詩篇63:1 【賛歌。ダビデの詩。ダビデがユダの荒れ野にいたとき。】
63:2 神よ、あなたはわたしの神。わたしはあなたを捜し求め わたしの魂はあなたを渇き求めます。あなたを待って、わたしのからだは 乾ききった大地のように衰え 水のない地のように渇き果てています。
63:3 今、わたしは聖所であなたを仰ぎ望み あなたの力と栄えを見ています。
63:4 あなたの慈しみは命にもまさる恵み。わたしの唇はあなたをほめたたえます。
63:5 命のある限り、あなたをたたえ 手を高く上げ、御名によって祈ります。
63:6 わたしの魂は満ち足りました 乳と髄のもてなしを受けたように。わたしの唇は喜びの歌をうたい わたしの口は賛美の声をあげます。
ダビデは、ユダの荒野に逃れ、魂が渇ききったような状態の中、主なる神様に祈り求めました。
そして、祈りの中で主なる神様の力と栄光を見上げ、神をほめたたえる賛美の歌を歌う時、そこが聖所であると。
かつて、ヤコブが兄エサウの手を逃れ、荒野に逃亡した時、主なる神様が夢の中で現れ、彼を祝福して下さったことがありました。
そのとき、ヤコブは、その土地を「神の家(ベテル)」と名づけ、主はどこに行っても必ず共にいて下さることを覚え、自分自身の存在が神の住まわれる聖なる御住まい(神殿)となりうることを知ったのです。
創世記28:10 ヤコブはベエル・シェバを立ってハランへ向かった。
28:11 とある場所に来たとき、日が沈んだので、そこで一夜を過ごすことにした。ヤコブはその場所にあった石を一つ取って枕にして、その場所に横たわった。
28:12 すると、彼は夢を見た。先端が天まで達する階段が地に向かって伸びており、しかも、神の御使いたちがそれを上ったり下ったりしていた。
28:13 見よ、主が傍らに立って言われた。「わたしは、あなたの父祖アブラハムの神、イサクの神、主である。あなたが今横たわっているこの土地を、あなたとあなたの子孫に与える。
28:14 あなたの子孫は大地の砂粒のように多くなり、西へ、東へ、北へ、南へと広がっていくであろう。地上の氏族はすべて、あなたとあなたの子孫によって祝福に入る。
28:15 見よ、わたしはあなたと共にいる。あなたがどこへ行っても、わたしはあなたを守り、必ずこの土地に連れ帰る。わたしは、あなたに約束したことを果たすまで決して見捨てない。」
28:16 ヤコブは眠りから覚めて言った。「まことに主がこの場所におられるのに、わたしは知らなかった。」
28:17 そして、恐れおののいて言った。「ここは、なんと畏れ多い場所だろう。これはまさしく神の家である。そうだ、ここは天の門だ。」
28:18 ヤコブは次の朝早く起きて、枕にしていた石を取り、それを記念碑として立て、先端に油を注いで、
28:19 その場所をベテル(神の家)と名付けた。ちなみに、その町の名はかつてルズと呼ばれていた。
たとえ私がいまどのような「荒野」にいたとしても、神の御救いを信じ、静かに祈り、賛美の歌を歌うとき、そこは主の聖所であり、主は私と共にいたもうお方であることを感謝します。
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