オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その213 スクールホリデー 13−10−23

2024-01-18 05:56:58 | 第171−180回
                スクールホリデー

                 213号

13−10−23


先週はスクールホリデーだったので、うちの孫3人と友人の子供二人、合計5人の面倒を
見ました。
7歳一人、8歳3人、10歳一人です。
1週間でクタクタになりました。夕方になると声が枯れてきて、風邪かしらと
思ったほどです。


ニュージーランドの法律では、14歳以下の子供をお留守番、又は車の中に
放置できません。
そのため、共働きの家庭ではスクールホリデー中に子供をどう過ごさせるかは、
大問題です。
しかも、小学校から高校まで4学期制で、10週行ったら、2週のお休みがすぐ
やってきます。
学童保育、ジム等がやっているホリデープログラムに行かせる事もできます。
日替わりの楽しいメニューでなかなかよくできてるのですが、とても高いです。
遊園地に行く日は一人$60、子供二人なら$120でいろんなのに5日間行かせれば、
合計$600です。
片親の給料分が簡単に飛んでいきます。


そこでばあちゃんの登場です。
孫3人見るのも、5人も一緒ということで、我が家が学童保育所となりました。

3家族の親が送迎を分担してました。
8時半ごろ、5人到着です。
バックパックに、それぞれ宿題やらおもちゃを詰めて持ってきます。
おやつや、お昼ご飯の材料も持ってきます。

最初は、ちょっとだけおもちゃの見せ合い、交換して遊んだりのプレータイムです。

9時から1時間くらいは、勉強させます。
公文の宿題、日本語、ドリル等をやってました。
日本語ができる子が、できない子を助けます。
7、8歳で掛け算を習っているので、ペアを組んで掛け算の練習しました。

勉強に飽きたら、morning teaで、ミルク、ビスケットなど食べます。
お昼まで、庭でサッカーをしたりボードゲームをしてました。
今年は、ラグビーの女子のワールドカップがニュージーランドであったので、
ちょっとしたサッカーブームです。
ボードゲームは、オセロとチェスをやってました。
私も相手をすると、攻め方に子供の個性が出ていて面白いです。
先の先まで読んで慎重な子、考えずにどんどん敵の思う壺にハマり負ける子。


お昼近くなったら、子供達を呼び集めてご飯作りです。
カレー作りは、ご飯を洗って炊く子、じゃがいも、人参をピーラーで皮を剥いて
切る子、お肉を刻む子と全員参加です。
うちは働かざるもの食うべからず主義なので、最初はあんまりやる気がない子も渋々
手伝います。
カレーライスは、みんなおかわりします。
普段小食な子も、5人で食べると楽しい、おっとりしてたら食べられてしまうので、
よく食べました。
一番人気のランチは、お餅でした。
もちっ子でお餅をつき、私がちぎったのを、子供たちがどんどん丸めていきます。
ここでも算数の問題です。
お餅が35個できました。5人で分けると一人何個食べられるでしょう?
本当に7個食べた子がいて、驚きです。

午後は、公園に遊びに行きました。
一日中家にいたら、おもちゃが散らかって戦場のようになり、泣いたり泣かされたり
で険悪な雰囲気になります。
10歳男子が、7歳女子に喧嘩で負けて泣いてました。
力関係は、年とは関係ないようです。

木曜日はいい天気だったので、ワンツリーヒルにお花見がてら遊びに行きました。
ちょうど桜が満開で、平日にも関わらず賑わってました。
桜の小枝をバックにいい写真の撮れるスポットは、行列ができるほどでした。
うちの子供たちがサッカーをしていたら、5人がいつの間にが10人になってました。
サッカーに飽きると、今度は別のグループでかくれんぼしてました。


たっぷり遊んだら、家に帰って片付け掃除をさせます。
僕はこのおもちゃで遊んでないとか、文句を言う子もいますが、共同責任なので私が
満足するまで片付けさせます。
綺麗になったら、お迎えが来るまでデパイスを使うことを許します。
Ipad, ノートパソコンでゲームとかしてました。
この最後の30分が一番平和な時間です。

6時半頃お迎えが来て、全員帰って行きました。
私は、一人静かにワインタイム。
朝から逃げ出していた猫2匹も恐る恐る帰ってきて、まったりしてます。


今週月曜から普段の生活に戻りました。
やっぱり、子供は学校に行ってもらわないと、です。
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その214 4年ぶりの日本 01−12−23

2024-01-18 05:48:19 | 第211−220回
その214                 01−12−23

            4年ぶりの日本


10月23日から11月7日まで、4年ぶりに日本に行って来ました。
今回は、旅行はせずに東京、京都のみの滞在でした。

東京は、11月というのに26度もあり、湿気も多くて疲れました。
暑いと友人にこぼすと、今年の夏の暑さに比べたら何でもないよ、と怒られ
ましたが。
11月8日にニュージーランドに戻ってみると、初夏に向かっているオークランド
が東京より涼しいくらいでした。


さて、東京滞在の目的は、日本橋高島屋で開催された104回草月展の出展でした。
最後の出展は2019年3月で、その年の暮れからコロナのニュースが’聞かれる
ようになり、ニュージーランドは2020年4月にロックダウン入り、3年近く
暗い時間を過ごしたのでした。
ようやく外国人も規制なく日本に入国できるようになり、草月展も4年ぶりに
外国からの出展ができるようになりました。

私がしばらく来なかった間に、草月のトレンドも変わり、奇抜な発想、表現に
驚きの連続です。
まさに、井の中の蛙大海を見る、です。
本番の展覧会の活け込みでは、こんなことで動揺してはいられないので、計画通り、
自分の花を活けました。

自分のいけばな展示の3日間は、なるべく会場にいるようにして、ニュージーランド
から帰国した友人達や親戚と再会しました。
オークランドにいた時は毎週のように会っていた仲間も、いったん帰国して
しまうとほとんど会うことはないようです。
私が草月展にお招きしたチャンスに、オークランドのRe- unuon(同窓会)の
になり、何人かで食事に行き、再会を楽しみました。


東京で感じたのは、私は日本人であるけど、この社会に属していない海外居住者、
出たっきり邦人である、という事です。
7月にサンフランシスコに行った時は、国の文化の違いは感じても、そこにいる
事に違和感は感じませんでした。草月の仲間達とも、初めて会う人でも、わだかまり
なく、一緒に過ごせました。
アメリカも移民の国で許容性が高い、ニュージーランドに文化が似通って
いるせいかもしれません。
ニュージーランドに30年、私の人生のほとんど半分を住んでいるせいか、日本は
懐かしい場所ではあるが自分の国ではない、と感じます。
うまく表現できないけど、日本は特別なところですよね。


毎年日本に帰っている時は感じなかったのに、この4年のギャップは大きい
です。
ホテルでもどこでもやたらとちまちましていて、それは細かい心配りなのかも
しれなけれど、必要のない、過剰サービスに思えました。

この4年間で、ニュージーランドはキャッシュレス化が一気に進み、普段
キャッシュを触る事がほとんどなくなりました。
それに比べると、日本はまだまだ現金が主流でした。
日本の方には不便はないのかもしれないけど、海外のクレジットカードが使え
ないお店、現金のみのお店が多く、困りました。
日本以外の国を旅行した時は、どこでもニュージーランドのクレジットカード、
Apple Payが問題なく使えたのに、です。

展覧会場で、カナダからの友人に出会い思わずハグして、再会の喜びを分かち合い
ました。
だけど、日本の友人にはハグしてしまいそうになっても、いかんいかん、
日本ではこんなことしてはいけないんだな、自制してました。



東京の混沌から抜け出し、京都の1週間はのんびり過ごしました。
今回は、お茶のイベントしか予定を入れず、後の時間は一人でゆっくり過ごしました。

滞在先は、哲学の道近くのゲストハウスで、親戚の家に泊まっているような落ち着いた
気分になりました。
哲学の道の周辺は、50年前、主人とよく散策したところでした。
久しぶりに安楽寺の山門に立つと、5月のある日、ピンクのつつじが’満開だった事、
疏水に揺らぐ柳の枝などが蘇って来ました。
百万遍あたりをバスで通りながら、昔通ったあの喫茶店はあるかしらと、探して
しまいました。
二条城市民茶会で晴れがましい、張り詰めた時間を過ごした後は、出町柳の商店街を散策
し、鴨川べりで川面を見ながらぼんやりしてました。


京都には、大学時代とニュージーランドに来る前までの7年間住みました。
今でも当時働いていた花屋があり、その時代からの友人もいます。
学生時代は主人との、後半は家族と過ごした思い出がたくさんあります。

私にとって東京と京都の違いは、住んだ事があるかないか、だと思います。
住めば都、とはよく言ったもので、住んだ場所がどのようなところでも愛着が
生まれるのかもしれません。
それに比べ、東京は何回行っても、通りは見慣れても、私は訪問者に過ぎません。

窓の外の木々を眺め、鳥のさえずりを聞きながら、今このメルマガを書いています。
やっぱり我が家が何よりです。


この1年間のご購読ありがとうございました。
楽しく、安全にホリデーシーズンをお過ごし下さい。
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