その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

食事指導

2011-02-19 21:17:49 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術19日目第1話「食事指導」


2/15

今日は栄養士による「食事指導」がある。

潰瘍性大腸炎になって10年、食事指導も受けたことがあるし、内容も痛いくらい知ってる。あえて聞くまでもないのだが、退院するためには聞かねばならない。


―∨∧∨∧∨∧∨∧∨―


「人と比べないで欲しい」

まず最初に言いたいこととして先生が語った。自分のペースで食事のレベルを上げて欲しいということだ。


「よく噛んで食べる」

手術後は胃腸の動きが悪いから、負担をかけないようにということだ。


「煮る蒸す茹でる→焼く→揚げる」

調理法のお話。まずは煮る蒸す茹でる、落ち着いてきたら焼いたもの、揚げ物に関しては1年くらい経ってから…なんてことを言っていた。


食品については、低脂肪低残さ。つまり消化にいいもの悪いもののお話。


豆腐は下ごしらえしてあるから消化にいいが、豆は基本的に消化に悪い。特におからは、豆腐を作るときに出た消化に悪いものだから最悪らしい。…へぇ、考えてみればそうだけど、意外だったなぁ。


でも、納豆となると話が変わって消化がいい。納豆菌は偉大らしい。ただ、食べるなら最初はひきわりでと…。


きのこ、海藻、貝、レンコンなどは避けるべきと定番なお話。


パンはいいけど菓子パンはダメ。特にあんパン(あんこ)とも言ってた。

 …菓子パンについては手遅れですな。売店で買ってこっそり食ってるからなぁ。

入院中、こっそり食べるパンの定番になりつつある山崎ランチパック。売店がデイリーヤマザキだから、ランチパックの揃えがやたらいいんだよね(10種類以上かつ日替わりで品揃えが変わる!)。僕が悪いんじゃない。売店が悪い。…よね?


ほか、玉子の話、油の話、乳製品の話、フルーツの話、刺激物の話など。

主食、主菜、野菜をバランスよくとも。


幸い、 僕は油っぽいもの、しょっぱいもの、辛いもの、暑いもの、きのこが苦手だ。ラーメンよりうどん派だし、お酒も飲まない。

注意すべきは、乳製品が好きなのと、レンコンが好きなことぐらいか。


ずっと食べてはいけないのではなくて、自分の体の様子を見ながら、少しずつ食べ始めて、最後には何でも食べれるようになればいい。

そのためには、よく噛むこと。そして、自分のペースでやること、決して人と比べない。
終わり。


お、最初の話に戻ってキレイにまとまった。笑い混じりの楽しい50分だった。


そして午後。

近くのドラッグストアで「具がはみ出るキャベツメンチパン」(値引きで60円!)なるものをかってがぶりと食べた。おお、これひとつで450kcalもあるのかぁ(⌒~⌒)うまいうまい。

…揚げ物は1年後~なんてことを言ってたが完全無視!(b^ー°)



―∨∧∨∧∨∧∨∧∨―


夕方、家に届いたDVDを親が持ってきてくれた。


Sound Horizonの6thストーリーコンサート「Moira~其れでも、お征きなさい仔等よ~」の中古DVDだ。


 運命は残酷だ されど彼女を恐れるな
 女神が戦わない者に 微笑むことなど
 決してないのだから


【19日目終了】

まねきねこ

2011-02-19 15:45:56 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編

潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第6話「まねきねこ」


【脱走作戦実行】


 今 風を受け
 順風満帆
 ここに迷うことなし


脱走して目指す先はもう決まっている。


 →病院から見えるあのネコの黄色い看板。

午後2時をまわって、予定通り看護師が検温にやって来た。

点滴も管もすべて外れた僕の検温はサクッと終わる。血圧は100を切って低めだが、自分の正常値だ。


看護師が同じ部屋の患者を診ているうちに、ササササッとサウナスーツに着替える。着替えるのは下だけ。上はロングTシャツで上着は持っていく。

、ナースステーションから見たときに、こっちの方が自然だからだ。


不透明な袋に財布とポカリスエットを忍ばせる。


 よし、準備OK


あとは耳を澄まし、看護師の動きをサーチする。


看護師が病室を出ていって、隣の部屋に入った。


 →突撃→

 ε=ε=┏(`・_・)┛


 右左右

 よし、廊下に看護師なし


袋と上着を下の方に持ってナースステーションの前を自然に通りすぎる。荷物を下に構えるのは、ナースステーションからの死角を考慮してである


エレベータは待つリスクがあるので階段を利用する。


 5F→1F


あとは上着を着て堂々と正面入り口から外へ出る。


【カラオケ】


 外、気持ちいい~(≧∇≦)


早歩きでまねきねこ(カラオケ)へ、そして受付。リミットは2時間だ。機種はジョイサウンド系。

目当ての曲がDAMには入っていないのだ。


→Sound horizonの「宵闇の唄」。アルバムの曲で10分近くの長い楽曲。歌詞が特殊すぎてカラオケとして成り立つとは思えない歌だけに配信されない可能性があったが、発売して3ヶ月が経って先日配信されたのだ。


歌詞を載っけようと思ったが挫折。

 http://blog.m.livedoor.jp/aksl/c?id=51577057

↑こんなとんでもない歌詞。でもカラオケでは、半分以上テロップはでないし、フリガナは一切ないし、文字じゃなくてイラストだったりする。普通じゃ歌えません。


―∨∧∨∧∨∧∨∧∨―

カラオケでは、トイレに何度も行かなきゃならなハメになって、不満足に終わった…。


退院してからうまくヤっていけるのか、更に不安を増す結果になった。が、案外気分が爽快だ。サウナスーツのおかげで久しぶりにいい汗かいたし。

帰り道は雨。

明日はおとなしくしよう。

【18日目終了】


*写真1病室から撮影

*写真2別の日に近くから撮影

愛と勇気と希望と

2011-02-19 12:31:19 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第5話「愛と勇気と希望と」



=[2・14 14:30 脱走する]⇒


【脱走準備】


●服装編


外へ出るからにはパジャマのままというわけにはいかない。かといって、普通に私服に着替えて堂々と歩こうものなら、瞬時に逮捕されてしまうだろう。…言い訳できない


それで、言い訳の聞く服装と言うのがスウェットだ。「筋肉を戻すために病院内を歩いてくる」とかなんとか言えばなんとかなりそうだ。


ただスウェットを持っていないことと寒いという理由から、僕が選んだのはサウナスーツだ。



●タイミング編


脱走に必要なのはタイミングである。いかに看護師に見つからず外へ出るかだ。


 →最大の難所はナースステーション。


階段にしろエレベータを使うにしろ、ナースステーションの前を通過しなければならない。窓は10cm程しか開かず、開いたとしてもここ5階フロアから飛び降りるのは現実的ではない(…着地失敗してもここは病院だから~は通用しない)

ナースステーションが空の状態は期待できないので、できるだけ看護師の少ないタイミングを狙う。


 →検温で病室を回っているときだ


廊下ですれ違うのもできるだけ避けたい。だから、自分の検温が終わり、隣の病室へ入った瞬間が最大のチャンスと言えよう。



●持ち物編


 →不透明な袋

これは、ついつい買ってしまったイケナイと食料を入れるためだ。買い物袋は透き通っているので、病室に戻る前にバレて没収されてしまう恐れがあるからだ。


 →財布

勢いで脱走すると愉快なサザエさんになってしまう。こうなると、何度もナースステーションの前を通過することになり非常にリスクが高くなってしまう。


ところで。


 買い物しようと街まで
 出掛けたら(が?)
 財布を忘れて
 スーパーで万引き


っていう替え歌は全国で歌われているのか、地元だけなのか、果たして。



●その他


→愛と勇気と希望


「愛」…書いておいてなんだけど、特に必要ない


「勇気」…行くと決めたら躊躇せず堂々と進め。ちょっとした弱気な態度が命取りになる。


「希望」…外の世界には長いこと味わえなかったドキドキワクワクな刺激たちがたくさん転がっている。脱走して大いに楽しもうではないか。


→準備は整った


 道標は
 初めからあった気がします

 道標は
 初めからあった気がします

 今 風を受け
 順風満帆
 ここに迷うことなし

 今 風を受け
 順風満帆
 ここに迷うことなし

 今 風を受け
 順風満帆
 ここに迷うことなし

 (ASKA)



→突撃→

ε=ε=┏(`・_・)┛

【つづく】

快報→快方→解放!!

2011-02-19 06:10:18 | 潰瘍性大腸炎-入院日記6-大腸全摘出手術編
潰瘍性大腸炎 de 入院6 大腸全摘出編

手術18日目第4話「快報→快方→解放!!」



前回【18日目終了】って書いちゃったけど、大事なこと書き忘れたので、つづきます。


2/14

横腹からの管が予定外のことで早く抜けて浮かれていたところに、もうひとつ喜ばしい知らせが来た。


「今日は点滴1本だけで、点滴は今日で終わりです」


お!?

ぉお!!

まじ!?


500ml×8本+αという大量の点滴を長いことして来て、ようやく500ml×4+αまで減ったところだった。(+αは抗生剤やステロイド、痛み止など)

1本だけでも嬉しいのに、これで終わりとは嬉しすぎる。まわりの患者さんと比べても明らか早い。これがいいのか悪いのかは別にして、点滴棒から解放されるのは最高に嬉しい。


手術後、まるで人造人間のように管まみれだった僕の体が、ついに、ついに解放されるのだ。


トイレに行くのも、食事をするのも、寝るのもこれで自由になれる。階段も使えるし軽く運動ができる。病院内を自由に歩けるようになったし、病院の外にもこっそり出れるようになった。


前回の消化器での入院の時は、よく病院を脱走してた。そばにあるドラッグストア「セキ薬品」に、毎日のように値引きパンを買いに行ったり、ダイソーにお菓子を買いに行ったり、片道30分以上かかるけど中古ゲーム屋に行ったり、スーパーマーケット内にあるミニマックでテリヤキバーガーを食べたり、勢い余ってひとりカラオケに行ったり、挙げ句の果てには自宅に戻ったり…。


今日は点滴1本。午後2時くらいには外せる予定だ。

看護師さんが検温に回ってくるのもだいたい午後2時。夜勤の看護師さんがと回ってくるのは夕方5時すぎ。病院を抜け出せるのはこの約3時間だ。


ふふふ、早速脱走してやる。


 →脱走計画


【つづく】