神奈川県中郡大磯町にある高来神社と埼玉県日高市にある高麗神社は、いずれも高麗王若光に縁の深い神社であるが、高麗神社はともかくとして、高来神社側では公式に高句麗や若光との関連を認めていない節がある。
しかし、この2つの神社を結びつける興味深い事実がある。
★Wikipediaによる高麗神社の所在地
北緯35度53分54.9秒
東経139度19分22.1秒
★Google Earthで測定した高来神社の所在地(拝殿)
北緯35度19分19.1秒
東経139度19分28.8秒
おわかりだろうか。この2つの神社は、ほぼ南北の関係に位置するということである。「ほぼ」と言ったが、この程度の差はわずかなものであり、奇跡的な位置関係と言っても良い。 (その誤差は、60キロ以上離れている2点間において百数十メートル程度。)
わかる人にはわかるはずだが、これは偶然ではありえない。
(図はおおよその位置をしるしたもので多少誤差があります)
ところで、若光が渡来したときの日本書紀の記録では、その名が玄武若光となっていた。玄武とは、高松塚古墳の壁画などでも有名な四神のうち北の方位を守る神である。これもまた何か象徴的に思える。