10月の秋田市内の路線バスダイヤ改正に関して補足。
羽後交通でも改正が実施され、本荘から秋田市内に来る急行バスでも変更点がある。※利用の際は各自、公式な情報で確認願います。
まず、明確に説明はないが、休日ダイヤ実施日の区分が、多くの路線で変更されるようだ。
羽後交通では、平日ダイヤを基準に、時刻表に印を付けた便を運休することで休日ダイヤとしている。
現在は、印の対象が、路線によって「日・祝運休」または「土日祝運休」で違い、土曜日の扱いが統一されていない。
10月からは、ほとんどの路線で印付きは「土日祝運休」になり、土曜日も休日扱いとなる。
本荘~象潟線では、現在は印を分けて「土日祝運休」と「日祝運休」の便がある(どちらも3本ずつ程度)が、10月からはすべて「土日祝運休」になる。
一方、湯沢~西馬音内線は引き続き印を分けるようで、完全に統一されるわけでもなさそう。
同じ方式の弘南バスは、2016年春に土曜が休日扱いになった。(やはり土曜は運行される例外路線あり)
週休二日制が当然になり、秋田市営バスなど1993年から土曜を休日扱いにしていたのだから、羽後交通も「ようやく」時代に追いついたと言うべきことで、通院利用者などを除けば、あまり影響はないのではないか。
急行 本荘-秋田線の改正点。
現在は1日9往復で、うち1往復は日祝運休。
10月からは1往復が減便され1日8往復、うち1往復が“土”日祝運休となる。
廃止になるのは本荘営業所6時00分→秋田駅西口7時14分(本荘発始発便、日祝運休)と、秋田駅西口19時00分→本荘営業所20時16分(秋田発最終便)。
10月からの始発・最終は、本荘7時00分発 秋田駅経由県立体育館前行き(現在は毎日運行なのが土日祝運休に)、秋田駅17時30分発 本荘行きとなる。
その他各便は、秋田発始発便が日祝運休から“土”日祝運休に変わるだけで、ほかは変更なし。
廃止される便の利用状況は分からないけれど、本荘6時発は、早すぎるのか。
あるいは、競合交通機関の始発が、JR羽越本線の始発が羽後本荘6時16分→秋田6時58分、秋田市内の中央交通は新屋6時20分→秋田6時47分(平日の新屋西線。その他新屋線や休日ダイヤもあり)なので、微妙に太刀打ちできないダイヤだったのかもしれない。
秋田発19時はどうだろう。少なくとも風雪で羽越本線が運休になった時、帰宅者が多く利用する便のはずだけど、ごく一時的なものだし。
趣味的な視点で気になるのが、乗務員・車両の運用。
この路線は本荘営業所の担当だから、本荘から秋田へ来て、1時間以内の折り返し時間で本荘へ戻るのが原則。
ただし、本荘発18時30分の最終便は、秋田(羽後交通秋田営業所?)で滞泊して、翌朝の秋田発本荘行きの始発便(県立体育館前6時34分)になる運用。
10月からは、本荘発始発が遅くなったのに秋田発は変わらないし、本荘発最終の1つ前が本荘へ戻るための秋田発最終がなくなる。つまり、秋田で2人・2台を滞泊させるか、廃止便と同じ時間帯・区間で回送させるかしないと、やり繰りできなくなる。
どうするんだろう。
毎日2名を泊まり勤務にするよりは、回送させたほうが安上がりかもしれないけど、40キロも回送させるなら客を乗せてくれてもいいのに…と思ったりもする。
その他、本荘関係の改正について少々。
10月、国立療養所秋田病院跡地に「由利本荘アリーナ(命名権売却による愛称・ナイスアリーナ)」がオープンする。
そのためか、本荘市内を両方向で環状運行する「本荘市内線」が増便される。現在はどちらも1日2~3本ずつなのが、6~7本と大幅増。
一方、本荘~矢島~鳥海の「本荘伏見線」は大幅減。
現在は、鳥海まで通しが7往復、矢島止まりが4往復。10月からは通し5往復、矢島止まり2往復に。矢島までは由利高原鉄道と競合するのだろうけど。
羽後交通のダイヤ改正については以上。
ここで、ダイヤ改正の告知方法について。
中央交通では、ホーページには、新しい時刻表に改正前からの変更点を朱書きしたPDF形式のファイルをアップ。それなりに分かりやすい。
各バス停には、「何日から変更します。詳しくは問い合わせてね」という、小さい横長の紙を、時刻表の片隅に紙テープで貼るだけ。ネットが使えない人は、新ダイヤが分かりづらい。
かつて(インターネット普及前)の秋田市営バスでは、バス停には告知をしていただろうか。ただ、秋田市の広報といっしょに時刻表を配布しており、事実上、市内全世帯に伝えることはできていた。
羽後交通は、ホーページでは、通常の時刻表もPDF形式でアップしており、ダイヤ改正前は、その現行ダイヤのPDFの下に、新ダイヤのPDFファイルを並べて掲載。2ファイルを開いて比較する必要はあるものの、これもまあ分かりやすい。
各バス停では、
中央交通と羽後交通の(川元)むつみ町バス停。中央交通は新港線だけが通り、ここでは変更点がないため、告知なし
羽後交通のバス停では、大きなサイズの「お知らせ」を掲出している。「お知らせ」はおなじみの味のある書体、羽後交通は正式なロゴ。
そして、1路線しか通らないのに、時刻表が2枚ある。
上の時刻表は「平成30年10月1日改正」
改正後の時刻表を既に掲出して知らせてくれている。
現行の時刻表は、下の枠に下げられている。現段階では主客転倒だが、ダイヤ改正後の張り替え作業を省いている(改正後は撤去するだけで済む)のだろう。
このやり方では、うっかりして改正後の時刻表と現行の時刻表を見間違えてしまう恐れはあるものの、その点に注意すれば、誰でも確実に新ダイヤを知ることができる。バス会社の作業は少し手間だろうし、バス停ポールの掲出枠に余裕がない場合は、ヒモでくくったり面倒になりそう。
高知県のとさでん交通もこれと似た方式だった。改正後の時刻表は薄い紙に印刷して掲出し、改正後にちゃんとしたものに張り替えていたようだ。
道路運送法と旅客自動車運送事業運輸規則では、時刻表などを変更する時は、「七日前までに」「その旨を営業所その他の場所において公衆に見やすいように掲示しなければならない。」とだけ定めている。
すべてのバス停やネットに掲示・掲載することも、具体的な新時刻表を示すことも、明確には求めていないから、上記のいずれでもいいのだろう。
でも、法令で定めるのは最低限のことのはず。乗客の立場になれば、より丁寧で分かりやすい知らせかたができるはず。各事業者には心がけていただきたいものである。
【2019年7月17日追記】この半年後、2019年4月に急行本荘線のダイヤが一部変更された。昼の1往復が30分繰り上がるもの。
これまで2時間に1本運行されている昼間の時間帯では、本荘営業所偶数時00分→秋田駅奇数時16分→県立体育館奇数時27分/59分→秋田駅偶数時10分→本荘営業所奇数時26分 という規則的なダイヤ。
それが、本荘発12時00分/県立体育館発13時59分だった1往復だけ、本荘11時30分/体育館13時29分となった。パターンダイヤが崩れて覚えにくくなったけれど、その理由は何だろう?
ちなみに、変更前は秋田駅発14時10分。平日には同時刻発で中央交通の船場町経由川尻割山線があり、途中経路は異なるが、どちらも「川元開和町」バス停を通る(バス停の位置は市立病院前交差点をはさんで異なる)。しかも、所要時間はどちらも10分で14時20分。
実際には、どちらも遅れ、かつ割山線のほうが遅れが大きいことが多く、ここで両者が相まみえることは少なかったと思われる。
羽後交通でも改正が実施され、本荘から秋田市内に来る急行バスでも変更点がある。※利用の際は各自、公式な情報で確認願います。
まず、明確に説明はないが、休日ダイヤ実施日の区分が、多くの路線で変更されるようだ。
羽後交通では、平日ダイヤを基準に、時刻表に印を付けた便を運休することで休日ダイヤとしている。
現在は、印の対象が、路線によって「日・祝運休」または「土日祝運休」で違い、土曜日の扱いが統一されていない。
10月からは、ほとんどの路線で印付きは「土日祝運休」になり、土曜日も休日扱いとなる。
本荘~象潟線では、現在は印を分けて「土日祝運休」と「日祝運休」の便がある(どちらも3本ずつ程度)が、10月からはすべて「土日祝運休」になる。
一方、湯沢~西馬音内線は引き続き印を分けるようで、完全に統一されるわけでもなさそう。
同じ方式の弘南バスは、2016年春に土曜が休日扱いになった。(やはり土曜は運行される例外路線あり)
週休二日制が当然になり、秋田市営バスなど1993年から土曜を休日扱いにしていたのだから、羽後交通も「ようやく」時代に追いついたと言うべきことで、通院利用者などを除けば、あまり影響はないのではないか。
急行 本荘-秋田線の改正点。
現在は1日9往復で、うち1往復は日祝運休。
10月からは1往復が減便され1日8往復、うち1往復が“土”日祝運休となる。
廃止になるのは本荘営業所6時00分→秋田駅西口7時14分(本荘発始発便、日祝運休)と、秋田駅西口19時00分→本荘営業所20時16分(秋田発最終便)。
10月からの始発・最終は、本荘7時00分発 秋田駅経由県立体育館前行き(現在は毎日運行なのが土日祝運休に)、秋田駅17時30分発 本荘行きとなる。
その他各便は、秋田発始発便が日祝運休から“土”日祝運休に変わるだけで、ほかは変更なし。
廃止される便の利用状況は分からないけれど、本荘6時発は、早すぎるのか。
あるいは、競合交通機関の始発が、JR羽越本線の始発が羽後本荘6時16分→秋田6時58分、秋田市内の中央交通は新屋6時20分→秋田6時47分(平日の新屋西線。その他新屋線や休日ダイヤもあり)なので、微妙に太刀打ちできないダイヤだったのかもしれない。
秋田発19時はどうだろう。少なくとも風雪で羽越本線が運休になった時、帰宅者が多く利用する便のはずだけど、ごく一時的なものだし。
趣味的な視点で気になるのが、乗務員・車両の運用。
この路線は本荘営業所の担当だから、本荘から秋田へ来て、1時間以内の折り返し時間で本荘へ戻るのが原則。
ただし、本荘発18時30分の最終便は、秋田(羽後交通秋田営業所?)で滞泊して、翌朝の秋田発本荘行きの始発便(県立体育館前6時34分)になる運用。
10月からは、本荘発始発が遅くなったのに秋田発は変わらないし、本荘発最終の1つ前が本荘へ戻るための秋田発最終がなくなる。つまり、秋田で2人・2台を滞泊させるか、廃止便と同じ時間帯・区間で回送させるかしないと、やり繰りできなくなる。
どうするんだろう。
毎日2名を泊まり勤務にするよりは、回送させたほうが安上がりかもしれないけど、40キロも回送させるなら客を乗せてくれてもいいのに…と思ったりもする。
その他、本荘関係の改正について少々。
10月、国立療養所秋田病院跡地に「由利本荘アリーナ(命名権売却による愛称・ナイスアリーナ)」がオープンする。
そのためか、本荘市内を両方向で環状運行する「本荘市内線」が増便される。現在はどちらも1日2~3本ずつなのが、6~7本と大幅増。
一方、本荘~矢島~鳥海の「本荘伏見線」は大幅減。
現在は、鳥海まで通しが7往復、矢島止まりが4往復。10月からは通し5往復、矢島止まり2往復に。矢島までは由利高原鉄道と競合するのだろうけど。
羽後交通のダイヤ改正については以上。
ここで、ダイヤ改正の告知方法について。
中央交通では、ホーページには、新しい時刻表に改正前からの変更点を朱書きしたPDF形式のファイルをアップ。それなりに分かりやすい。
各バス停には、「何日から変更します。詳しくは問い合わせてね」という、小さい横長の紙を、時刻表の片隅に紙テープで貼るだけ。ネットが使えない人は、新ダイヤが分かりづらい。
かつて(インターネット普及前)の秋田市営バスでは、バス停には告知をしていただろうか。ただ、秋田市の広報といっしょに時刻表を配布しており、事実上、市内全世帯に伝えることはできていた。
羽後交通は、ホーページでは、通常の時刻表もPDF形式でアップしており、ダイヤ改正前は、その現行ダイヤのPDFの下に、新ダイヤのPDFファイルを並べて掲載。2ファイルを開いて比較する必要はあるものの、これもまあ分かりやすい。
各バス停では、
中央交通と羽後交通の(川元)むつみ町バス停。中央交通は新港線だけが通り、ここでは変更点がないため、告知なし
羽後交通のバス停では、大きなサイズの「お知らせ」を掲出している。「お知らせ」はおなじみの味のある書体、羽後交通は正式なロゴ。
そして、1路線しか通らないのに、時刻表が2枚ある。
上の時刻表は「平成30年10月1日改正」
改正後の時刻表を既に掲出して知らせてくれている。
現行の時刻表は、下の枠に下げられている。現段階では主客転倒だが、ダイヤ改正後の張り替え作業を省いている(改正後は撤去するだけで済む)のだろう。
このやり方では、うっかりして改正後の時刻表と現行の時刻表を見間違えてしまう恐れはあるものの、その点に注意すれば、誰でも確実に新ダイヤを知ることができる。バス会社の作業は少し手間だろうし、バス停ポールの掲出枠に余裕がない場合は、ヒモでくくったり面倒になりそう。
高知県のとさでん交通もこれと似た方式だった。改正後の時刻表は薄い紙に印刷して掲出し、改正後にちゃんとしたものに張り替えていたようだ。
道路運送法と旅客自動車運送事業運輸規則では、時刻表などを変更する時は、「七日前までに」「その旨を営業所その他の場所において公衆に見やすいように掲示しなければならない。」とだけ定めている。
すべてのバス停やネットに掲示・掲載することも、具体的な新時刻表を示すことも、明確には求めていないから、上記のいずれでもいいのだろう。
でも、法令で定めるのは最低限のことのはず。乗客の立場になれば、より丁寧で分かりやすい知らせかたができるはず。各事業者には心がけていただきたいものである。
【2019年7月17日追記】この半年後、2019年4月に急行本荘線のダイヤが一部変更された。昼の1往復が30分繰り上がるもの。
これまで2時間に1本運行されている昼間の時間帯では、本荘営業所偶数時00分→秋田駅奇数時16分→県立体育館奇数時27分/59分→秋田駅偶数時10分→本荘営業所奇数時26分 という規則的なダイヤ。
それが、本荘発12時00分/県立体育館発13時59分だった1往復だけ、本荘11時30分/体育館13時29分となった。パターンダイヤが崩れて覚えにくくなったけれど、その理由は何だろう?
ちなみに、変更前は秋田駅発14時10分。平日には同時刻発で中央交通の船場町経由川尻割山線があり、途中経路は異なるが、どちらも「川元開和町」バス停を通る(バス停の位置は市立病院前交差点をはさんで異なる)。しかも、所要時間はどちらも10分で14時20分。
実際には、どちらも遅れ、かつ割山線のほうが遅れが大きいことが多く、ここで両者が相まみえることは少なかったと思われる。
「秋田自動車営業所」でないので、ないはずです。
定期券や回数券の販売は行っているものの、常駐している車両はない模様です。
Unknownさんのご指摘の通り、羽後交通では、車両所属があるところは「~自動車営業所」という呼称にしているそうなので、秋田には車両はないようですね。敷地もあまり広くはない感じです。
>あきらっちさん
現時点の公式ホームページでは「秋田営業所」になっていますが、最近変わったのでしょうか。
車両配置がない拠点としては、他社では「案内所」としているところもあり、そのほうがふさわしい感じもします。
以前は車両配置のない秋田案内所でしたが、貸切の料金計算が現行方式になった際に車両を配置して営業所となっています。
路線バスについては本荘営業所の車両と乗務員が宿泊しています。10月からは増えるのでしょうか…?
本拠地は県南・由利の会社だけど、秋田市でも一定の仕事はしたいということか、その辺は秋北バスと対照的に感じます。
急行本荘線は、秋田側に車両や乗務員を配置するという手もあり得ますが、まさかそれは… 宿泊か片道回送か、どっちでしょうかね。
山交バスや庄内交通とかは、高速路線の関係(車両配置もある)なので、そちらとはやや事情が異なります。
宮城交通の山形営業所もほぼ同様(ちなみに、山形県内で公式にIC乗車カードが入手できるのは現状ここだけ。理由は、icsca定期を発行する関係があるため)。
青森県大鰐町と岩手県八幡平市に営業所がありますが、貸し切り専業とのこと。
一方で、本ダイヤ改編で、新たに追加設定しそうかなと予想していた追加経由ルート(新屋~駅間卸町経由)及び秋田大学病院(広面蓮沼)経由ですが、今回もやはりありませんでした。
もう一つの高速湯沢線は、羽後交通担当の湯沢12:25/八橋15:45が、減便になっていました。
また、全タイプとも、一部の曜日のみの運行が継続されていました。
そこまで利用があるとは思えない、本荘秋田線が手つかずなのは、内陸部本社周辺のほうが深刻で、本荘営業所はそれほどでもないのでしょうか。