熊本市内では激しい雷雨があったとあとで聞いたけど、幸い阿蘇山上は
雨こそ降らなかったものの、濃いガスが立ち込めてほとんど視界が効きません。
近接でミヤマキリシマを撮影後、帰路に向かいつつ、高台で行動食を頬張っていたら、
急にガスが晴れだして視界が効き始め、あわててカメラを取り出し再び撮影体制に。
遠く高岳山頂、あるいは中岳山頂からでしょうか? 「きゃ~きれい」とご婦人方の
歓喜の声が聞こえてきます。この周辺は基本的には岩と砂だけの荒涼とした死の世界。
ところが、なぜか高岳東峰の付近だけ大規模なミヤマキリシマの群落が広がっていて、
遠目にはピンクのじゅうたんが敷き詰められたように見えることでしょう。
この不思議な取り合わせが高岳のミヤマキリシマの魅力のひとつです。
「天狗の舞台」と呼ばれる岩場の向こうに見える稜線が東峰山頂です。
【霧の中から天狗の舞台~阿蘇高岳にて/2009.06.05 撮影】