オークランド通信

のんびりしたお国柄が気に入りニュージーランド在住27年。仕事、子育て、生活全版にわたって語ります。

その182 NZ Superannuation 年金 11−09−20

2020-09-18 10:17:03 | 第181−190回
182号 11−09−20


            NZ Superannuation 年金



私は、今月65歳で、ニュージーランドの年金をもらえるようになりました。
NZ Superannuationのすごいところは、条件が合えば、一銭も政府に払って
いないのにもらえます。年金はニュージーランド市民、あるいは永住者なら
誰でももらえます。
すごく働いて納税し政府に貢献した人も、生活保護をずっと受け続け税金を
あまり払わなかった人も同じ金額を受け取れます。
日本の国民年金は、私が日本にいた当時、35年以上年金を払わないと受給
資格がなく、払った分よりももらえる金額が少なかったように記憶しています。


NZ Super (Superannuation)は、一人住まいか、夫婦とも受給している
かの違いはありますは、基本みんな同額です。
https://www.workandincome.govt.nz/eligibility/seniors/
superannuation/index.html
 
私の場合、一人なので日本円にして月手取り12万円、4月から9月までは
暖房費としてさらに1万円ほどもらえます。
賃貸住宅に住み、家賃を払っている場合はその補助金ももらえるそうです。
今年は、3月のコロナによるロックダウン以来、まともに仕事ができた月は
わずかで、今月から年金がもらえるのは非常に嬉しいです。
12万円あれば、持ち家があり、贅沢しなければ一人がなんとか生きていけ
ます。

受給資格は、ニュージーランド市民あるいは永住者で、20歳以降、10年
以上ニュージーランドに住んでいること(そのうち50歳からの5年を含む)
です。


今回の年金申請で感心したのは、すべてがオンラインでプロセスされ、すべて
とてもスムーズに行ったことです。

まず8月の初めに、私のIRD(納税用)のアカウントにMinistry of Social
Developmentからメールが届きました。
そこにあるリンクから年金申請の手続きができます。
5分もかかりませんでした。
必要事項を記入していく過程で、初めて私がニュージーランドに入国した日を
記入する欄があったのですが、すでに1993年2月2日と日付が入って
ました。
多分イミグレーションとも連携していて、ニュージーランド政府はすべて私の
情報を知っているのだなと思いました。

添付書類は、パスポート、銀行口座、電気代の請求書など私の住所を証明できる
ものが必要でした。
これらは、本物のコピーであるという証明をJP( Justice of Peace)に
してもらう必要がありました。日本では公証人役場にそのようなサービスがあった
と思います。
JPは社会的に信頼のあり推薦された人が、ボランティアで図書館などでやってます。
最近は、公共料金、携帯電話代、電気代などオンラインで請求書がきて、実際に郵便
で紙の請求書を受け取ることは大変少なくなりました。
今回、住所の証明としてメールで来た電気代の請求書を印刷して持って行きました。
JPはそれを認証するため、私の携帯にきた電気代のファイルを見て本物として
確認していました。
パスポートは本物を持って行って、コピーとともに見せることができるのですが、
携帯で確認というのは時代が進んだな、と思いました。
スマートフォンが必須ですね。

年金申請書とともに証明済の3つの書類を送るのも、ウェブ上でできました。
写メ(携帯で取った写真)あるいはスキャンして添付すればいいだけでした。


こんな簡単な申請で果たしてちゃんと申請書は届いているのかと思っていたら、
オークランドはアラートレベル3でオフィスは閉まっているにも関わらず、
私の担当者から電話がかかってきて、最終確認されました。

その1週間後、8月20日くらいにGold Cardとパンフレットが送られて
きました。
Gold Cardを提示すれば、映画館、薬局など様々なところで割引が受けられます。
マクドナルドのコーヒーは無料です。

オークランドでは65歳以上は、交通機関がすべてただになります。
今持っているAT Card (Auckland Transport)をバスカード販売店に
持っていけば、AT Goldに替えてくれます。
バス、電車だけでなく、ワイヘケ島などのフェリーもタダです。
フェリー代は大人往復$42もするし、お得なので気候が良くなれば是非
行きたいと思ってます。


NZ Superだけでは、一生懸命働いた人が報われない、老後をゆったり暮らし
たい人には十分ではないという考えなどから、2007年にKiwi Saver
が始まりました。
https://www.ird.govt.nz/kiwisaver

個人加入もできますが、大体が会社を通じて加入し、給料の一部を積み立てて
行く形です。
自分でこの年金の運用先を選べます。
日本でいうなら厚生年金のようなものです。
3年以上加入していれば、初めての自宅を購入するときに、条件を満たせば
Kiwi Saverを使うことができます。



最後に、コロナの今の状況を少しお伝えしたいと思います。
まだまだオークランドは森の中です。

オークランドは、クラスターの発生により8月12日にレベル1からレベル3に、
その他のニュージーランドはレベル2になりました。
レベル3だと学校に行けず、ほとんどの人が在宅勤務です。
オークランドのレベル3は、8月23日まで続き、8月24日からレベル2、5
になりました。
現在もレベル2、5です。
レベル2、5はレベル2より厳しいです。
今回の大きな動きは、マスクが必須になったことです。
バス、電車内では義務で、ソーシャルデスタンスを取れないところではマスクを
しなければなりません。
マスクして教えるのは苦しいのですが、仕方ありません。

8月12日からすべてのお店、会社等にQRコードが必須となりました。
スーパーに行くのも、自分の携帯電話でQRコードをスキャンしないと入れません。
ほとんどの人の動きはトレースされてます。
先週、ノースのスーパーマーケットの客からコロナ陽性者が出たのですが、
政府から8月23日9時から10時半までの間にそこにいた人はPCR検査を受けるよう
にとか、携帯にメッセージが届きます。

前回のレベル2の時は、集会は100人までだったのですが、今回は10人です。
10人というのは本当に難しく、2家族で食事をすることも難しいです。
ラグビーの試合は観客なして、多くのコンサートがキャンセルになりました。
9月19、20日に開催予定の、私の支部のいけばな展も開催中止としました。


8月10日に3人だったオークランドの陽性者からオークランドのあちこちに
飛び火してます。
教会から40人のクラスターが出て、今非常に問題になってます。
もうあちこちに飛び火して、ケースのある地域は避けるようにしてます。
しかし、コロナは感染しても自覚症状がなかったり、発症するまでの2週間の間の
接触とか考えると油断なりません。


来週月曜日にアラートレベルの見直しがあります。
10月に選挙があるし、レベル3にならないものの、レベル1にはすぐならない
気がします。
3月にコロナ騒ぎが始まって、秋から冬になり、今は春、だんだん暖かく良い気候
になってきました。
スッキリとした気分でニュージーランドの夏を迎えたいです。

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その181 コロナ国内感染者ゼロ103日間達成  14−08−20

2020-09-10 12:48:00 | 第181−190回
181                         14−08−20
       コロナ国内感染者ゼロ103日間達成



ニュージーランドは、8月9日(日)にcommunity transmission
(国内感染)ゼロの100日目を達成しました。
海外からの帰国者からの感染者は、20人ぐらいで増減する状態が続いているものの、
国内はほとんど無菌状態だと思い込んでいました。
6月にレベル1になった時は、恐る恐る外食したりしてましたが、最近は以前
のように気軽にお出かけしてました。
7月31日にはニュージーランド、オペラ主催のコンサートに行き、久しぶり
の生の歌声を楽しみました。


ところが今週火曜日夜9時半の総理大臣の特別会見があり、水曜日の正午から
オークランドはレベル3、他の地域はレベル2に引き上げられました。
サウスオークランドの家族4人から、感染経路のわからないコロナ陽性者が
確認されたということです。
取り敢えず金曜日深夜まで3日間、オークランドは、レベル1から一気に
レベル3に引き上げられました。
もうそのへんにはコロナはいないよね、皆んなリラックスしていたので、
慌てはしたものの、そう簡単にはコロナは退治できないな、と悟りました。


レベル3なので、学校、保育所はお休み、会社に出勤できず、テイクアウェイ
以外はレストランも閉まりました。
今回は、オークランドでは外に出る時はマスク着用となりました。
以前のレベル3、ロックダウンの時には、マスクは推奨されていなかったの
です。ただ、使い捨てマスクは半日しか持たないし、環境に良くないということ
で、布製のマスク、バンダナなど鼻と口を覆えればなんでも良いとしています。

また元のバブルに戻り、他人と2m以内で接触することはできません。
ジム、図書館等もすぐに閉まりました。
水曜午後から、Greater Aucklandと言われるオークランド地域の北と南の境界線
で警察の検問が始まりました。ボーダーが封鎖されてます。
友人は、クイーンズタウンのスキーに行く予定だったのですが、オークランド
からのフライトがキャンセルになりました。
オークランドの住人で火曜日の夜オークランド以外のところにいた人は、
急いで家に戻りました。下手をすると数週間家に帰れなくなってしまうからです。

今日のニュースでは、新たにオークランドで11人の感染が確認され、クラスター
と認定されました。
11人の内訳は、高校生1名、小学生1名、冷凍食品会社の社員とその家族と
なっています。

明日金曜日のテレビの会見で、今後のオークランドのアラートレベルの発表があります。
最初の4人から1日で11人増え、あまり雲行きはよくありません。


8月11日から、帰国者に対する2週間のホテルでの隔離が有料になりました。
大人一人基本$3100、同室ならば一人につき大人$950、子供$475
の追加となります。
だだし、3ヶ月以上ニュージーランドに滞在する、永久帰国者に対しては
免除されます。


2ヶ月レベル1だったのでもう大丈夫かと思い、最近9月にイベントを計画し、
10月に国内旅行を予約しました。

今年は、3月からイベント、ワークショップを企画しては、コロナによりキャンセル
というのを繰り返し、もういい加減疲れてきてました。
しかしながら、ずっとおこもり生活では辛すぎる、希望がなくなります。
このコロナの第二波にめげず、予定を立て続けることにしました。
ダメならダメで諦めて、その時にどうするか考えればいいと思っています。


振り返ってみれば、今年2月から6ヶ月ずっとコロナに関するメルマガばかりでした。
来月にはもうちょっと明るい話題をお届けできるようにと思ってます。

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