広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

求ム経験者!?

2011-07-28 20:00:36 | 秋田のいろいろ
恒例の揚げ足取りの間違い指摘記事です。

ネットでハローワーク秋田管内の求人票を見ていて、ふと目に留まったもの。

その求人票の一部


建設関係の業務の求人票なのだが、上の画像の部分を見て、吹き出してしまった。
分かりますか?

「必要な経験等」の欄にご注目。



建設関連業務のジズム経験を有する方」・・・

ジズム経験」って何?




「リズム」みたいで軽快な響きだが、ザ行の濁点が2つ続いてややトンガッタ(?)印象も受ける。
それが「実務経験」であることは察しが付くけれど。
ひょっとして、業界用語で「ジズム」という業務とか機械があり、その経験者を求めているのかと思ったが、そんなモノは存在しないようだ。


以下、勝手な考察です。
これは、ハローワーク側での公開前の最終チェックが甘かったのはもちろんだが、そもそもこうした間違いが発生したのも、求人票を出した側のミスではなく、ハローワーク側のミスだと思われる。
なぜなら、企業がハローワークに提出する「求人申込書」はOCR用紙だが、特記事項については狭い欄に手書きすることになっており、それをハローワーク職員が手入力して求人票に反映させているから。その際に何らかの手違いで「ジズム」が誕生したのだろう。
また、受理された申込書が求人票の形になったとしても、おそらく企業側に写しが送られるより前に求職者に公開されていているはずなので、企業側が公開前にチェックすることはできないはず。(これは昨日受理されて今日公開された求人のようだから、明日以降には修正される可能性がある)

では、なぜ、「実務」が「ジズム」に化けたのか。以下のような原因が考えられる。
1.入力ミス
「じつむ」を誤って「じずむ」と入力し、変換・確定した。

ただ、一般的なキーボードでのローマ字入力において、キー配列を考慮すれば「つ(TSUかTU)」を「ず(ZU)」と間違う可能性は高くはない。

2.手書き文字の見間違い
上記の通り、この欄は手書き。
求人する側が求人申込書を書く際、急いでいたとか面倒だとかで、「実務経験」を「ジツム経験」と手書きで雑に書いてしまった。
それをハローワーク職員が、「ジツム」でなく「ジズム」と読んでしまい、そのまま入力・カタカナ変換してしまった。

ただ、「ツ」と「ズ」の区別ができないのならものすごく雑な字でないといけないし、入力した職員も相当な・・・

3.電話でやり取りした
求人申込書提出後に記載漏れや間違いがあった場合、電話をすれば追記・修正してくれる。(数年間のハローワーク秋田ではそうだった)
今回もそうしたことがあり、求人を出した側がものすごく訛るせっかちな人、ハローワーク職員が秋田弁をまったく解さない人だったとしたら・・・
求「さっきのキューズンだすども、ジズム経験者でねばならねぇの忘れでしまって」
職「は? ジ、ジズムケイケンシャ、ですか?」
求「んだすんだす。ジズム経験な。へばよろすぐ(ガチャ)」
職「え? ジズムケイケンって何?・・・とりあえず『ジズム経験』としておこう・・・」

訛る人なら「実務」を「ジィヅゥム」と発音すると思われるので、「ジズム」と表記されてもおかしくはない。
ただ、秋田労働局でこの程度の秋田弁を理解できない職員がいるとはあまり考えられない。

4.ハローワーク職員が勝手に「ジズム」を作って掲載した
いくらなんでもこれはないでしょうけどね。そうする目的もないし。
ただし、厚生労働省職業安定局のパンフレット「求人申込書の書き方」には、「ハローワークが職業紹介を行う上で必要とする情報を追加して記載する場合があります。」とあり、拡大解釈すれば求人票の内容はハローワークの思うままとも取れる。
実際、過去にそれに近いことをされ(頼んでもいないのに、過去の求人票から引っ張り出してきた内容を掲載された)、僕はハローワークと上司の板ばさみになって、無駄な苦労と心労をさせられた経験がある。


ハローワーク職員も忙しいだろうし、誰しも間違ってしまうのは仕方ないけれど、どうして誰も気づかずに、そのまま公開されてしまうんだろう。入力した以外の別の職員によるチェックはしているのだろうか。
数字とか変換ミスなら見過ごしがちでも、「ジズム」という言葉自体がないのだから少し気を配っていれば気づきそうなものなのだけど。

【29日追記】翌29日には、「実務経験者」に修正されていた。
訂正後の画面

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 蓮の花とその周辺 | トップ | 久々ランチパック等 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2021-01-23 01:44:34
ハローワークの場合、求職者は、すぐにでも次の会社に勤めたい、というタイプの方と、本当に自分に合うかどうか迷ってしまう方と、次の仕事に役立つ職業訓練や勉強をしたいという方の3つにおおむねのパターンが分かれます。

公共職業訓練(といっても、国やJEEDが自前でやるとは限らず、長い期間のものは市内の短大や専修学校でやるものや、短い期間のものだと民間のパソコンスクールや比較的大きな介護施設グループの研修施設でというケースもあるようです)も、短期間で行うものと2年くらいかかってしまうものとがあるので、年齢も含めて天秤にかけたときどちらがゴールが見えるか、で決まるんでしょう。
応募しても落選するケースもあるそうなので(都道府県によっては、倍率も高いとか)、熱意は伝えないといけないですね。
男性は、聖霊女子短期大学が会場になっている講習(保育士と栄養士)はさすがに受講できないそうですが(出来れば、栄養教諭2種免許状も取らせてやってもいいと思いますが)。栄養教諭のニーズ(しばらくは、これまでもいた学校栄養士もしくは学校管理栄養士に栄養教諭の免許状を持たせて、職種および配置転換で対応するとは思いますが...)は高くなっているらしいですから、それこそ、秋田栄養短期大学も指定して、男性も受け入れればいいのではないかと思っています。

工場系や介護系、簡単なパソコン系、理美容系などが多いようですが、もう少しいろいろなパターンの訓練を用意できれば、もっと仕事のイメージができそうな気がします。

雇用保険が切れていなければ、積極的に受けさせようという相談担当職員と、まずは仕事につくこと優先で、訓練はどうでもいいという相談担当職員もいるので、相談の際は、出来れば職員指名できる人をお願いした方がよいかと思います。
自分で求人票を探すから紹介状だけ作ってくれ、という方であれば、杞憂に終わりますが。

ただ、ハローワーク秋田管内は、他地域のハローワークの県庁所在地に比べると、やはり職業訓練のメニューは少ないと思いました。
一応は、県外のハローワークの職業訓練も紹介してくれますが、どうやって通うのかという問題もあります。

やはり、経験が少ない人ほど、職業訓練をやらせた方がよいと思います。
返信する
職業訓練 (taic02)
2021-01-23 23:57:09
「ハロートレーニング」という愛称が数年前に付いたようで。
よく知りませんが、思ったよりは幅広い分野で行われている感じがしていましたが、秋田ではそこまででもないのですね。
特に長期になると、本人の熱意の持続、やってみたけど向かなそうみたいなのもありそうで、事前に選択肢が多く中味がイメージできたほうがいいでしょう。

職員は職業紹介のプロではあるものの、自分が求職者になった経験はない人も多いでしょうし、人と人ですから、相性もあるのでしょう。
返信する

コメントを投稿