その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

宣告

2011-02-20 12:50:39 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術20日目第3話「宣告」



2/16

午後6時半から退院に向けての話がある。主治医のM部長のお話だ。摘出した大腸の組織検査結果の話もある。

看護師長がやってきた。


「まだ外来から戻ってこないから、もうちょっとお待ちください」

あぁ、そうですか。想定内だ。外科はなんだか忙しい。

結局、話が始まったのは50分押しの7時20分から。

面談室に移動して、話は10分程度で終了…(-.-;)


まず、手術の内容説明。

大腸を2cmほど残して小腸と繋いだこと。小腸の終わりのところをくっつけて袋を作ったこと。肛門のそばだから傷が付きにくいため、負担を減らすためにお尻から管を入れたこと。


大腸の組織検査結果

摘出した大腸は潰瘍性大腸炎の炎症がひどい。がんと疑われるものはないとの検査結果だった。


次に、手術後の経過

お尻から出る量が予想外に多かったために、脱水を防ぐため点滴をたくさん増やしたこと。腸閉塞気味になったので鼻から管を入れて対応したこと。排便回数が落ち着いてきたこと。食事を始めて順調に5分粥まできたこと。


今後

現在服用しているプレドニン(ステロイド剤)は、引き続き20mgを続け、数ヵ月後には飲まないように減量していく。



退院予定

週末、全粥で様子見て、問題なければ月曜日に退院。


う~ん、うまくいけば金曜日に退院できると期待したが、土日に阻まれたp(´⌒`q)


【20日目終了】

病院で墓穴を掘る

2011-02-20 10:18:09 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術20日目第2話「病院で墓穴を掘る」


【墓穴】


2/16

まねきねこに裏切られ病院に戻り、シャワーの予約時間までのんびり病室で過ごす。

すると、ひとりの看護師Sさんがやってきた。Sさんは、担当になることが多く、話す機会も多い。僕の「喉が、喉が…」をもっとも聞いた看護師であろう。


看「もし、外出許可が出たらどこにお散歩行きたいですか?」


えっ?(゜∀゜;ノ)ノ


ま、まさか、僕の悪行を知ってこんな質問してる?

いや、そんなはずない。ここはどっしり構えて答えてやろう。


僕「いっぱい時間をいただけるなら、カラオケに行きたいですね」

看「ははは、すぐそこにありますもんね」

窓の外、まねきねこを見てお互い笑う(僕、苦笑い)


看「管も取れて食事も順調に進んでるから、今度の土日、外出できたらいいですよね」


僕「消化器内科で入院してたときは、最後の方、よく病院を抜け出してましたよ(笑)」


看「え~。ここ(外科)ではやめて~退院まであと少しだから~(笑)」


敢えて余裕な態度でぶっちゃけたが、見事に墓穴を掘ることになる…(-"-;)


【シャワー】

3週間ぶりのシャワー。

お腹の傷跡や、管を入れていた横腹の傷がまだ痛いし、見るのが怖い。


 …こんなに大きな傷が(;_;)


とてつもなく暗い気持ちになった。気持ちを入れ替えるために髪の毛を3回も洗ってやった。サッパリするんだ。


夕食を済まし、6時半。待ちに待った約束の時間がやって来たのだ。先生のお話には母親が同席する。

組織検査の結果は?
退院はいつ?


病室に看護師長がやってきた。


 あぁ、そうですか…


【つづく】

招かざるもの

2011-02-20 05:44:42 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術20日目第1話「招かざるもの」



2/16

今日は、夕方6時30分から主治医のM部長から、摘出した大腸の組織検査結果と退院に向けての話がある。

それまで何もない。強いて言うなら、今日からOKと許可が下りたシャワーに浴びることぐらいだ。

こうなると、あとはひたすら時間が経つのを待つばかり。


昨日見たDVDの影響もあり、窓から見える「まねきねこ」が僕を呼んでいる気がする。

平日ワンドリンク制1時間50円持ち込み可は安い!防音環境が最低だが。


【作戦】


午後2時半ごろ脱出。2時間カラオケをしてたっぷり汗をかき、5時からシャワー、6時に夕食、6時半から先生のお話。


ぉお!完璧だ。素晴らしい!あとは2時過ぎに回ってくる検温が遅くないことを祈るだけだ。


【作戦開始】


ちょうど午後2時半、看護師がやって来た。出発が少々遅れるが、おおよそ計画通りか。

ササッと準備をして病院を脱出。カラオケ屋まねきねこの前で写真を撮って、いざ受付へ。

学生の自転車が多いのが気になっていたが、手書きの立て札が…


《ただいまの待ち時間2時間》


…(°□°;)…。

「次ご案内できるが、4時半になります。よろしいですか?」

2時間歌いに来たのだ。4時半は帰らなきゃならない時間だ(ρ_;)

 …ねこに裏切られた

「…またにします」

ったく、なんで平日のこんな時間に学生がいっぱいいるんだ?(`ε´)


さて、はりきって出てきたのに何もせず帰るのもなぁ…。ちょっと距離があるがダイソーやオフハウス(リサイクルショップ)にでも行くか。


特に収穫なし。すぐそばにあるマックが気になるが、我慢我慢。


そして、予定よりずっと早いが病院に戻った。

ササッと病院内のスタイルに着替えると、ひとりの招かざるものが僕のもとにやって来た。


【つづく】

Moira 運命は残酷だ

2011-02-20 01:09:23 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術19日目第2話「Moira 運命は残酷だ」


2/15


Sound Horizonの6thストーリーコンサート「Moira~其れでも、お征きなさい仔等よ~」

 運命は残酷だ されど彼女を恐れるな
 女神が戦わぬ者に微笑むことなど
 決してないのだから


今夜はこのDVDを見て過ごす。

「Moira」はミラと読む。神話の世界が舞台のコンサートだ。


ライブではない。歌とセリフと演技とが絡み合っていて、ミュージカルというかオペラというか、そんな感じ。


アルバムが先行してあり、そのアルバムの楽曲にはにはすでにセリフがたっぷりと入っている。

だから、アルバムの実写化といえる。

「Moira」にはTM NETWORKの宇都宮隆がレオンティウス役としてボーカルとセリフで参加しているなも、僕にはたまらない内容だ。

また声優として大塚明夫も参加している。最新アルバムとコンサート「marchen」では青髭の男爵としてロックな歌と演技までこなしている。


それにしても豪華なコンサートだ。歌い手9人?バンドが4人にカルテットはもちろん4人に、アクターがたくさん。総勢40人くらい?

いやぁ見応えがあったけど、やっぱり難しいな。家でじっくり見よっと。


ただひとつはっきり言えるのは、カラオケに行きたくなったぞ。明日、再び脱走するしかないな(≧∇≦)ノ


ぜ~んぜん入院と関係ない話でした~。明日は主治医のM部長から退院に向けての話がある。

 …ついに退院予定が決まる!


【19日目終了】

食事指導

2011-02-19 21:17:49 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術19日目第1話「食事指導」


2/15

今日は栄養士による「食事指導」がある。

潰瘍性大腸炎になって10年、食事指導も受けたことがあるし、内容も痛いくらい知ってる。あえて聞くまでもないのだが、退院するためには聞かねばならない。


―∨∧∨∧∨∧∨∧∨―


「人と比べないで欲しい」

まず最初に言いたいこととして先生が語った。自分のペースで食事のレベルを上げて欲しいということだ。


「よく噛んで食べる」

手術後は胃腸の動きが悪いから、負担をかけないようにということだ。


「煮る蒸す茹でる→焼く→揚げる」

調理法のお話。まずは煮る蒸す茹でる、落ち着いてきたら焼いたもの、揚げ物に関しては1年くらい経ってから…なんてことを言っていた。


食品については、低脂肪低残さ。つまり消化にいいもの悪いもののお話。


豆腐は下ごしらえしてあるから消化にいいが、豆は基本的に消化に悪い。特におからは、豆腐を作るときに出た消化に悪いものだから最悪らしい。…へぇ、考えてみればそうだけど、意外だったなぁ。


でも、納豆となると話が変わって消化がいい。納豆菌は偉大らしい。ただ、食べるなら最初はひきわりでと…。


きのこ、海藻、貝、レンコンなどは避けるべきと定番なお話。


パンはいいけど菓子パンはダメ。特にあんパン(あんこ)とも言ってた。

 …菓子パンについては手遅れですな。売店で買ってこっそり食ってるからなぁ。

入院中、こっそり食べるパンの定番になりつつある山崎ランチパック。売店がデイリーヤマザキだから、ランチパックの揃えがやたらいいんだよね(10種類以上かつ日替わりで品揃えが変わる!)。僕が悪いんじゃない。売店が悪い。…よね?


ほか、玉子の話、油の話、乳製品の話、フルーツの話、刺激物の話など。

主食、主菜、野菜をバランスよくとも。


幸い、 僕は油っぽいもの、しょっぱいもの、辛いもの、暑いもの、きのこが苦手だ。ラーメンよりうどん派だし、お酒も飲まない。

注意すべきは、乳製品が好きなのと、レンコンが好きなことぐらいか。


ずっと食べてはいけないのではなくて、自分の体の様子を見ながら、少しずつ食べ始めて、最後には何でも食べれるようになればいい。

そのためには、よく噛むこと。そして、自分のペースでやること、決して人と比べない。
終わり。


お、最初の話に戻ってキレイにまとまった。笑い混じりの楽しい50分だった。


そして午後。

近くのドラッグストアで「具がはみ出るキャベツメンチパン」(値引きで60円!)なるものをかってがぶりと食べた。おお、これひとつで450kcalもあるのかぁ(⌒~⌒)うまいうまい。

…揚げ物は1年後~なんてことを言ってたが完全無視!(b^ー°)



―∨∧∨∧∨∧∨∧∨―


夕方、家に届いたDVDを親が持ってきてくれた。


Sound Horizonの6thストーリーコンサート「Moira~其れでも、お征きなさい仔等よ~」の中古DVDだ。


 運命は残酷だ されど彼女を恐れるな
 女神が戦わない者に 微笑むことなど
 決してないのだから


【19日目終了】

まねきねこ

2011-02-19 15:45:56 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編

潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第6話「まねきねこ」


【脱走作戦実行】


 今 風を受け
 順風満帆
 ここに迷うことなし


脱走して目指す先はもう決まっている。


 →病院から見えるあのネコの黄色い看板。

午後2時をまわって、予定通り看護師が検温にやって来た。

点滴も管もすべて外れた僕の検温はサクッと終わる。血圧は100を切って低めだが、自分の正常値だ。


看護師が同じ部屋の患者を診ているうちに、ササササッとサウナスーツに着替える。着替えるのは下だけ。上はロングTシャツで上着は持っていく。

、ナースステーションから見たときに、こっちの方が自然だからだ。


不透明な袋に財布とポカリスエットを忍ばせる。


 よし、準備OK


あとは耳を澄まし、看護師の動きをサーチする。


看護師が病室を出ていって、隣の部屋に入った。


 →突撃→

 ε=ε=┏(`・_・)┛


 右左右

 よし、廊下に看護師なし


袋と上着を下の方に持ってナースステーションの前を自然に通りすぎる。荷物を下に構えるのは、ナースステーションからの死角を考慮してである


エレベータは待つリスクがあるので階段を利用する。


 5F→1F


あとは上着を着て堂々と正面入り口から外へ出る。


【カラオケ】


 外、気持ちいい~(≧∇≦)


早歩きでまねきねこ(カラオケ)へ、そして受付。リミットは2時間だ。機種はジョイサウンド系。

目当ての曲がDAMには入っていないのだ。


→Sound horizonの「宵闇の唄」。アルバムの曲で10分近くの長い楽曲。歌詞が特殊すぎてカラオケとして成り立つとは思えない歌だけに配信されない可能性があったが、発売して3ヶ月が経って先日配信されたのだ。


歌詞を載っけようと思ったが挫折。

 http://blog.m.livedoor.jp/aksl/c?id=51577057

↑こんなとんでもない歌詞。でもカラオケでは、半分以上テロップはでないし、フリガナは一切ないし、文字じゃなくてイラストだったりする。普通じゃ歌えません。


―∨∧∨∧∨∧∨∧∨―

カラオケでは、トイレに何度も行かなきゃならなハメになって、不満足に終わった…。


退院してからうまくヤっていけるのか、更に不安を増す結果になった。が、案外気分が爽快だ。サウナスーツのおかげで久しぶりにいい汗かいたし。

帰り道は雨。

明日はおとなしくしよう。

【18日目終了】


*写真1病室から撮影

*写真2別の日に近くから撮影

愛と勇気と希望と

2011-02-19 12:31:19 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第5話「愛と勇気と希望と」



=[2・14 14:30 脱走する]⇒


【脱走準備】


●服装編


外へ出るからにはパジャマのままというわけにはいかない。かといって、普通に私服に着替えて堂々と歩こうものなら、瞬時に逮捕されてしまうだろう。…言い訳できない


それで、言い訳の聞く服装と言うのがスウェットだ。「筋肉を戻すために病院内を歩いてくる」とかなんとか言えばなんとかなりそうだ。


ただスウェットを持っていないことと寒いという理由から、僕が選んだのはサウナスーツだ。



●タイミング編


脱走に必要なのはタイミングである。いかに看護師に見つからず外へ出るかだ。


 →最大の難所はナースステーション。


階段にしろエレベータを使うにしろ、ナースステーションの前を通過しなければならない。窓は10cm程しか開かず、開いたとしてもここ5階フロアから飛び降りるのは現実的ではない(…着地失敗してもここは病院だから~は通用しない)

ナースステーションが空の状態は期待できないので、できるだけ看護師の少ないタイミングを狙う。


 →検温で病室を回っているときだ


廊下ですれ違うのもできるだけ避けたい。だから、自分の検温が終わり、隣の病室へ入った瞬間が最大のチャンスと言えよう。



●持ち物編


 →不透明な袋

これは、ついつい買ってしまったイケナイと食料を入れるためだ。買い物袋は透き通っているので、病室に戻る前にバレて没収されてしまう恐れがあるからだ。


 →財布

勢いで脱走すると愉快なサザエさんになってしまう。こうなると、何度もナースステーションの前を通過することになり非常にリスクが高くなってしまう。


ところで。


 買い物しようと街まで
 出掛けたら(が?)
 財布を忘れて
 スーパーで万引き


っていう替え歌は全国で歌われているのか、地元だけなのか、果たして。



●その他


→愛と勇気と希望


「愛」…書いておいてなんだけど、特に必要ない


「勇気」…行くと決めたら躊躇せず堂々と進め。ちょっとした弱気な態度が命取りになる。


「希望」…外の世界には長いこと味わえなかったドキドキワクワクな刺激たちがたくさん転がっている。脱走して大いに楽しもうではないか。


→準備は整った


 道標は
 初めからあった気がします

 道標は
 初めからあった気がします

 今 風を受け
 順風満帆
 ここに迷うことなし

 今 風を受け
 順風満帆
 ここに迷うことなし

 今 風を受け
 順風満帆
 ここに迷うことなし

 (ASKA)



→突撃→

ε=ε=┏(`・_・)┛

【つづく】

快報→快方→解放!!

2011-02-19 06:10:18 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第4話「快報→快方→解放!!」



前回【18日目終了】って書いちゃったけど、大事なこと書き忘れたので、つづきます。


2/14

横腹からの管が予定外のことで早く抜けて浮かれていたところに、もうひとつ喜ばしい知らせが来た。


「今日は点滴1本だけで、点滴は今日で終わりです」


お!?

ぉお!!

まじ!?


500ml×8本+αという大量の点滴を長いことして来て、ようやく500ml×4+αまで減ったところだった。(+αは抗生剤やステロイド、痛み止など)

1本だけでも嬉しいのに、これで終わりとは嬉しすぎる。まわりの患者さんと比べても明らか早い。これがいいのか悪いのかは別にして、点滴棒から解放されるのは最高に嬉しい。


手術後、まるで人造人間のように管まみれだった僕の体が、ついに、ついに解放されるのだ。


トイレに行くのも、食事をするのも、寝るのもこれで自由になれる。階段も使えるし軽く運動ができる。病院内を自由に歩けるようになったし、病院の外にもこっそり出れるようになった。


前回の消化器での入院の時は、よく病院を脱走してた。そばにあるドラッグストア「セキ薬品」に、毎日のように値引きパンを買いに行ったり、ダイソーにお菓子を買いに行ったり、片道30分以上かかるけど中古ゲーム屋に行ったり、スーパーマーケット内にあるミニマックでテリヤキバーガーを食べたり、勢い余ってひとりカラオケに行ったり、挙げ句の果てには自宅に戻ったり…。


今日は点滴1本。午後2時くらいには外せる予定だ。

看護師さんが検温に回ってくるのもだいたい午後2時。夜勤の看護師さんがと回ってくるのは夕方5時すぎ。病院を抜け出せるのはこの約3時間だ。


ふふふ、早速脱走してやる。


 →脱走計画


【つづく】

甘酸っぱくてほろ苦い青春のメモリー

2011-02-18 11:05:12 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第3話「甘酸っぱくてほろ苦い青春のメモリー」



入院日記は再びバレンタイン話に…。


【生チョコ】

バレンタインデーということで、母親がチョコを持ってきた。青いリボンのついた袋には生チョコが入っているらしい。

ひとりになって、病室でコソコソとチョコの包装を外す。

なるほど、典型的な生チョコだ。

ロンギヌスの槍のような楊枝をチョコにぶっ刺す。


うわっ!

柔らかくて取れない…

病院内が暑すぎて、生チョコがホイップクリームみたいになってる。


必死に持ち上げようとブスブス刺していると、あれよあれよと言う間にブロック型だったチョコが、嗚呼、生チョコが…、生○○コ!!みたいになっちゃった(ノ△T)


○○コのことは忘れて口に入れると、グニャ~ンとただ甘ったるいだけのチョコクリーム。


嗚呼、大好きな生チョコが、生チョコが、まずいっす!


うぅ、こんなはずじゃないのに…(ρ_;)


No! 思い出してしまったぞ、ビターな思い出を。


―∨∧∨∧∨∧∨∧∨―


【ビターな思い出】


中学一年のバレンタインデー。 どういうわけか本命チョコを頂いた。買ったものではあったが、どでかい(う~ん、A4サイズくらいだったかなぁ)の箱に入っていた。


家で開けると、箱の半分を占める大きなハートのチョコと、ハート型と樽型の小さなチョコが8つぐらいずつ入っていた。


でかいハートを食べるのは気が引けたので小さいのから食べることにした。それもハート型はやっぱり気が引けたので樽型から。


…うわっ!?


なんじゃこりゃ。ま、マズイ( ̄○ ̄;)


正確にはビターチョコだったんだけど、当時ビターチョコなんて食べたことなかったし、その存在すら知らなかったから、甘くないチョコの衝撃だった。

それじゃ、こっちの小さいハートは?と恐る恐る口に入れると、ふわ~んと甘い、よく知っている味のチョコだった。ミルクチョコだったわけ。


問題は…手のひらと同じぐらいでかいハート型のチョコだ。


 …色が黒い


小さいハート型と樽型とでは色が違うことに気づいていたが、大きなハートは樽型のチョコと色が近い。


 …まさかコイツもマズイのか?


ハートを真っ二つに割る行為は如何なものかと思うが、でかいので仕方ない。


パキーン!!


そして、ガブッ!



マズイ…(ノ△T)

なんだこのチョコは、っていうか、これはチョコなのか?

それ以前に、コレ、嫌がらせなのか?


むむむ…、一口だけかじった真っ二つのハートの残骸と、大量の樽型爆弾。


初めてのビターな味がどうしてもダメで、これ以上食べれない。


でも、捨てたら親に見つかってしまう。食わずに捨てたことより、チョコをもらったことを知られたくない。


仕方ない。こんな時はビックリマン方式しかない。


 ビックリマン方式…食わないお菓子を学習机の引き出しの奥に隠す(…何度親の逆鱗に触れたことか)


こうして、真っ二つのに割れたハートは引き出しの奥にしまわれ、さらに粉々になるのであった…。


―∨∧∨∧∨∧∨∧∨―


【青いリボン】


で、今回親からもらった生チョコは隠したり捨てたりせずに、後日、家に持って帰ってもらうことにした。


青いリボンがなかなか可愛いので、一緒に入院しているネコのぬいぐるみの耳に着けてみた。


へへ、なかなか可愛いでしょ(*^o^*)


…ねこ、お守り抱っこしてます。


【18日目終了】

抜いて管さい

2011-02-17 21:13:36 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第2話「抜いて管さい」



3話連続病気とは無関係な話ををしてしまったが、再び入院日記へ


【抜いて管さい】


この終末、ずっと気掛かりで仕方ないことがある。横腹に挿してある管の接続部が酷く痛むこと。毎晩痛み止をもらって寝ている。

絶対に膿んでる、そういう痛み。だけど、看護師さんには「みんな痛いんだよ」とか、「中で動いてぶつかっちゃってるのかな」「炎症起こしていたら熱が出るから」と言われてションボリ。


ズキキキ~ッ(ノ△T)


今日は月曜日、抜いてもらえないものだろうか。


「喉が、喉が…」の次は、「管が、管が…」になりつつあるたぁちゃんです、はい。


看護師さんの言う通り、他の患者さんを見ると分粥まで食事のランクが上がったらはずすようだ。僕は今日から3分粥。2日ずつ上がっていくからあと2日は我慢しなきゃならなそうだ。


あぁ…鬱なり。


朝の回診。看護師さんが「ここが結構痛むみたい」と先生に言ってくれた。

先「う~ん、ここはね~。今日から3分粥だから、あと2,3日で抜けるんだけどねぇ」


メリメリメリッ

ガーゼや絆創膏を剥がす。


先「あ、これは痛いよ」

 …ほらぁ、絶対膿んでるんだよ


先「××と○○取って」

やっぱり膿んでいるそうだ。看護師さんに薬などを頼んでる。


先「あ、ぁあ!これ、抜けてきてるじゃん」

(°□°;)


先「抜いちゃうね」


ヌリヌリ~ズキン!!

 うっ、うぅ


傷口が結構膿んでいて当分痛いだろうとのこと(ノ△T)

 …まぁ、煩わしいものがフライングで抜くことになって、ラッキーって言えばラッキーか。


そして、また、話はチョコっと脱線します


【つづく】

チョコっとバレンタイン

2011-02-17 18:04:09 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第1話「チョコっとバレンタイン」


2/14

3連休が終わった。何かが起きそうな激動の月曜日。連日僕を苦しめる横腹に挿してある管を抜いてもらえるのではと期待せずにはいられない。


そして、今日はバレンタインデー。

基本的にバレンタインデーは嫌いだ。

チョコをもらうのは好きだけどお返ししなきゃいけないからイヤだ。

サプライズに期待をして、見事に裏切られるからイヤだ。

この時期は大好きなチョコが買いづらくてイヤだ。…不二家のハートチョコが大好きだけど、絶対買えないぞっ。


えっと、いい加減そろそろ病気の話をしないとな…


9時をまわり朝の回診が始まった。


え!?つづく!


【つづく】

B'zはビーにアクセント!

2011-02-17 11:40:33 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術17日目第1話「B'zはビーにアクセント」

2/13

ゆる~い「けいおん!!」に触発されて、今日はB'zのライブを見ることにした。


20周年の野外ライブ。タイトルは「Live-GYM Pleasure2008」だったかなぁ?

なるほどなるほど。シングル曲が多いためか、つい先日グラミー賞を受賞した松本孝弘(Tak Matsumoto)の作る楽曲のパターンがハッキリわかるなぁ。

ギタープレイ格好良すぎ。こーいうの見るとギター弾きたくなる。退院したら弦が切れたまま放置してある赤いエレキギターでも弾いてみようかなぁ。


それにしても、眉間にシワをよすなきゃ出ないような高キーの高い歌をよく歌い続けられるなぁ。稲葉浩志って今いくつだ?年齢的にもキツイだろうに…。


僕のリスペクトするアーティストASKAなんて、年々キーが下がってる(笑)

絶頂期のハチャメチャなキーの曲や激しい曲調はもう歌えません!歌いません!って感じだもんなぁ。…セルフコピーばかり出しやがって!


 …それでもやっぱり凄いんだなこの人は。

で、なんだ?この日記(笑)


とりあえず、何かしめをっと


B'zは棒読みではなく、ビーにアクセントを置くのが正。B'zのふたりは必ずそう発音している。


…「アクセントを頭に…」っていう《トウソウシン》のCMを思い出した(笑)


【17日目終了】

 …2日連続病気のハナシはなし(笑)だって土日はやっぱり進展ないのよ。明日は月曜日、最近やけに痛み出した横腹の管が抜けたらいいな。

けいおん!!

2011-02-17 08:53:09 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術16日目第1話「けいおん!!」


2/12


管まみれだった体が大分解放されて、自由が利くようになってきた。


今日は土曜だから暇だ。


ここにきてようやくノートパソコンを開き、持ってきたアニメを見ることにした。


 →けいおん!!


前回消化器で入院してた時に「けいおん!」を見たので今回は第二期「けいおん!!」のデータを持ってきたのだ。


評判が良かったから期待していたんだけど、僕にはイマイチに感じた。軽音部に所属しているってだけで音楽の話が全然ないんだもん。もっとバンドの話が見たいなぁ。


まぁ、そのうち面白くなるか。


オープニングとエンディングを削れば一話あたり20分程度。今日は6話まで一気に見た。ノートパソコンのパワー不足で映像と音声がずれてくるから実に疲れる。


(・_・)エッ..?


このデータまさか!?

並んでいるアイコンを見て嫌な予感がして確認すると、最終話に近い23話が見れない…コーデックの問題で、このノートパソコンで再生できないデータだということが判明した。入院の朝にバタバタ用意したからなぁ、しっかり確認しておくべきだった…


最終話に近いだけに見ないわけにはいかないし。入院中に見れるのは22話までというかとかぁ。すげー中途半端だなぁ。

あ~あ。


あ~~あ。

【12日目終了】

 …病気のハナシはなし

ツいてる? ツいてない?

2011-02-17 03:55:31 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術15日目第1話「ツいてる? ツいてない?」

2/11

外はすっかり雪化粧。日が照り返して眩しい。何ともすがすがしい朝だ。


朝の回診。


「昼から流動食始めてみようか」


ぉお、ぉお、ぉおおおお~ヽ(-^〇^-)ノ


お尻の管が抜け、鼻からの管も抜け、あっという間に流動食スタート。

退院に向けてラストスパートだなっ!!


汁物だけの流動食は、今のお腹にはかなり酷だ。水分を採っただけでトイレに行きたくなる。大腸がないというのは想像以上に大変だ。

便が水だから、ガスが出せない。お腹は張って苦しいし、ちょびちょび漏れるし。


 …うまくやっていけるかな。


横腹に挿してある最後の管の付け根が痛みだした。

→この痛み、尋常じゃない。

本来苦しまなくていいところが、どうしてこうも次から次へ襲いかかるのだ。すべてにおいてハズレくじを引いているような…(ノ△T)


 …一言で片付けるなら、これはツいていない。

いや、ナニか悪霊みたいのがツいているかも知れない(-.-;)


これ以上ハズレは引きたくないぞっ!


【15日目終了】

上を向いて歩こう

2011-02-16 20:22:22 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術8日目~15日目第5話「日々是憂鬱5 - 上を向いて歩こう」


【14日目(2/10)】


最高に鬱な週末を迎えることが確定している。3連休を前にして何の検査もない。


世間では、いや外の世界では3連休は大雪に見舞われるらしい。きっと憂鬱に思っていることだろう。その点、病院は暖房が24時間効いているし、寝ているだけでいいのだから安泰だ。


でも…


《鼻からの管と共に過ごす3連休!》

 …最悪だ。


ナニもない1日。
朝から、ただ憂鬱だ。


朝の回診。


…(°□°;)…。


開いた口が塞がらないというのは、こんなときのためにある。

 …ん?前回も同じこと書いたな


…(°□°;)…!?


先「今日は鼻の管抜こうか」


マ(°□°;)ジ??


僕「今…ですか?」

先「そうそう」

僕「こ、ここで?」

先「そうそう。胃までの管と同じで抜くだけだから。170cmと長いからちょっと大変だけど」


管を入れたときの苦しみがよみがえる。レントゲン室で吸引しながら抜いていくものだと思っていたが、あっさり抜くだけらしい。


僕「あ、あれを…」

絶対に吐くぞ。慌てて看護師さんに僕の相棒を取ってもらった。相棒…ガーグルベースだ。

ヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルヌルうっヌルヌルヌルヌルおえっヌルヌルうごヌルヌルヌルヌル~うえっ!


終わった…(-o-;)


喉と鼻の奥に違和感が残っている。涙と鼻水とでムズムズするが、ものすごくスッキリしている。


顔を上げることができる。


 上を向いて歩こう
 涙がこぼれないように


これで満足に顔を洗える。2週間ぶりに髪の毛を洗える。薬もスムーズに飲める。日記もかける。ナニもかもできる!


遂にオレの時代が来た。


そこで目薬持って待機している山本高広さん!上を向いて~どうぞっ!!


キタ(゜∀゜)ーー!!


「笑顔の《たぁちゃん》さん初めて見た」に類する言葉を、看護師さんからたくさんもらった。

ずっと眉間にシワを寄せて不幸な《考える人》だったからなぁ(^_^;)


【15日目(2/11)】


外はすっかり雪化粧。日が照り返して眩しい。 清々し朝だ。


…(°□°;)…。


朝の回診にて…【つづく】、


【日々是憂鬱シリーズ終了】


 …もう大丈夫!!退院に向けて帆を上げよう。上を向いて歩こう。涙がこぼれても。