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11月第3木曜といえば・・・!

2006-11-17 05:17:30 | パリ
言うまでもなく、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日。日本では16日午前0時からイベントとともに販売を開始した店のあったようですが、パリではどうだったでしょうか。


16日付のmetro(メトロ紙)です。ボージョレが今年も市場へ、という記事ですが、メインの写真は日本女性。キャプション曰く、日本がボージョレ・ヌーヴォー最大の輸入国。グラフによると、国別輸入量では、日本(880万リットル)・アメリカ(220万リットル)・スイス(50万リットル)というところがトップ3だそうです(3位=イギルスとする資料もあるようです)。では総生産量はというと、4,500万リットル。ということは、20%近くが日本で消費されていることになります。こういう写真になるわけですね。

ボージョレ・ワインの生産は、1950年代には150万リットルだったそうで、地元の農民などが収穫を祝って飲んでいたそうですが、やがて、パリなどほかの地方でも飲まれるようになり、そして、ついには世界へ。輸出に関しては、「ボージョレ王」といわれるジョルジュ・デュブッフ氏の売込みがあってこそ。ワインの仲介人である氏はパリに自分のワイン専門店を持っています(9 rue Marbeuf、8区)。

さて、16日の流通店頭はいかに。ちょっと高級なチェーン・スーパー、モノプリへ行ってみました。

アルコール売り場にご覧のようにたくさん並んでいました。でも、特別のPOP類はなく、遠くからはどんなワインが並んでいるのか分からないほどです。値段は、2.7ユーロ(405円)から5ユーロが中心で、最も高いもので8ユーロ(1,200円)でした。特別このワインを買いに来たといった風ではなく、並んでいるワインのひとつとして手にとって見てよさそうなら買うといった感じの人が多く、人だかりは全くしていませんでした。

では、レストランは。モンパルナス界隈のカフェ・レストランをいくつか覗いたのですが、全くなんら表示がありませんでした。関心なし、と思われるほどです。そこで、観光客の多いサンミシュル界隈を歩いてみました。
(写真)
1軒だけ、表にポスターを貼っている店がありました。“bojo nouvo cocorico”とボージョレ・ヌーヴォーが短縮された発音表記になっています。Cocoricoは雄鶏の鳴き声で、雄鶏といえばフランスシンボル。フランスの愛するボージョレ・ヌーヴォー、万歳といったような意味になるでしょうか。

もう1枚、イラスト入りのポスターも貼ってありました。しかし、通行客は多いものの、ポスターに特に注意を向ける人はいませんでした。

ということで、ボージョレ・ヌーヴォー狂想曲は、以前ほどではなくなったとは言うものの日本独特のお祭りのようです。


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