木村忠啓の大江戸百花繚乱

スポーツ時代小説を中心に書いている木村忠啓のブログです。

戦争資料館・愛知県~ピースあいち

2014年07月29日 | 日常雑感
ハーグ条約という戦争に関する国際条約がある。
この法律について知ったのは、愛知県にある「ピースあいち」に行ってからだ。
ハーグ条約では戦争に関する様々な取り決めが行われた。
捕虜に対する処遇などもある。
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のマイケル・J・フォックス主演の「カジュアリティーズ」はベトナム戦争時の捕虜にした少女のレイプ問題を扱った映画だった。
マイケルは、レイプという犯罪行為を行った同僚を告発し、結果的には勝利を得る。
反戦映画に違いないのだが、「アメリカにも良心を持った軍人はいる」といった自己主張が見え隠れする。

B29がアメリカからやってきて日本全国を大空襲して行った。
ハーグ条約によると、空襲していいのは軍事基地および、軍事工場のみである。
東京に続き、名古屋も大空襲にあっている。
その際に名古屋城も炎上している。
名古屋城のすぐ近くに軍事工場はあったのか?
爆撃は三菱重工業の大幸工場を狙ったものとされるが、あまりにも広範囲にも及んでいる。

ハーグ条約からみると、アメリカ軍の空襲のほとんどが国際法違反だ。
捕虜のレイプを取り上げても、空襲違反を取り上げる映画はない。
地上何千キロだか知らないが、空の上の飛行機からでは原爆を落としたとしても、地上の悲鳴も、横たわる死体も目にしない。
考えてみれば、戦争になって国際法を守っている国などない。
違反しても裁く機関がないからだ。

何回も言っているように、幕末における幕府と西軍の戦いの中で正義はない。
国同士の間の戦争にあっても、正義などない。
自分の主張が通らなかったら、殴っても奪う。
それが戦争だ。

話がだいぶ脱線したが、「ピースあいち」の建設は当初、官主体で行われた。
長い話し合いのうち、官が提出したのは、おなじみの「資金不足」である。
ここで救世主が登場する。
加藤たづさん。
当時、80歳代だったたづさんは、土地と1億円の資金を寄付している。
ありあまっていたお金ではない。
あくまでも、有志の意見に賛同した上での振る舞いだった。

保守的とか、大企業的とか、なにかにしろ言われがちな名古屋だが、民意主導というのは、隠れた美徳に違いない。



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