朱蒙(チュモン)が見た日本古代史(仮題)

「朱蒙」「風の国」「善徳女王」・・・韓国発歴史ドラマを題材に日本史を見つめ直す

トンマンと勾玉

2011年05月20日 | 善徳女王

引き続き善徳女王の即位式の場面から。
王冠を被ったトンマン。なんとも凛々しい姿である。

ところで、よく見てみると王冠の耳飾の先には緑色の宝石がぶら下がっている。これは明らかにヒスイ(翡翠)製の勾玉だ。

勾玉といえば縄文・弥生の時代より日本固有のものと思われてきた節があるが、朝鮮半島南部の遺跡からも勾玉は多数見つかっている。しかし、これは日本から伝播したものなのである。

Wikipediaに「ヒスイ製勾玉」の項目があり、以下のような記述がある。

朝鮮半島では5世紀から6世紀にかけての新羅・百済・任那の勢力圏内で大量のヒスイ製勾玉が出土(高句麗の旧領では稀)しており、新羅の宝冠や耳飾などにヒスイ製勾玉が多く使用されている。

勾玉に使われる宝石レベルのヒスイ(硬玉)の産地は、アジアでは日本とミャンマーにほぼ限られる事、朝鮮半島での出土例は日本より時期的にさかのぼるもの が見られない事に加え、最新の化学組成の検査により朝鮮半島出土の勾玉が糸魚川周辺遺跡のものと同じ組成であることが判明し、倭から朝鮮半島へ伝播した事が明らかとなった。


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