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とうとう自分が何者であるのかを知ってしまったトンマン。(「善徳女王」第20話)
不吉な予言のもと王族の身分を剥奪され、自らの親も身分も知らずに成長し、宮殿に戻ってきたと思ったら、あまりにも冷酷な事実を突きつけられ慟哭するしかない・・・と書くと、これは「風の国」のムヒュルとまったく同じじゃないかという気もするが。まあ、それはさておいて。
トンマンとチョンミョンが双子というのは完全にドラマの設定である。先に母胎から出てきたチョンミョンが姉ということなのだが、一般的に双子の場合、後から出てきた方が長子ではなかっただろうか。この辺は国によって定義が違うのかもしれない(?)。
それにしても不思議なのはどうしてチョンミョンが姉でトンマンが妹なのか、ということである。これは「善徳女王」だけの話ではない。
ドラマ「薯童謠〔ソドンヨ〕」で言うと、登場人物の中にトンマンの名はないが、相関図を見るとチョンミョンが長女、ソンファが三女となっている。
そしてドラマ「ヨンゲソムン」第76話では、チョンミョンの息子キム・チュンチュ(金春秋)と並んで語り会うソンドク女王が、キム・チュンチュを「姉の子」だと呼んでいる。(写真)
いずれのドラマでも善徳女王(トンマン)は長子として扱われていない。しかし、『三国史記』には善徳女王が「真平王の長女である」とハッキリ書いてあるのだ。
【追記】
ドラマ「善徳女王」においてトンマンが次女となっているのは、ドラマが「花郎世紀」の記述を基にしているからとのことである。しかし、いずれにせよ双子という史実はない。
1874(明治7)年12月13日に「双子の場合は、先に産まれた方を兄・姉とする」という太政官布告が出されていたようですね。これは今までまったく知りませんでした。
これにあてはめると「きんさん、ぎんさん」(故人)は実はきんさんの方が妹になるのだとか。
誤解している人が結構いそうな気がします。