名古屋市名東区 赤帽タケフジ運送の「ふ箱」

赤帽タケフジの車窓から見える光景

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防災の日 津波の記憶・・・物語として・・

2019年09月01日 | いにしえから学ぶ
 先日、静岡・袋井市浅羽町のある工場へ納品に行きました。ここは南へ1キロも走れば茫洋たる遠州灘だ。
その工場の正門前に写真の松がありました。「亀ノ松」とある。謂われの看板を見る。それによると、6百年ほど前に大きな地震津波・津波があり多くの人達が亡くなる。 
村のある青年の家族も被害にあい、妻子が波にさらわれた。神仏に祈ると、夢に子は生きておるとのお告げ。いわれた浜に行くと、打ち寄せられた小枝の山の上に子供がいた。そしてその下には大きな亀が死んでいた。妻が亀となり子を救ったと。その子供が手にしていた松の苗をこの地に植え育てた・・・という伝承です。

 ここは東南海トラフの真上です。その地震だったんでしょう。またウミガメの産卵の浜でもあります。
ただ地震津波がありましたとさ・・・だけでは、後世のわれらには伝わらない。このような物語になったればこそ6百年後の今にも伝わったのでしょう。

この地は、江戸時代初期にも大地震・津波に襲われた。時の領主の命で「いのちの山」がつくられていた。現代も其れにならい、古墳のような丘が遠州灘の各所に出来上がった。
 
 「亀ノ松」の遺志は確かに伝承されている。
現代のわれわれは6百年後の民に、かたりつげる物語を遺せるだろうか?


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