817回
引越しが極速に済んだ。午前の時間がソックリ余裕となり、東別院の法話を聴きに行く。
「終末医療」と仏教 がテーマ。「日本在宅ホスピス協会」の小笠原文雄氏についての話でした。末期がん患者の終末を自宅での看取りで終える。これをサポートする医師の活動です。昨今は病院のベッドで管だらけで臨終を迎えるのがほとんどです。苦痛で顔をゆがめての終末は本人・家族にとっても辛いものです。
ひとつのケースが紹介されました。50代の男性、建築設計を生業とする。末期の癌で入院。余命いくばくという状態。医師いわく、手術をすれば少しは寿命が延びる。彼はその手術をやめた。最後の設計があったからだ。手術をすれば入院が長くなる。余命を自宅でこの仕事を尽くして亡くなりたい・・と。仕事の最終局面は横になって・・・ということでした。しかしそれをすべて終え、自宅で家族に看取られての臨終だったそうです。最後の言葉は「ほんとうに仕合せだった」・・・という。写真があり、家族は涙ではなく、彼を真中に笑顔のピースでの写真だったそうです。ほんに人間的な往生です。
在宅ホスピスは医師・看護士・ヘルパー・ケアマネージャー等のグループで遂行するそうです。末期がんの痛みはモルヒネを医師が処方し、安らかに末期を生きていくことができるという。
誰でも病院での死よりも、自宅のほうが良いに決まってる。この流れが一般になればうれしいことです。
本日のお話は愛西市の野呂美道氏でした。午後も一席話の続きがあるが、仕事にて聴かれずでした。
写真は長久手市から見える御嶽山です中央に白煙がみえた。いまも赤帽AのKOさんが行方不明です。