１２／３０
一年おわりました。赤帽タケフジのふりかえりです。
おおむねヨシ！なんですが・・・３．１１がありました。個人のまあ～まぁ～はふっとびました。
その二・・・は、思うことアレコレです。続く
12／２７
例年今頃は、案外暇なタケフジですが・・・。ここんとこ忙しいです。もっとも、自社仕事ではなく組合の仕事がはいります。
本日朝は「なし」。１１月依頼した運賃の振込みに行きました。ＢＫ帰りに新規客の浜松行きが入る。
事故渋滞で４０分ロス。そのため昼の定期は出来ず残念でしたが、ありがたし。
終了は１３時、あとは予定なし。下でかえる。浜名湖大橋を通過する。昼過ぎです。左は茫洋たる遠州灘の大海原、冬のまぶしいばかりの光る海でした。あそこの橋梁はベラボウに高く、海が下に見えるんです。風は強く、車体が流される。冬の日ざしで車内はポカポカ。ラジオからは、トワエモアの曲。ハッピーな気分でした。
途中駐車帯で光る海を眺めようかと思いもしましたが、できませんでした。運送屋の悲しい定です。急ぎ帰れば又なにか仕事にありつけるかという気持が優先してしまいました。
急ぎ帰った結果は何もなしでした・・・でも年末の忙しさをいただいてありがたいです。
12／２５
クリスマスケーキも終わりました。明日は組合の仕事がはいりました。直後絵画の運搬の自社仕事が入る。あっちこっちへＴＥＬしてなんとか配車できました。年末です、赤帽皆さん忙しそうです。
話はガラリかわります。国の予算案が決まりました。９０兆円を越える。うち借金が４９％を占め過去最悪です。過去の借金総計が一千兆を越えてしまいました。
２００８年に東京観光に家族三人でいきました。仕事では何度もいくんですが、観光では初めてでした。おのぼりさんですから東京タワーへもいきました。その中になぜか日本の借金がデジタル表示されてました。数字が見る見るうちに変わってました。当時は８００兆円代でした。表示板の前に短時間いただけでも数百万円があっという間でした。
あれから３年、それで２００兆も増えてしまった。財務大臣も「これが限界・・・」というようなカルゥ～イコメントです。その裏には消費税・・・と言うハラがあるのはミエミエですが・・・
「ツケの先送り」はお得意の日本です。しかしこれも「限界」です。あと３年もすればヨーロッパの国のようにハタンです。ハタンと簡単にいう私にも、そうなればどうなるかという現実は他人事です。
いえることは、今のように当たり前のように仕事をし、その代金が当然のように振り込まれ、仕事がないとぼやきながらもなんとかなっている今は「夢の時代」になるということでしょう。
今年の漢字一語は「絆」でした。いま思いうかぶ文字は「岐」(分かれ道）です。
３・１１そして原発、国力衰退・・・どの道を選択するかの分岐点のように感じます。嶺を極めた次にあるのは下リみち。ただそれにもいろいろある。日本はどの道を選ぶのか。
昨日は３件の仕事。年末のピークでしょうか。
早朝からクリスマスケーキの集配です。平成１７年頃より断続的にやってます。多治見市から始まり名古屋の北区の有名ケーキ屋で積み込み、デパートへの搬入です。朝８時に終わってしまいます。早朝始動で辛いですが、早くに一つできるのはいいです。これも三日間だけですからいいものの、毎日だと自分にはできません。
これをやると、そろそろオワリだナァ~と思う。タケフジはこれが終わるとさして仕事はありません。バッサリ休みモードに入ります。
本日はケーキの仕事のみ。あとはなし。年賀状の一部を済ます。
明日はケーキ仕事の最終日。岐阜方面は雪が降る可能性があるので、さらに起床を早くせねばならない。
一年振り返るに、自分の身の丈に合った仕事内容でありました。
１２／２２
早朝の仕事、それに続いて定期を済ます。一服してると、珍しい人からの配車あり。これも師走らしいことです。きっといつも依頼する仲間が忙しくて、お鉢が回ってきたんでしょう。いずれにせよ、タケフジを思い出してくれたことがありがたいです。
勇んで東大阪市へ走りました。終了は夕方５時半過ぎでした。明朝からクリスマスケーキが始まる。朝早いのでスットビ高速で帰りました。なんといっても年末、赤帽車と各地ですれ違いました。
１２／２１
午前はデパートでの催事物の搬入、赤帽３台口でした。積み込んでデパートに向かう。途中そのうちの一人から携帯あり。「タケフジさん、一台なんとか手配ならんですか？」と。仕事が入り、振れども皆走っていて配車できぬという。私の知り合いの赤帽さんにＴＥＬ。なんとか空車があり解決。
さてデパートにての搬入です。込みあい、必死に搬入。そこへ今度は私のお客さんからＴＥＬ。空車探しに肝を冷やす。綱渡りでしたが・・・なんとかなりました。
もう一人の相棒さんにも、組合からＴＥＬあり。「何時に空車になるか・・？」の催促です。テンヤワンヤの荷下ろしとなりました。午前中が勝負ですね。フ～ッと汗をかき終了でした。その足で定期に走る、ハシル・・・・。
明朝は６時半引き取りで岡崎市行きです。その後はどうなることやら・・・予定はないが満を持す。
ふるぅ～いお客さんです。開業した翌年からのお付き合いですから、２２年になります。数年に一度ほどの運送です。私と同年輩です。絵が好きで・・・というよりそれが人生といったほうがあたっているかな・・・ そんな自分に正直に生きてきた・・・というような人です。
今日は、かれの個展の仕事でした。アトリエのマンションに引き取りに行きました。四年ぶりの仕事です。「順調に歳食いましたね」・・・という挨拶からはじまりました。
でも・・でも、です。彼には幼い女の子がいるんです。うらやましいような若い嫁さんです。
夫婦二人と子供の三人が、手伝ってにぎやかに絵画を運んでくれました。その間夫婦のやりとりを聞いてて思うことかありました。彼の言葉に絶えず「ありがとう」があるんです。妻を思いやる心がコトバにでるんです。昔からそういうやさしい人だったんですが、あらためて感動しました。
瀬戸内寂聴が３・１１の被災地にて、「青空説法」を行いました。そのＮＨＫの番組を一昨日見ました。そのなかで仏道のひとつに、和顔施・愛語施（わがんせ・あいごせ）があると語っていました。
「和顔施」とは、おだやかな顔・にこやかな表情で人に接し施すということです。「愛語施」とは、人に語るにやさしいことば、おもいやりのあるこころで語ることです。このことが仏道ですと・・・
単純なことです・・・・が、困難なことです。かれら夫婦の会話を聞いてて、これだな・・と思い当たりました。
なんでもない会話に暖かさを感じ、それが周りへにじんで私もぬくくなりました。
オレもカミサンにコノテでやろか・・・と・・・。でもすぐにメッキが剥げますね。
１１／１９
チョビット師走らしい日でした。
午前中から昼過ぎにかけて４件の仕事がラッシュでした。２件仲間に依頼し、自分は定期仕事と磐田市行きをこなす。午後も出るやもと思い急ぎ帰るが、静かな午後でした。
帰り途上にキムジョンイルの死亡のニュースを聞く。国家のトップの死が回りの国に軍事的緊張をもたらす。不安定要素が山盛りだからでしょう。混乱で辛い思いをするのは北朝鮮国民だ。今年は３・１１があり、そしてこのアジアの不安定状態。かっての平穏な？年末が懐かしい。
１２／１４
１２月であるが・・・オモイっきり暇。朝・昼とコマイ仕事を済まし、東別院の「報恩講」に行く。今週六日間にわたり勤められている。
本日は「音楽法要」でした。真宗の教えを歌い上げるものです。本堂にて生の演奏と合唱です。多数の参詣者を前に荘厳な合唱でした。わからぬ「お経」よりも気持ちよく入ってきます。広い本堂は音響効果満点です。元来こういうためにあったかのように思えます。
夕方より、一人芝居「恵信尼さま」を別院ホールにて見る。親鸞は妻帯を公言した最初の僧でした。その妻・恵信から見た聖人を描いたものです。
城谷小夜子が演じ、歌は乃詠です。
親鸞の妻・恵信の手紙が多数現存しています。七百五十年も前のものです。それは娘・覚信尼への消息(手紙）です。よくものこっていたもんです。驚くべきことです。
この手紙に親鸞の姿がはっきり記されています。互いに尊敬しあった生活がリアルに記されていました。七百五十年前の夫婦生活を当人の言葉で知ることは相当稀有なことではないでしょうか。
その文面も芝居のなかに織り込まれていました。芝居なんぞ縁のない私でしたが十分楽しめました。
土日まで勤められれいる。仕事がなければ妻子を連れて、また行こうかと思う。
木・金と１６０～１７０キロの仕事が続けて出ました。
木曜のは当初大阪・岸和田市ということで、その見積もり・時間をＴＥＬにて知らせました。２４０キロ程あります。夕方ですので４時間はかかります。希望の１９時着はキツイカナァ～と思いつつ荷を取りに行きました。
ナァ~ンダ・・・・で解決でした。着地は「大阪府門真市岸和田４丁目」でした。ここなら十分時間内に行けますから。距離は１７０キロでした。ありがたいかん違いでした。
金曜日は、８０号の絵画を三重県・五ヶ所湾までの運送でした。お客さん同乗でした。朝イチで引き取り、１０時までに付けるものです。朝まで画いてたらしくまだ濡れてます。一枚ならＯＫですが、コノテが数あると積み込みが困難になります。今回８０号ですから上向きに積めました。
徹夜のお客さんは助手席でウトウトでした。強風の東名阪・伊勢道を安全運転。すばらしい眺めの五ヶ所湾のギャラリーについたのは９時半過ぎでした。帰りはここでノンビリしたいが昼に仕事があるのでスットビカエルでした。
１２／７
赤帽の仕事は様々です。
宅配・定期・スポット・長距離・ハンドキャリー・引越し・代行運転・荷下ろし・その他貸切業務・・・さまざまです。
当タケフジも二十数年あれこれやってきました。でもだんだん流れが決まってきました。これはやはり自分の都合のよいように仕事を選択してきたのでしょう。
当方は次第に「コロ仕事」を選択しました。できるだけ家の近くで仕事をしたいということです。娘に障がいがあり、妻の負担をできる限り少なくしたいという理由からでした。
長距離狙いですと、家を長きにわたり空けなければなりません。それは避けたいです。しかし「コロ仕事」で売り上げを追求するとなれば、件数をこなさねばなりません。その対策をするようになりました。ＮＴＴ「タウンページ」等で、地域の個人客を狙ったりしました。ネット時代になると、ショボイながらその対応もしました。
総じて、「コロ」を追求してなんとかなってきたのは、一つひとつの仕事を大事にやってきたからだと思ってます。俗にいえば「ダボハゼ」です。どんな細かい仕事でもとにかくやろうというスタンスです。ドンドン開拓してやっていくという器量ではありませんから・・・
本年度の仕事の伝票をざっと数えてみました。１１月末現在で、赤帽伝票を十冊以上になります。パラパラみてもコンマイ走り多し。
様々な赤帽さんがあります。皆それぞれ自分にあった仕事を選んでやってます。その選択が許される自営「赤帽」があっていたんでしょう。言い換えれば、融通の利かない自分でもそれなりにやってこれた「赤帽」でした。
これは過去２３年間の思いです。これからの赤帽はわかりません・・・時代状況がガラガラ変化してますから。
１２／４(日）
本日全休。快晴・・・どこか・・いこかぁ～・・てなわけでドライブに行く。紅葉も最後かと思われる休日です。でもいいとこは人出でワンサカだと思うだけでパス。すいていそうなとこへ・・・へそまがり的モミジ狩りです。
行き先は可児市の花フェスタ公園です。読みが当たり人出はなし。広々した公園は、われら三人の貸切のようでした。入場料四百円で堪能できました。かえで類の燃え立つような真紅の紅葉は少ないものの、周りの優しい山々は美しい。冬の陽はやわらかく、仰ぎみる紅葉はガラス越しのように輝く。
バラで有名なところです。その季節は春です。しかし冬に入らんとする今でも、けっこう咲いてました。
のんびり、すきなだけダラダラと時間を浪費しました。今日は仕事のＴＥＬを望まぬ日でした。明日からはそのＴＥＬが欲しくてしかたない日々がまた始まります。
１２／３
引越し・・・でもボランティア。
娘が通う「ＮＰＯかわせみ」www.kawasemi-na.comの長久手町「三ケ峰ハウス」の家具移動です。以前「かわせみの会」が購入した家屋を「ケアハウス」に改修するのです。ケアハウスとは、障がい者が親元を離れて、世話人さんと暮らす「グループホーム」です。
様々な障がいを持つ人達の家ですから、普通の家ではこまります。いわゆる「バリアフリー」に造り変えなければなりません。トイレ・バス・段差等お金のかかるところの改修です。相当の資金が要ります。資金の3／4は県・国の補助金が出ます。あとは自己資金です。その工事が始まるので、家の中をカラにするんです。
本日は雨でした。相当の家具がありました。一時預かり先は「かわせみ会員」の倉庫です。昼より三重県・津の引き取りがあったので時間がありません。でも相棒「かわせみ」スタッフのＴ君は、以前引越しのバイトをしたことのある青年でしたので、大変順調に済みました。
いよいよ工事に入ります。わが娘はこの「三ケ峰ハウス」の住人になるかどうかはわかりませんが、完成が楽しみです。
ある赤帽さんの話です。
聞いていて、うらゃましぃ～から腹がたち、最後はなんともさみしくなりました。
その人の妻の姉夫婦の話です。その夫婦は、西三河の自動車関連の工場で終生勤め上げ、念願の年金生活に入りました。夫婦合わせて４０万円余の年金です。子はなく二人だけですから、文字通り「悠々自適」の年金生活です。
そこまでは、ええなぁ～です。
ところがその「年金極楽」が地獄になりました。タガが外れたのでしょうか、夫婦そろって朝からお酒三昧です。そりゃぁ～我慢に我慢を重ねた工場勤めからの解放です、当分ならそれもありなんでしょうが・・・
さらに高級自動車を持ちたいという気持ちだけで、５００万の車を買った。ところが朝からの飲酒ですから車には乗れません。家を訪ねたら、酒瓶がころがり、その車は埃まみれです。早々に売却だそうです。彼いわく「数回のっただけ」という・・・・！！
なんとも「おろか」としか言えない。人の愚はいえない自分ですが、これはどうにもいけません。＜酔いに惑い、幻に死す＞・・・ってやつです。
もう一つこちらは「年金極楽」の話です。これは別の赤帽さんのものです。
話してくれた人の父親は、今回の震災に心痛め、貯めた年金５０万円を寄付したという。その父親の言がすばらしい。
「現役で働くお前達はしなくてもいいんだ。年金は国からもらったものだから・・・」
この心意気には感服です。こういう善意で世の中がなんとか保たれている。
自分も少額ながら年金受給が見えてきた。この話をシッカリハラにしまっておこうと思う。地獄極楽は自分のハラ一つです。
