広く浅く

秋田市を中心に青森県津軽・動植物・旅行記などをご紹介します。

水路をたどれば

2017-05-21 23:31:08 | 秋田の季節・風景
晴天と20度を越える気温が続き、秋田県中央部は田植えシーズン。
先週末、外旭川の田んぼ。中央に太平山が顔を出し、右は外旭川中学校
先週末の秋田市外旭川の田んぼでは、水はほとんどの田に入っていたものの、田植えはまだ行われていないところが少なくなかった。
とある砂利道の農道に初めて入った。
中央右奥にポートタワー セリオン、右奥に男鹿半島
上の写真で、道路の右側に水路が並行している。ギリギリあふれない水位で、かなりの速さで水が手前から奥へ流れて行く。
この水路、
別の水路の上をまたいでいる(水は右から左へ流れている)
水路の立体交差だ。下の水路の方が容量は多いが、流れる水は少ない。

上段の勢いのいい水路では、たまに葉っぱが流されていくが、写真撮影中に葉っぱじゃなさそうな緑色のものが流れていった。それが上の写真中央に写っていた。拡大。
カエル!

勢いがいい水路をさかのぼると、舗装された道路に出る。水路はそこをくぐる。
右奥が外旭川中
太いのと細いの2つの水路が並行し、この付近で方向を変える。太い水路は下流で分岐し、その1つがさっきの勢いのいい水路のようだ。

並行する2本の水路をさらにさかのぼると、そこには、あの、
円筒分水!
昨年春すっからかんの冬に続く訪問。
いつもと違うルートだったので、水路の様子も少し知ることができた。
この円筒分水では、8:1:1程度に3分配しているようで、さっきの太い水路が「8」に当たる。

昨春に来たのは、ちょうど1年前。その時と水量はだいたい同じ。
地下を通った水が中心から湧き上がる
でも、円筒分水の中心部から湧き上がる水の勢いは、昨年以上の気がした。
正円の水紋を描いて湧き上がるばかりではなく、時折、ぐわんぐわん、ごぼっごぼっと脈打つように、円形が崩れて、しぶきを飛び散らせていた。(地下部分の水路に何かが引っかかっているのが原因のような気もしなくもない??)
それでも、内側の円の壁をあふれることはなく、その壁の水中にある穴から外側の円に整然と流れ出し、正確に分配されて各方向へ流れて行っていた。【分配の仕組みについては冬の記事参照】

手前から流入して地下を通って中央へ、180度向こうが太い水路

田植え後しばらくは、田の水位を深く保つのが原則だそうで、いちばん水を必要とする時期。
まだ水が入っていない田が若干あったり、円筒分水の内側の円に少し余裕があったけれど、水路のキャパシティからすればほぼフル稼働がこの状態なのだろうか。

※繰り返しますが、見学時は水の事故、クマ、地域への迷惑に配慮をお願いします。また、田の畦(あぜ)は私有地であり、管理上大切な箇所なので、立ち入りはやめましょう。

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