キング牧師は、1963年の演説で語った、
「(要約)私には夢がある。ジヨージアの丘で、かっての奴隷の子達と、かっての奴隷主の子達が、ともに腰をおろし、兄弟としてともにテーブルにつくことがあることを・・・・。
私には夢がある。わたしの四人の子が、皮膚の色で運命が決まる国ではなく、自分のひととなりで評価される国に生きているであろうことを・・・。」
かれの夢は、アメリカにあつては実現された。オバマ大統領の出現がそれを語っている。キング氏のAFTER the DREAMの新たなページには、何が記されていくのだろうか?
その冒頭は、世界金融危機の克服の一行から始まっている。このことと同様な思いを感じたTV番組を見た、「沸騰都市」というシリーズで、南アフリカ、ヨハネスブルグとブラジルの今の様だ。
アパルトヘイトを打破し、黒人が公民権を獲得し、経済成長がはなはだしい国、そしてアルコール燃料や鉱物資源で右肩あがりの国。そのなかで、ある黒人の一般市民が語った言葉「車を買い、子供に教育をつけ、そして家を持つことが私たちの夢です。」と。この夢は、私たち日本人が、とりあえず実現しえた夢だ。私たちは、先に歩む者として、めくられた次のページに自分の生き方の一行をしるしていかないかんと思う。
ブータンの国是は、GNP(国民総生産)の右肩上がりを前提とする、「近代国家」とは異なっている。GNH(Gross Ntional Happiness)国民総幸福を背骨とする国家形成を目指している。
オバマの就任演説に、昨秋よりの金融危機、破綻は、強欲資本主義も一因と言っていた。とにかく短期に儲けるが勝ち、というありかたの結果が、今の荒涼とした世相の姿だろう。
人間は、動物と異なり社会的存在だ。言い換えれば「分かち合うことのできる存在」だ。資源、環境問題、そして安定し、充足した世界を目指すのには、このGNH(人間の幸福感、充足感を人類の進歩の機軸とする)のものさしをもたないと、人類の未来は見えてこない。
このGNHは精神的の言葉で、経済の成長指数にはなじまぬ、という意見は当然ある。しかし、永遠の右肩あがりのGNPもありようがなく、矛盾でもある。こんな思いが、今の辛い時代の中から、たち揚がってくるような気がする。
トラックのドアが壊れ修理中。その間の代車が軽のワゴン、おまけにオイル漏れありときている。長距離の仕事が入っても心配で走れない。でも金融危機で仕事は出なくなり、しょぼしょぼやるぶんには、さしつかえることはない。
本日は、娘が体調悪く作業所(障がい者事業所)を休んだのと、妻が半日、旧友と会うとのことで、看病しつつの留守番となる。確定申告の書類つくりする。そんなときに滋賀県大津市行きの仕事入る。私は行けぬので、仲間に依頼、なけなしの売り上げを失う。昨日まで暇でしかたなかったのに!めぐり合わせってこんなものだ。