現在進行形でたくさんのアニメ放送を楽しんでいるので視聴にはまったく困らない中、
あえてこの際旧作品を見返しておこうと、2作品続けざまに見ることになりまして、
「ヒナまつり」と「revisions リヴィジョンズ」を選んでみました。
両作品とも、私的にはベストというほどではないものの、一応ブルーレイに保存した
ということは、最低限以上の評価はしているということです。
ヒナまつりは、異次元から来た超能力少女とやくざの若頭の交流を軸としたコミカルなアニメ。
それに中学生バーテンダー少女やホームレス超能力少女などなど、かなり奇抜な設定の
わき役を次々絡ませながら、それらをすべて一本の線でつなげてしまう奇想天外な構成が
意外やかなりしっくりきて、違和感少なく楽しめます。現実的な話と、非現実的で
あり得ない話をうまくバランスよく配合しているといいますかね。
放映終了直後に見返して以来、たぶん都合3回目の視聴となりましたが、今見ても
ギャグは小気味が効いていて笑えるし、まだまだ続きがあるようなエンディングなので、
個人的には第2シーズンを期待している作品なんですよね、やってくれないかな。
一方リヴィジョンズは、SFロボットアニメとして、当初非常に期待していた作品でした。
でもやや期待外れ、それでもブルーレイに保存したということはギリギリの高評価だったわけで、
残すかどうか、大変迷った記憶があって、そんなこんなで、視聴は初回放映時以来となります。
たぶん多くをCGで描いているキャラクターの動きはかなりぎこちなく、それが少々気にはなるけど
キャラデザインはとてもよくて、第1話~2話にかけての敵の巨大で不気味な機械化生物(シビリアン)
との戦闘シーンの緊迫度も高く、これはいけそうだと、最初かなり期待値が上がった覚えがあります。
主人公の正義感の強い高校生は、幼い頃のトラウマからか、ワガママでジコチューな性格が破綻気味、
真っ直ぐなだけでない暗い影があるのもいいですしね。
この時期にタイミングを合わせて視聴したわけでなく、見始めてから思い出したんだけど、この作品って
パンデミック後の、人類の大多数が死滅した未来へ、現代人が投げ出されている設定なんですよ。
「その騒ぎで、もはや国家としての形態が成り立たなくなった…」という未来人・ミロ(ヒロイン)の
セリフがあるけど、これ、今だとすんなり腑に落ちます。一歩対応を間違えば、こういう事態に陥る
可能性のあること、目の当たりにしたばかりですよねえ。上記の機械化生物も元々は人間で、ウィルスの
影響でそうした巨大な機械と融合せざるを得なくなったという設定です(グレートマジンガーの戦闘獣も
同じような状況からつくられたものだったような…違ったか?)。
当初の期待は全体的に少し尻すぼみになってしまった感が強く、それは第一に、渋谷の街ごと未来へ
飛ばされたシチュエーション(楳図かずおさんの「漂流教室」では学校だけでした)が活かしきれて
いないこと。漂流教室では絶望的な状況に大人たちがまず狂乱し、その狂気が異様なムード、世界観を
醸し出しましたが、リヴィジョンズでももっと凄惨でスリリングな状況を作り出せたと思うんですよね
(それだと別のパニック系のアニメになっちゃいそうですが…)。そして、主人公たちが操るストリング・
パペットと呼ばれる戦闘ロボットにあまり魅力がないこと。加えて、敵役(リヴィジョンズ)たちも
イマイチ迫力や魅力に欠けたこと…等々がその主な要因だったように思います。
でも今回見直してみたら、初回時よりもずっと面白く感じ、メディアに残しておいて良かったと思いました。
惜しむなくは、未来人が味方(アーブ)がミロひとり、敵側が三体(知性があるものとしては)だけしか
出てこないうえ、ロケーションもほとんど渋谷界隈に限定されるなど、物語の広がりがなさすぎることで、
そもそもがスケールの大きな設定だけに、そのギャップにやや拍子抜けします。上記で述べたような危機的な
状況をもっと綿密に描くなどしながら、さらにじっくりと複雑な物語を深めるとすれば、全12話ではとても
収まりきらず、その二倍、三倍の話数となるでしょうけど、それくらい時間とお金をかけてスペクタクルな
展開が可能な作品内容だったと思うんですよね。
いずれにせよ、ヒナまつりにしてもリヴィジョンズにしても、その他大多数のアニメ作品共々、
大量生産されるアニメ業界にあって、一般の人々には記憶されないまま、時の彼方へ葬り去られるのは
惜しい気がします。同世代人の多くが話題についてこれる普遍性ある昔々の作品群と比べると、
今時のあっという間に忘れ去られ、消費される多くのアニメ作品たちが、ちょっと気の毒なように思います。
たくさんの選択肢があって、自分の気に入った作品だけを選び見られる、いい時代ではあるのだけども。
和歌山市では梅雨時とは思えないカラッとした陽気が続いていましたが、今朝早くにはすでに
ごく弱い雨が降っていて、しばらくはこの時期らしい天候に戻るようです。
好調が続いている畑の収穫もいったん小休止、今日はキュウリ1本、ピーマン3個、オクラ1個
がとれました。トマトもどうにかこうか食べられるようなのがいくつかできてはいますが、あまり
おいしくないですわ。トマトに関しては、市販のちょっと甘めのフルーティな中サイズなのを
買ってきていただいたほうが無難なのかもなあ。
キュウリ、見落としているものがなければ、次の収穫まで数日間が開きます。各野菜、そろそろ
追肥の頃合いなので、それを契機に、盛り返してくる可能性はあります。
ピンク色のカンパニュラが再び盛りを迎えています。この花は、枯れた花芽を摘んでおくと
もう一度花を咲かせるので、二度楽しめます。
三種類の花を咲かせている百日草。
全部で五つ花を咲かせたユリ根の最後の花。
まだまだ元気印、マウントペチュニア。
今日散歩中、クマゼミらしきセミの初鳴きを聞きました。短時間だったし、鳴き方もイマイチ
下手くそだったので100%の自信はないけど、もうそろそろそんな季節なんですよね。