミナルまで送ってくれました。
ワイヘケ島では、フェリーの発着に合わせて生活してます。
滞在時間2時間の超ショートのステイでした。


2回目は11月6日で、いけこみの二日前に材料採集に行きました。
このいけばな展は、ワイヘケ島の花、植物を使って活けるというテーマがあり、
出来る限り地元の材料を使うことにしました。
Directorは、朝9時にフェリー乗り場にジープで迎えに来てくれて、5軒のお
宅を案内してくれました。

一軒目は、ガーデナーの家でした。
半島の先端全体が庭になっていて、あちこちのオブジェ、彫刻が配置されてます。
ピンククッション、テンドロビュームなどのプロテア科の植物が多く植えられて
ました。
見事な、食べるにはちょっと硬そうなアティチョークも切らせてもらいました。
背の高いストレッチアもここから頂きました。
お家は海の面したサイドが前面ガラスで、デッキが広がってます。
このデッキで夕日が海に沈むところを眺めながら、キリリと冷えた白ワインを飲
むのは最高だろうな、と想像しました。
ガーデナーは、ランニングシャツ、半ズボンにガンブーツという格好で、そのへ
んにいる中年のおじさんという感じですが、実はすごくお金持ちだと思います。

2軒目は山を登りつめたところにゲートがあり、ここから先には3軒しか家がな
いということです。
ゲートのリモコンを持っている人か、事前の訪問を知らせてある人しか通れませ
ん。
伺ったお宅は、シンプルでモダンなお宅で、ダイニングには20人くらいのパー
ティーのセッティングがしてありました。
ここのお庭は、ニュージーランドフラックスと白のアジサイしか植えてありませ
ん。
オークランドでは、アジサイはまだ咲いてないのですが、ここのは満開でした。
ワイヘケ島は、年間を通じて温度が2度くらいオークランドより高く、植物の育
ちがいいのだそうです。

3軒目は、陶芸家のお宅です。アルストロメリアとマグノリアを頂きました。
彼女は、庭をさっと私たちに見せてまわると、これからオークランド行きのフェ
リーに乗るからと、家の戸締りもせずに行ってしまいました。

4軒目は、比較的町に近いところにあり、道沿いの池があります。水際に生えて
いるがまの葉っぱと白いカラーを取られてもらいました。

最後は、Director自身の家で、白のキングプロテアとカンガルーポウを切らせ
てもらいました。彼女は、数年前にワイヘケ島に引っ越してきて、この家を建て
たのだそうです。

材料採集を終えて、ギャラリーに戻り、すべてをバケツにつけて準備終了です。


翌日は、マーケットに色花を買いに行ったり、荷物の積み込みなどをしました。
2つの作品は、あらかじめ竹とパームの皮で土台を作ってあり、現地では花を挿
すだけですむよう下準備をしておきました。
ふだんの仕事の時もそうですが、今回は海を渡るので忘れ物は許されません。
リストを作り、入念に準備をしました。



いよいよ本番です。
朝5時半出発で、途中でお手伝いをしてくれるY子さんを拾います。
ワイヘケ島行きの車のフェリーは、我が家から20キロくらいのHalf Moon Bay
からでています。早朝ということもあり普段なら30分以上かかるところが、
15分で着いてしまいました。
私は、自分の車でワイヘケ島に渡るのは初めてばかりではなく,自分の運転でフ
ェリーに乗ること自体初めてでした。
もっと大きな船を予想していたのですが、せいぜい30台くらいをデッキののせ
られる小さなフェリーでした。
真ん中が空いてると思ったら、最後にどーんとスーパーマーケットのコンテナが
積み込まれ出発です。
この時間は、観光客はほとんど乗っておらず、大工や電気屋などワイヘケ島に仕
事に行く人たちがほとんどでした。


8時半に無事、ギャラリー到着。
荷物を全部おろして、活けこみ開始です。
朝の静かなうちに大きな作品から仕上げていきます。
10時から4時までは、ギャラリーは普通に開いているのでお客さんがいる中
での製作でした。
10時すぎには、お客さんがどっと流れ込んできました。
ガーデンサファリを始める前に、やってきたようです。
活けながら、しばし手をとめてお客さんと話をしました。
こういうのなんていうんでしょう、デモンストレーションではないけど、公開い
けばな製作ですね。
はるばるテムズからやってきたフローリスト親子、ガーデンクラブのツアーのグ
ループ。
日本人の団体もいました。昨日採集にうかがったお宅の方もお友達をつれて見に
来てくれました。
ニュージーランドの人たちは、知らない同士でも気軽に話をしますが、ワイヘケ
島の人は得意に人懐っこいです。
島が小さな村のようで、なにか変わったイベントがあるとみんなやってきます。
出来上がった作品を見るより、水切りしたり枝をためたりという製作の過程を見
るのが興味深かったのかもしれません。
いけばなとかフローリストというと、きれいな仕事と思われがちですが、私は、
Tシャツ、ジーンズで腰に道具入れベルトをつけて、まるで大工のようです。

小さないけばなは、ワイヘケ島在住の陶芸家の花器に活けました。
青磁のような壷に白のプロテアとがまの葉をすっきりと活けました。


2時すぎに順調に活けこみが終了し、滞在先のロッジに向かいました。
ロッジは、Oneroaの町から5分くらいのところでした。
ところがドライブウェイが急な坂で狭くて。ローギアでないと上がって行けませ
ん。
ワイヘケ島は主に海沿いの道があり、住宅は崖の途中に建っているので坂道が多
いことに、自分で運転して気付きました。
チェックインを済ませて、ちょっと休憩してからOneroa散策にでかけました。
ここからが私たちの自由時間です。
Oneroaで、お土産物やを冷やかしたり、ワインショップでおみやげのワインを選
んだりして、観光客気分です。


夕飯は、Y子さんの友人宅でごちそうになりました。
陶芸やお花の話で盛り上がり、初対面とは思えないくらい意気投合しました。
お料理もおいしく、おしゃべりも楽しかったのですが、夜道の運転がこわいので
明るいうちにおいとましました。
オークランドとちがって、街灯も少なく、なれない道で海や崖の落ちるのはご免
こうむるので、そうそうに退散致しました。


翌日はゆっくり朝食をとってから、ギャラリーに向かいました。
ギャラリーが開く前にお花のチェックです。
9時40分に、私たちと合流する夫を迎えにフェリーターミナルへ向いました。
それから12時くらいまで、お客様と話したりして過ごしました。
ここですべての仕事終了です。


Y子さんのリクエストで、Passage Rockでランチです。
GPSによると、18キロしかないのに所要時間38分とでています。
途中なんどか迷い引き返したので、やはり40分くらいかかりました。
なにしろ細いくねくね道で、登りつめたと思ったら、下りで、何度かそれの繰り
返しで、やっとPassage Rockに着きました。
途中、尾根から両方に海が見渡せ、ため息がでるほどのすばらしい景色だったと
か。
私は、目のはしに景色はちょっと見えるけど、沢に落ちたら大変なのでまっすぐ
前向いて運転してました。
こんな遠いところと思いきや、レストランは満席で賑わってました。


ドライバーのため、テイスティングもできず、仕事より運転に気疲れしたワイヘ
ケ島でした。
オークランドからちょっと海を渡ったワイヘケ島は別天地で、観光では知ること
ができない島の人々の生活を今回垣間見ることができました。
近い将来ぜひ又訪れてみたいと思います。

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その106 Flying Dutchman(さまよえるオランダ人) 25-10-13

2013-11-14 15:43:39 | 第101-110回
..106.. 25-10-13

Flying Dutchman(さまよえるオランダ人)


10月5日に友人とアオテアセンターであったワーグナーのオペラ、Flying Dutchman
を見に行ってきました。

http://nzopera.com/2013/the-flying-dutchman

オークランドでは、ニュージーランドオペラが一年に3シーズンあり、機会があ
れば見に行ってます。
ここ1年くらいは、オペラのシーズン旅行に出かけていたり、忙しかったりと
本格的なオペラに行けませんでした。


今回は、音楽仲間のMさんがコーラスで出演するということで、ぜひ見なくっち
ゃと、友人を誘いました。
高いチケットは買えないので、C reserve、NZ$49.50(4000円くらい)の舞台
に向って右側の前から2番目に席を取りました。
ここは結構穴場なんです。2,3列うしろは一番高いA reserveです。
舞台に近いので、歌手の顔もよく見えます。オーケストラはすぐ下です。
今回は、なんと言ってもMさんの歌っているところを身近で見たかったのです。
音響はもっと後ろのほうがいいのですが、舞台が近いと楽しみも多いです。
ただ、ステージの上のせりふの英訳を読もうとすると、首が痛いのですが。


あらすじは次の通り。
フライング・ダッチマン (Flying Dutchman) は、幽霊船の船長である。船長は
たった1人で永遠にさまよう運命にあるが、7年に一度上陸でき、そのとき船長
を愛する女性に出会えれば、呪いから解放される(死ぬことができる)。

第一幕
舞台は港町で、ダラント船長は一時避難で自らの家のあるここに投錨する。
船長はじめ船員たちは、ふつうの格好をしていて、疲れきった様子だった。
座ったまま、眠ったふりしてじっとしているのも大変だろうなと思った。
船員たち、つまり男性コーラスがすばらしかった。
アジア人を含めいろんな人種の人や中年の人もいて、オークランドらしいなと思
った。
妄想で全裸の女性がいきなり船員たちの間から立ち上がったりと、かなり奇抜な
演出だった。

すると遠くから、黒いマストに真紅の帆を立てた幽霊船が現れる。幽霊船の船長
のオランダ人は「呪いを受け7年に一度上陸できるが、乙女の愛を受けなければ
呪いは解かれず、死ぬことも許されずに永遠に海をさまよわなければならぬ」と
嘆く。
ダラントはオランダ人から財宝を渡され、娘ゼンタと引き会わすことを約束して
しまう。

第二幕

シーンは工場の中。
ゼンタ、縫い子達、女性コーラスの登場。
縫い子達の衣装は、白のシャツにスパッツといったシンプルなもの。
ゼンタも黒のワンピース。
アイリッシュのソプラノ、Orla Boylanは、体格も堂々としているが、声量もあ
り、力強くすばらしかった。
ゼンタはオランダ人と出会い、その不幸に心打たれ、救いたいと思う。
ゼンタはオランダ人の肖像を見ては思いを募らすばかりである。しかし、ゼンタ
はエリックという青年に愛されているのである。
ゼンタは父とオランダ人に説得され、オランダ人につき従うことを約束する。

このあと、船員たちと縫い子達のパーティーシーン。
全員、お祭り気分のはでな衣装で登場。
Mさんは、赤のミニドレスで大きな赤の造花のついたヘアバンドをしてい
た。とてもキュートだった。
ビザハットの箱、スーパーで普通に売ってるチップスの袋、コカコーラの
ボトルを持って、踊り、歌が盛り上がっていった。

第3幕
第1幕の港町に再びオランダ人の幽霊船が現れる。
幽霊船の船員10人ほどは、不気味な雰囲気を漂わせながら登場。
全員、白のパンツのみで髪は肩までの長髪、顔は真っ黒に塗ってある。
Mさん曰く、この黒のドーラン洗ってもなかなか取れないのだそう。
結構肩がごっつくって、筋肉隆々の若者たちだった。
舞台に近いから、こういうのもよく見えて幸せ。

オランダ人に会おうとするゼンタ。それを引き止めるエリック。オランダ人はエ
リックのゼンタへの愛を見て「裏切られた」と言い、帆をはり去っていく。ゼン
タは自らの純愛を岩の上から叫び、貞節を証明するために海に身を投じる。ゼン
タの純愛を得た幽霊船は呪いを解かれ死を得て沈没する。


Mさんは最初は補欠だったけれど、今回はオペラデビューで舞台に立つことがで
きました。
オーディーションは、一日でドイツ語の歌全曲を暗譜して歌うという。非常に厳
しいものだったそうです。
Mさんももちろんですが、オペラのコーラスノメンバーはソロでも充分うまくア
リアが歌える人たちばかりだそうです。
結構年配の人もいるし、Mさんみたいに子供が二人いても、趣味からプロになれ
るって素敵ですね。


イブニングドレス、蝶ネクタイのタキシード姿の人もいれば、ジーンズというカ
ジュアルな服装な人もいます。

オペラ開幕前には、バーでシャンパンやワインを買って、立ち飲みします。
人々のきらびやかなドレス姿を楽しみながら、友人とほろ酔い気分で開幕を待つ
時間、リラックスしながらも高揚感があり、幸せだなと感じます。
オペラを見に行くというのは、日常から離れた、至福の時間です。

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その105 Parnell Community Centre 27-09-13

2013-11-14 15:39:48 | 第101-110回
..105.. 27-09-13

Parnell Community Centre

今回は、ここ10年あまり私がかかわっているParnell Community Centreに
ついて書きたいと思います。

オークランドでは、各地域にコミュニティーセンターがあります。
管轄は、オークランド市になります。
しかしながら、各自のセンターで独自の経営がされているため、その地域に根ざ
したユニークな活動をしています。

Parnell Community Centre
http://www.parnell.org.nz/Parnell-Trust-Venue-Jubilee.htm

Parnell Community Centreは、オークランドの人たちにはJubilee Building
として知られてます。この建物は、1892年にJubilee Institute for the Blind として建てられました。
一部改装はされてますが、外形、内部は当時の形のままで、とても歴史ある建物
です。
私は、赤いレンガ立てのこの建物がとても気に入ってます。
同敷地内には、Blind Institute, Birth Centre、レストラン、カフェ、私立
の小学校、語学学校があります。
Auckland Domain, War memorial Museumに隣接し、内外に芝生が広がるいい
環境です。

1階には図書館があるので、一般の人はParnell Libraryと言ったほうがよく
わかります。


私は、10年前から私自身が運営するフラワーデザインコースのために教室を借り
ています。
ここは町の中心部にありながら駐車場も多く、CBDからもリンクバスで来れるた
め、生徒さんたちも通いやすいです。
そういった理由で、企業の研修、結婚式、会議に利用されてます。


コミュニティーとして、利益が少ないけれど、大切なものに、コミュニティープ
ログラムがあります。
語学、芸術、音楽、お料理、ダンス、エアロビなどのコースがあります。
私は、1,3学期は草月のいけばな、2,4学期はフラワーデザインを各5回の
コースで教えています。
オークランド市の助成金がでているおり、とても安く気軽に参加することができ
ます。
定員に満たないとコースが催行されないことがあるので、ぜひ数多く地域の方に
参加して頂きたいものです。


Parnell Community Centreは、 Parnell Trustによって運営されています。
Parnell Trust の傘下に、ほかにBefore & After School Care, Holiday
Programme、 Day care centre, Farmers Marketがあります.

Before & After School Care (学童保育)は、この地域の4つの小学校の体育館
で行われています。
うちの孫も、去年から朝7時半から学校が始まるまで、放課後3時から6時まで
お世話になってます。
低学年の子供は、Parnell Trust の指導員が教室まで迎えにに来てくれます。
こちらでは、一般のお迎えの時も、決められた保護者が来るまで、先生は生徒を
外に出しません。
ニュージーランドの学校は、小学校から高校まですべて9時に始まり、3時に終
わります。
当然ながら、働いている親はその時間にあわせて行くことができないので、
Before & After School Careを利用します。

Holiday Programmeは、学校の休み中の学童保育です。
こちらは、内容によっては小学校以外のところで行われます。
遊園地、クッキング、ボーリング、工作とかの内容によってお値段が違います。
中には、一日$50くらいかかるものもあり、親がそれにみあうの稼ぎをしてな
いと、ちょっと困りますね。
そういった意味でも、ホリデー中は、おじいちゃんおばあちゃんに頼る親も多い
ですね。

Parnell Trustは、Parnell地域で2つのDaycare Centre(保育所)を経営し
てます。保育所は、生後3ヶ月から5歳までの子供を預かります。


3年ほど前から、駐車場で毎週土曜日の午前中Farmers Marketが行われてます。
新鮮な野菜、花、グルメなチーズ、お肉、地鶏の卵など売られてます。
小さなマーケットですが、新鮮さを求めて毎週通う常連極も多いです。
お花は3つの生産者がお店を出していて、とても持ちがいいです。
私も時々、いけばなのおけいこに使う花をここで買います。

同じParnell Trustの運営ですので、コミュニティープロプラムのプロポーシ
ョンのために、Tutorたちが借り出されることもあります。
私は、これまでクリスマスリースは製作販売、いけばな、フラワーデザインのデ
モンストレーションをやりました。

10月12日は、Farmers Marketで、カルチャーイベントがあり、私もクリス
マスのコースの紹介をしますので、オークランドの方はぜひお立ち寄り下さい。 


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その104 ブリスベンでホリデー 30-08-13

2013-11-14 15:37:26 | 第101-110回

..104..                         30-08-13

ブリスベンでホリデー

まず始めに、先月の配信、7月19日1018号の配信がなかったこと深くお詫びいたします。
言い訳になりますが、6月22日に日本の母が亡くなり、急遽日本へ飛びました。
帰ってきてからは、仕事のごたごたを片付けたり、7月14日は歌の発表会があったりと、
忙しくしてました。28日からのブリスベン行きの準備もあったと思います。
配信忘れしていたことを、昨日気付きました。
まったくひどいですね。ごめんなさい。



7月28日から8月8日まで、夫とオーストラリア、ブリスベンに行ってきました。
メインは、ブリスベン、ゴールドコースト草月流50周年記念のイベント参加でした。
同時に、息子夫婦の新居に泊めてもらうという目的もありました。

世界中どこへ行ってもホテル滞在の私たち夫婦にとって、息子夫婦の家の滞在は、新鮮
なものでした。
日本に戻る実家も今はなく、友人宅に泊めてもらうのも、海外生活の長い私たちは気疲
れしてしまいます。
気を使ってよそ様に泊めて頂くより、ホテルが気楽ということもあります。


でも今回は、息子宅での滞在を楽しみました。
息子達は、一年ほど前、ブリスベンのHamiltonに家を買いました。
4ベッドルーム、スイミングプール付です。
私たちが泊まったゲストルームにもバス、トイレがついているので、快適に過ごせまし
た。
息子も嫁も何日か私たちのために、休暇を取ってくれてました。
プールに入るにはちょっと早かったのですが、庭に飛んでくる鳥や、それをねらう猫を
を眺めるのも楽しかったです。


息子達と行ったところをいくつか紹介したいと思います。

Lone Pine Koala Sanctuary
https://www.koala.net/
ここは、コアラを中心とするオーストラリアの動物の動物園です。
息子達夫婦は、ここが好きで年会員だそうです。
私たちは、何回かオーストラリアに来ているのですが、コアラを抱いたのは初めてでし
た。記念撮影はAU$45でした。
けっこう高いのに、日本から来た高校生の団体などで長い列ができてました。
行きなれている嫁のガイドのおかげで、30分ごとに、コアラ、野鳥、かものはし、
タスマニアンデビルのショウ、カンガルー、ワラビーの獲付けを楽しみました。
タスマニアンデビルのご飯がカンガルーの足だったのにはびっくりでした。
カンガルーはえさにするほど、たくさんいるのですね。
ここはさほど広くなく、2時間くらいで回れるので、最近足腰が弱っている夫も
文句言わず楽しんでました。

ブリスベンからゴールドコーストに向う途中、1時間くらいのところのSunnybank Plaza
に、飲茶、マレーシア料理を食べに行きました。
中国系の嫁は、ここによく来るらしく、お気に入りの八百屋、肉屋があるようでした。
http://www.sunnybankplaza.com.au/
インド料理以外、ありとあらゆるアジアンのレストランがありました。
お客さんもアジア系が多くて、平日昼間でもにぎわってました。
あるお肉屋さんは、お店全体が冷蔵庫になってました。
そこには、あひるの口ばし、鳥の足、豚足、牛の内臓まで、ありとあらゆるアジアの食
材がありました。
ゲテモノ系が嫌いな人には、お勧めできません。
嫁は、そこでチキンフィートを買ってピーナッツとスープを作ると言ってました。

Sunnybankからちょっと行ったところにIkea(イケア)がありました。
日本の友人や、私は、息子からIkeaのすばらしさを聞かされていたので、是非一度行っ
てみたいと思ってました。
息子の家の家具はほとんどIkeaです。
http://www.ikea.com/au/en/store/logan/
シンプルで機能的なデザインはいいですね。
私たちは、四角いサイドテーブル、水差し、きざみのある四角いフライパンを買いまし
た。残念ながらスーツケースに入るものしか買えません。
オークランドにもIkeaできてほしいですね。


最初の週は、ほとんど私のイベント参加でつぶれてしまったので、翌週は夫と二人
Mt Tamborineに2泊3日で行きました。
http://www.tamborinemtncc.org.au/

なんと、私の運転でです。オーストラリアで初めて運転しました。
ブリスベンからMt Tamborineまで車で1時間半ほどで、ちょうどいいドライブでした。
カーナビのおかけで迷わず到着でしました。
Mt Tamborineからゴールドコーストが見渡せます。
高地のため、気温もちょっと低く、さわやかでした。ちょっとした避暑地という感じで
す。
嫁がB&Bとワイナリーツアーを予約しておいてくれました。
どちらもとてもよい選択で、私たちはエンジョイしました。
B&Bは、イタリア風コテッジで、ソーラーパネルで電気、水は雨水がタンクにためてあり、
下水は自分の浄化槽があり、排水は庭に撒くということでした。



私の草月流のワークショップは、7月29,30日、Mt Coot thaの Auditoriumであり
ました。
本部講師のK先生のちがった切り口からのアプローチは、とても新鮮でした。
先生は、60人あまりの受講者ひとりひとりに丁寧に講評して下さいました。
オークランド支部から4人の参加でした。オーストラリア各地からの参加者も多く、
いけばなもオーストラリアの特性がでていました。
色鮮やかで、大胆ですね。全体ドライな感じがします。
ニュージーランドは一応、四季があるし、雨もよく降るので、グリーンに恵まれている
と思います。まだ日本的な風情を花に表現できるかな、と思いました。

展覧会は、ゲスト出展ということで、花材はゆりとフトイのみの簡単なものにしました。
この花の注文も、花屋探しから嫁がやってくれて、賢い嫁で私は幸せです。
ゆりは生け込みの時は、まだつぼみが多く、もうちょっと咲いている花が欲しいなと思
ったのですが、2日目には咲きすぎるくらい満開でした。
オークランドよりブリスベンが暖かいことを計算に入れてなかったのです。
花展は年に2度ほどオークランドでも出展しているのですが、外国でやる時は、別の配
慮が必要だなと思いました。
草月を通じての友達と再会したり、新たな交流もあり、充実した時間でした。

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その103 Field Day 21-06-13

2013-08-27 15:05:24 | 第101-110回
..103..                     21-06-13


               Field Day


先週の土曜日、HamiltonまでField Dayに夫と行ってきました。
テレビのニュースを見て知った夫が、おもしろそうじゃない、というので思いつ
きで行くことにしたのです。

片道136km、1時間50分ということで、朝6時に出発しました。
こういうおでかけの時、iphone のGoogle Mapが大いに役に立ちます。

Field Day というと、これまで、ファーマーのエキスポでガンブーツ(長靴)は
いていくんだよね、くらいしか認識がなかったです。

詳しくはこちら、
http://www.fieldays.co.nz/

今年は、6月12日から15日まで、Hamilton郊外のMystery Creekで開催され
ました。
なんと今回は45周年目で、ニュージーランドでは歴史のあるエキスポだったの
です。
畜産を中心とした、ありとあらゆるものが展示、販売されてました。
トラクターの競争、ファッションショーなど、毎日さまざまなイベントが催され
ました。
メリノウールのお店とか、直接的には、畜産と関係ないけど、海外からの観光客
をターゲットにしたお店もにぎわってました。

ニュージーランドの産業は、と聞かれると、農業、牧畜とこれまで答えてきまし
た。
それから、Farmer(お百姓さん)はお金持ちというイメージがニュージーランド
にはあります。
しかし、今回は本当だったんだ、と納得させられました。

展示ブースの多さ、スポンサーも多くて、とても一日では全体を見て回れません。
今回は、私たちが見たところだけかいつまんでお話したいと思います。

まずは、Fonterraのブースです。
http://www.fonterra.com/nz/en
Fonterraは、簡単に言うと牛乳を扱う会社です。
Farmersから牛乳を買取り、粉ミルクなどにして海外にも輸出してます。
まず入ってすぐ記念写真撮影のコーナーがありました。
バックが無地のところでポーズをとると、牛と牧場のバックグラウンドの写真が
できあがり、すぐにプリントしてくれました。
メールアドレスを打ち込むと、写真が送られてきました。
牛乳、チーズ、ヨーグルトの新製品の試食をおいしく頂きました。

お次は、キーウィフルーツの会社Zespri(ゼスプリ)のコーナー。
http://www.zespri.com/zespri-kiwifruit.html

輸出用のグリーンと黄色のキーウィーフルーツを試食しました。
輸出用のは、普段で出回っているのよりもずっと大きくて、あまりすっぱくあり
ません。ショウスペシャルで、32個入り1箱を$8で売ってました。
最終日だし、あとで来てもないかもと思い、おみやげに3箱買って、車に入れて
おきました。
キーウィフルーツだけではなく、お肉、野菜、花などの輸出グレードの産物は、
ニュージーランド国内ではふつう出回ってません。
いいものは海外に売られて、私たちには二等品しかまわってこないのかも、です。

なんか試食ばかりしてるみたいですね。

ホールのようなところに入っていくと、子牛のDNAサンプルをとって、精肉され
るまでのデータ管理するソフトのブースがありました。肥料、農家経営などすべ
てがコンピュータ化されているようです。今の時代当たり前といえば当たり前で
すが。
私が思っていた以上に、ニュージーランドの畜産、農業はハイテクでした。

大木をあっという間にマキサイズの切る機械を、夫はしばし見入ってました。
我が家では原始的に斧で割ってますからね。

あとは、見ても聞いても何に使うのかわからない、おおがかりなマシーン類がた
くさん並んでました。

車のコーナーには、Hyundai, Honda, Suzuki, Holdenなどが普通の車を展示
販売してました。

これぞField Dayの見せ場だなと思ったのは、トラクターの競争です。
盆地上の広い敷地内で、1分何メートル行けるか競い合います。
これ見て、トラクターを買って帰る人はいるのでしょうか。

それにしても、ハミルトンは寒かったです。雨が降らなかったのは幸いですが、
4度しかなくとても寒かったです。
それでも、ファーマー達は、帽子をかぶり、半ズボン、ガンブーツ、定番の赤の
ギンガムチェックのジャケットで闊歩してました。
年じゅう半ズボンに慣れているんですよね。

来年はハンサムなファーマーのクッキングコンテストや、ファッションショーを
ぜひ見たいです。

友人宅にちょっと寄って、ハミルトンをでたのは6時過ぎ。
すでに暗いです。
メインのモートウェイ(高速道路)なのに、街灯がなく真っ暗のところもあり、
先行車のテールライトだけをを頼りに走っていると、どっかに舞い込んだようで
不安な気持ちになります。
Pukekoheをすぎて、両側6斜線のところまでくるととても明るく、おうちは近
いと安心しました。

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その102 大型ゴミ回収 31-05-13

2013-06-16 13:30:00 | 第101-110回
31-05-13               【オークランド通信】

その102                        31-05-13

            大型ゴミ回収


我が家は最近キッチンシンクのディスポーザー、掃除機がつぎつぎと壊れて
捨て場に困ってました。
(こちらでは、生ゴミをディスポーザーで粉砕して下水と一緒に流します。)
どちらもある日突然動かなくなり、新品を買いました。
今月は、予想外の出費が痛いです。
この家に住んで14年、引越し当初に買ったものがくたびれ始めてます。


こういった燃えないごみは、大型ゴミ、inorganic rubbishの日にしか出せませ
ん。
inorganic rubbish は2年に一回、地域ごとに決められた週に家の前にだしておくと、
市のトラックが回収に来ます。

ちょうどよく、娘の家の区域が、2週間前inorganic rubbishだったので、
私達は掃除機、ディスポーザー、壊れたキャビネットなど捨てにいきました。
車から掃除機をおろしていると、Pacific Islanderらしい女性が軽トラックで
やって来ました。
女性、”その掃除機、鉄の部分ありますか?“
私、”そうねえ、パイプは鉄かもしれないわね“

inorganic rubbish 回収前の土日は、主にマオリやアイランダー達が、めぼしいものは
ないかとトラックで走り回ってます。
まだ使える古い家具は中古屋に売り、鉄類は重さで引き取る業者があるのだそうです。
inorganic rubbishとして、ベッドのマットレス、ソファー、便器、家具、ブラインド、
壊れた自転車、あるとあらゆるものが捨ててあります。
最終的に市が回収に来る前にお金になりそうな物は持っていかれるので、ゴミの量は、
半分くらいになってることもあります。
すべてがゴミとなり、埋め立てされるより、また再利用されたり、だれかの収入
になるのはいいことかもしれません。
週が明けるといつ市のトラックがやってくるかわからないので、土日はなかなか
の激戦です。のろのろ運転で、そこらじゅう軽トラ、パンが走り回ってます。


2年に一回の大型ゴミ回収まで待っていられない時、大量にゴミがでる時は、
業者にBinを頼みます。
大きさや、設置しておく期間によりお値段はさまざまです。
大きなトラックで持って来て、クレーンで家の前に設置してくれます。
大きなものは、幅2M長さ3M,深さ1,5Mくらいあり、かなりのごみが入りま
す。ペンキ、タイヤとか化学物質を含んだものは入れられないけど、とにかくな
んでも放り込めます。
家を売る時、一切合財を処分しなければならない時など非常に便利です。


ふつうの生ゴミは週一回、リサイクルのゴミは2週間に一回、市に委託された業
者が取りにきます。
両方とも、専用のふたつき、四角い縦長のごみばこで、収集車からハンドルがで
てきて、持ち上げ、ひっくり返して、ゴミをトラックに空けます。
すべてドライバーが機械で操作します。

リサイクルのビンは、リサイクルになるものなんでも、新聞、空き瓶、プラスチ
ックのボトル、空き缶、いっしょくたに捨ててかまいません。
はたしてこれらリサイクルのゴミを、仕分けしてリサイクルしているかどうかは
疑問ですが、捨てるほうにとっては非常に楽です。

日本の父が亡くなった時、実家で大量のゴミだしをしました。
その地域は、月曜生ゴミ、火曜プラスチック、水曜紙類とか決まっていて、かつ
指定されたゴミ袋に名前を書いてださねばならず、私と妹はゴミだしノイローゼに
なりそうでした。
日本は市民に分別させるんですよね。

ほかの友人宅同様、我が家にもコンポストがあります。
野菜くず、くだものの皮などは、コンポストに捨て、少しでも生ゴミを減らすように
してます。
しばらくすると土になるので、野菜畑にいれ使ってます。
今年の夏は、雨が少なくコンポストのミミズ達も、ひからびたか、どこかに行ったようで、
コンポストがからからでした。


昨日は、雨、雷、雹まで降って大荒れの一日でした。
気温もぐっと下がって、今朝は4度でした。
南島のほうは大雪で、道路が通れなく休校のところもでているそうです。

我が家では、この夏剪定した庭の枝を暖炉にくべてます。
夕べは一晩中焚いていたので、家中暖かです。
庭のごみも、燃料となり役にたってます。
多少は電気代の節約になるかもしれません。

私たちは、ゴミをだしながら生きてるようなもんですが、少しはエネルギーを節約して、
ゴミを減らしていきたいものです。

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その101 Nuclear Free Immigrants 05-04-13

2013-05-23 13:47:51 | 第101-110回
..101.. 05-04-13

Nuclear Free Immigrants

今回は、ほかの話題を考えていたのですが、シンガポールのマイさんの配信を見
て気が変わりました。
今朝のNew Zealand Heraldにも、移民に関する記事がでていました。
ここ数年の移民の数、傾向などが書かれてました。

http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=10875024


ヘラルド紙によりますと、ニュージーランドの永住権を取っても、四分の一近く
が、ニュージーランドより去っていくということでした。
その割合は、文化、経済活動がニュージーランドより高い国に多いのだそうです。
ニュージーランドの環境になじめなかった、思うような仕事がみつからなかった
というのも原因だそうです。

ニュージーランドの永住権は、”indefinite”になると、いったんニュージー
ランドを去っても無くなりません。
私の夫は、日本の永住権を持っていたのですが、一年以上日本に戻らなかったの
で無効になりました。
お隣のオーストラリア、イギリスも同様だと聞いてます。
(正確な情報は、ご自分でお調べ下さい。)

そういう訳で、移民して来て数年は頑張ってみるけど、うまくいかなかったら
ちょっと日本で帰ってみようかな、と思います。
日本に戻ると収入、家族のことで戻ってこれなくなるという友人が多いです。
私のまわりを見渡してみても、今ここに残っているのは、パートナーがキーウィ、
もしくは外国人の人がほとんどです。


20年前、我が家がオークランドに住み始めた頃、子供たちの同級生も最近来た
移民が多かったです。
1997年に香港が中国に返還されたことも関係して、香港からの娘の同級生も何
人かいました。
その当時は、3年くらいで市民権が得られましたし、香港からの移民は、ニュー
ジーランドのパスポートを持って、香港に帰っていった家族もいました。

私達が永住権を取った時は、英語能力もさほど問題とされず、比較的取りやすか
ったと思います。

永住権があると、ニュージーランド市民とほほ同じ権利があります。
子供も学費が義務教育期間中はschool fee以外は無償ですし、大学、専門学校
も海外留学生に比べるとはるかに安いです。

教育熱心な移民は、子供のために一家で移民し、いい学区内に家を買います。
英語の問題や、ビジネスがあまり盛んでなかったため、父親は本国で働いて、
時々家族に会いにやってくる家庭が多かったです。

一家全員でうまく定住でき、子供たちがニュージーランドの会社に就職したり、
現地の人と結婚した場合は、その一家はとどまる場合が多いと思います。

しかしながら、子供達は、自分の意思でニュージーランドに来た訳ではないので、
大学卒業後、本国に戻ることもよくあります。
そうこうしているうちに、本国の両親が年老いて介護が必要になったりすると、
中年の夫婦は帰らざるをえなくなります。



これまでのこういったパターンから、最近ちょっとした変化が目立ってきてます。
2年前の東日本大震災以後、日本からの移住者が少しずつ増えてきています。

よくあるパターンは、学齢期までの子供と母親が長期の留学するケースです。
ニュージーランドでは、Guardian Visaが取りやすいのも理由の一つだと思い
ます。
起業家ビザを取って、ビジネスを始める人もいます。

母親自身が留学経験があり、英語のニュースもよく読んでい国際的な視点から、
日本の現状を考えているようです。
福島の原発の影響からとりあえず逃れたいと、やってきてます。
福島原発の事故は起こったことも深刻ですが、その後の政府、東電の対応、規制
された情報に、私たちも不信感をいだいています。

日本という船と一緒に沈むのは嫌だ、と考える日本人もいるということです。

それになんといっても、ニュージーランドは非核国です。
目だった大気汚染はないし、ちょっと郊外にでれば緑が広がっているし、海も空
晴れ渡りすがすがしいです。
グリーンな牧草地は、初期移民のイギリス人がネイチィブの植物を切り倒し、
家畜のえさとして植えたものであったとしてもです。

最近、30年以上アメリカに住んでいる友人が、被災地にすむ母親に会いに行きま
した。彼女は日本が巨大な実験場になっているようだ、と言っています。
広島、長崎の原爆、水俣病、イタイイタイ病といった、人間がひきおこした公害
が醜いことを知ってる、日本なのにです。

今の世の中、私達はエネルギーの恩恵を受けずに生活することはできません。
どんなに頑張っても、添加物ゼロの食べ物も手にはいりません。
この小さなニュージーランドさえ、世界中のものが流通しています。
車にも乗るし、電気も使います。
私たちは、世界のだれかの犠牲のもとに、生きている訳です。

国はそう簡単にはかわりませんから、家族のため、自分のため、これまでと違っ
た意味の移民は増え続けると思います。
状況が変われば、あるいは海外の生活をささえる資金がつきれば、移民は、
ニュージーランドから去っていくのかも知れません。
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