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光るバス停

2019-12-03 00:35:22 | 秋田のいろいろ
11月上旬に気がついたのだが、秋田市内の中央交通のバス停の一部に、ちょっとした変化があった。
   
赤れんが郷土館前 下り側(市営バス設置ナール表示板)/大町四丁目 下り側(市営バス設置ナール)/通町 上り側(移管直後交換JTCウインR表示板)/千代田町 上り側(移管直後交換JTCウインR)
支柱に、これまでなかった青い部分ができている。
キラキラ青い
テープ状の反射材シールが貼られた。

現時点で、この対応が確認できているのは、新屋・新屋西・割山各線や泉ハイタウン線のバス停。同路線の全バス停ではないが、半数以上だと思う(全部確認してはいません)。
一方、秋田駅東側や牛島方面では、まったく貼られていないようだ。
つまり、秋田営業所ではなく、主に臨海営業所担当路線が通るバス停で実施されている(通町~大町は秋田営業所路線も通るが、臨海が圧倒的多数)ことになり、会社全体でなく臨海営業所で実施したと考えられる。

反射テープは、上の写真のように、ダルマ型バス停の支柱の下寄りに、上下の端だけが支柱を一周し、縦に長い部分は帯1本分だけの「I」というか「エ」状に貼られている。縦長の部分が、バスの進行方向を向くようになっているのが原則。【3日追記・そのため、大町四丁目下りのような時刻表掲出枠が3つあるポールでは、縦方向が短くなる。】
ただ例外も多く、千代田町のように縦がない貼り方も見られるし、時刻表掲出枠側面にスペースがある通町では、そこにも縦に貼っている。
【3日追記】さらに泉ハイタウン線方面を中心に、「I」2本分のもの、I程度の長さにらせん状に巻いた(=全方向から同じに見える)バリエーションもあった。最初に泉ハイタウン線で試行錯誤して、その後に貼った新屋方面では節約のために「I」にすることにしたのかも。

なお、大町四丁目下りでは、現状は上の写真とは異なり、(この1か月弱の間に)なぜかポールの向きが反時計回りに90度回転されてしまっている。※土地によっては、表示板の向きとバス進行方向の関係が厳格なようだが、秋田市では市営バス時代からテキトーで、誰かが向きを変えても、時刻表が見えないとかでない限り、誰も気にしない。

反射材ということで、夜に光が当たると、
赤れんが館前。青く光る ※スマートフォンのLEDライトを当てて撮影
夜間、運転士がバス停の存在を見落とさないための対策なのは想像に難くない。反射材で青い色というのは、他の用途でもあまり見かけないが、あえて珍しい色で反射させて分かりやすくしているのだろうか? 中央交通なら緑にすればいいのに。

従来も、支柱に黄色系統の蛍光テープを巻いたものは、全部ではないが一部で見られた。※違いが難しいけれど「反射」ではなく「蛍光」素材と思われる。【3日追記・やっぱり反射なのかな? 青テープや標識類と異なり、レンズ状の反射素材が見えない構造。電柱に巻いてあるポスター貼り防止のイボイボの光る部分と似たもの。】
上の千代田町では、蛍光テープも巻かれていて(しかも表示板にも四角い小さいのが貼ってある)、それも活かすために青い反射材を少なく貼ったのか?

ところで、赤れんが郷土館前は、下り側は市営バス設置の表示板のままだが、上り側は昨年更新された。それに光を当てると、
表示板も光る!(青い反射材は車止めに隠れて見えづらそう)
最近、新品で設置される表示板は、中段のバス停名が表示された黄色い部分が、蛍光(?【3日補足・レンズ構造が見えないタイプ】)で光る仕様。
大町通り下り。右奥の循環バス用は光らず、支柱に蛍光テープが巻いてある
さらに、市営バスからの移管開始初期に更新されたバス停で見られる、JTCウインRの文字のバス停でも、
平日1本楢山大回線の「刈穂橋」
やはり光った。JTCウインRは、設置から15年以上経過していて、地色があせているものも見られるが、光る性能は比較的保たれているようだ。【3日補足・でも青い反射材に比べると、光り方が弱い感じもする。】

これらを踏まえて推測。
まず、市営バス時代に設置されながら、まだ充分使用に耐えうるように見える表示板が、近年、続々と更新されている理由。
市営バスのものは蛍光や反射素材ではなかったので、「光らせるため」に更新されたのではないだろうか。
優先して更新されたバス停は、新国道などで、これは交通量が多く、バス停を見落としてはより危険な場所とも考えられる。
市営バスの名残りであり、今は(案内標識以外では)使われなくなった「ナール」の文字という、貴重な表示板がなくなっていくのは惜しいが、そういう理由だと思うと致し方なくも思える。

そして、秋田市内の2営業所で分けると、秋田営業所管轄路線のほうが表示板更新が進んでいたような印象。
臨海営業所路線は、光るJTCウインRのものが多いということもあるが、市営バスの表示板が多く残っている。
表示板更新が停滞しているので、代替として(臨海営業所が業を煮やして??)反射テープを貼ったのかも。

そうだとしても、ちょっと気になる点も。
泉ハイタウン線、県営住宅経由新屋西線、商業高校経由割山線【23日・削除】では、支柱がサビサビで、支柱ごと交換したほうがいいようなバス停でも、反射テープが貼られている。そのまま当面使うのだろうか。

次に、全バス停で貼っているわけではなく、その基準が謎。
歓楽街で夜も比較的明るく、かつ表示板も光る赤れんが館前上りでは、貼られた。上記の通り、車止めで隠れてあまり見えなそうだけど。
一方で、その手前の旭南~大町六丁目の一方通行区間は、市営バス時代の光らない表示板だし、周りも明るくはない。それなのに、
旭南二丁目。横の電柱の蛍光テープは光っている
反射テープがない。
こっちにも貼ればいいのに。
【17日追記】臨海管轄でも、新国道のバス停では一切貼られていない。表示板が反射するものに交換されたためかもしれないが、光らない元バスロケ(下の大町五丁目タイプ)や電柱に巻き付いた自衛隊入口にもなし。

あとは大町四丁目のように、バス停のポールが、バス会社の承諾なしに移動されてしまえば、せっかくの反射テープが無意味になってしまう場合もありうる。

最後は、
大町五丁目 下り側
市営バス設置の元バスロケーションシステム(2代目)対応だった大町五丁目下りでも、脚に反射テープが貼られた。
このタイプのポールは、移管直後は、接近表示はなくなったものの、夜は明かりが灯って電照式ポールとして機能していたはず。しかし、その後、いつの間にか点灯しなくなった。単なる、移動できない大きいポールに成り下がってしまっている。
大町五丁目に限ったことでなく、秋田市内の電照式バス停(ほぼすべてが市営バス設置)で、機能しているものって、今はあるのだろうか?

電照式バス停には、街路灯的な役割もあるし、街の景観の構成要素でもあるだろう。古くなれば倒壊など安全面の不安もある。反射テープを貼って済ませるのは安易だと思う。
なくなるのは寂しくはあるが、中央交通だけでなく、行政も関わって、秋田の街の電照式バス停の今後を考える時期に来ていると思う。
ちなみに弘南バスでは、2016年からソーラー式のLED照明を付けた、簡易な電照式ポールが登場している。

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